金属相場の決まり方と素材別kg単価の目安

金属スクラップの相場は「素材の種類 × グレード(純度・付着物)× 重さ × その日の市況」で毎日動き、固定単価はありません。基準になるのは非鉄ならLME(ロンドン金属取引所)と為替、鉄なら各製鉄会社の建値です。素材別のkg単価は銅1,900〜2,100/真鍮1,050〜1,200/アルミ150〜500/ステンレス150〜190/鉄40〜55円(円/kg・2026年6月時点の目安・買取保証ではない)が一つの目安。まずは「自分の金属がどの素材か」を見分け、相場の決まり方を押さえるのが損をしない第一歩です。

「今日の相場はいくら?」だけを追うと、かえって損をすることがあります。金属くずの値段は素材とグレードで桁が変わり、同じ“銅”でも被覆を剥いたピカ線と付着物だらけの並銅では大きく違うからです。このページは特定地域の一覧表ではなく、鉄・銅・真鍮・アルミ・ステンレスの相場がどう決まるか、素材の見分けの入口、そして「相場より安く買われない」ための考え方を、古物商許可業者の査定目線で整理した一般ガイドです。福岡の品目別kg単価の一覧は 福岡のスクラップ相場一覧 に、銅など品目ごとの詳しい単価は各品目ページにまとめています。

金属相場はどう決まる?(LME・建値・為替)

非鉄金属(銅・アルミ・真鍮・ステンレスなど)の相場は、国際指標であるLME(ロンドン金属取引所)の価格を土台に、ドル円の為替を掛けて日本円の建値に換算されて決まります。鉄系は各製鉄会社が公表する建値と国内の建設需要が中心。つまり買取単価は「世界の需給×為替×国内需要」で毎日動く変動値で、固定ではありません。円安が進むと非鉄は上がりやすく、年度末の需要期は鉄が上がりやすい、という大きな傾向があります。

金属くずの値段は、業者が気分で決めているわけではありません。ほとんどが公表指標に連動しています。仕組みを一枚で整理すると、どの素材が何に反応して動くかが見えてきます。

相場が動く3つの要因と、影響する素材
要因 主に影響する素材 動き方の傾向
LME(国際相場) 銅・アルミ・鉛・亜鉛など非鉄 ほぼ毎日変動。ここが基準
為替(円安・円高) 非鉄全般(ドル建て取引のため) 円安=買取が上がりやすい
建値・国内需要 鉄系(各製鉄会社の建値など) 年度末の建設需要期は上がりやすい

出典となる指標名:非鉄の国際相場はLME(ロンドン金属取引所)、国内鉄系の建値は各製鉄会社が公表しています。最新の数値は各公表元でご確認ください。上記はいずれも変動する目安で、確定金額は現地査定で決まります(買取保証ではありません)。

素材別kg単価の目安(全体像)

個人・小ロットで持ち込まれることが多い素材のkg単価の目安は、上位グレードでおおむね銅1,900〜2,100円、真鍮1,050〜1,200円、アルミ150〜500円、ステンレス150〜190円、鉄40〜55円/kg(2026年6月時点の目安・買取保証ではない)です。同じ素材でも被覆・付着物・サビ・混ざりがあると下位グレード扱いになり、この目安から下がります。地域や品目別の細かな一覧は本表ではなく、各専用ページで確認するのが正確です。

次の表は「素材レベルの全体像」をつかむためのものです。品目(銅パイプ・銅板など)や地域で単価は変わるため、実際に売る前は品目別ページと現地査定で確定してください。

素材別kg単価の目安(上位グレード・2026年6月時点/円・kg・買取保証ではない)
素材 kg単価の目安(円/kg) グレードの考え方
1,900〜2,100 被覆を剥いたピカ銅が上位。並銅・付着物ありは下がる
真鍮(黄銅) 1,050〜1,200 蛇口・バルブ・鍵など。鉄部品が付くと減額
アルミ 150〜500 サッシ・ホイール等で幅が大きい。種類で差
ステンレス 150〜190 磁石につかない304系が中心。430系は下がる
鉄(鉄くず) 40〜55 量で勝負。少量では値がつきにくい

上記はLME・建値・為替に連動して動く目安(2026年6月時点)で、確定価格は現地査定で決まります。銅の品目別のより細かな単価は 銅パイプの価格銅板の価格銅相場の推移 を、福岡での品目別一覧は 福岡のスクラップ相場一覧 をご覧ください。

自分の金属はどれ? 見分けの入口

素材の取り違えは単価差にそのまま響きます。特に「銅だと思ったら真鍮だった」は代表的な損。家にある磁石と、手に持った重さの感覚だけで大まかな当たりはつけられます。磁石につけば鉄系(鉄または430系ステンレス)の可能性が高く、つかず赤っぽければ銅、金色っぽければ真鍮、軽ければアルミ、ずっしり重い銀白色なら304系ステンレスが有力です。確実な判定は査定時に行うため、迷うものは無理にこすらず分けずに出すのが安全です。

まずは「非鉄か鉄系か」を磁石で分け、色と重さで素材の当たりをつけます。あくまで入口の見分けで、最終判定は査定で確定します。

色・重さ・磁石による素材の見分けの入口
見た目・重さ 磁石 有力な候補
赤っぽい・つやのある赤茶 つかない
金色・黄色っぽい つかない 真鍮(黄銅)
銀白色・軽い つかない アルミ
銀白色・ずっしり重い つかない ステンレス304系
銀白色・ずっしり重い つく ステンレス430系 または 鉄
くすんだ灰色・重く柔らかい つかない 鉛(取り扱い注意)

磁石(つく=鉄系の可能性大)と重さの感覚が最も速い判別材料です。銅と真鍮はどちらも磁石につかず単価差が大きいので、判断に迷うものは混ぜずにそのまま査定へ。素材が分からないままでも、品目・概算重量・写真を用意しておけば、専門業者側で見分けの当たりをつけてもらえるのが一般的です。

「相場より安く買われたくない」への答え

スクラップ売却で最も多い不安は「相場より安く買われないか」「少量でも受けてもらえるか」「素材が分からない」「他で断られた」の4つです。単価は素材とグレードで大きく変わるため、目安を知った上で素材を分けて出すこと、そして査定の根拠(何をどのグレードで見たか)を確認できる相手に出すことが、安く買われないための現実的な守りになります。少量や素材不明でも、素材ごとの単価を根拠付きで示せる業者を複数比べれば、提示額が妥当な水準かを判断できます。

相場より安く買われないために

目安を知らずに「一式いくら」で出すと、高い素材が安い単価に引っ張られがちです。銅・真鍮・アルミ・鉄を分けて、それぞれ何円/kgで見たのかを聞ける相手に出すこと。これだけで手取りの透明性が変わります。単価の根拠を説明できるかどうかは、良い査定を見分ける実務的なポイントです。

少量でも売れる? 素材が分からない?

単価の高い銅・真鍮は少量でも値がつきやすく、鉄は量がないと値がつきにくい傾向です。「これは何の金属か分からない」という状態でも、色・磁石・重さの入口(上の表)と写真があれば、素材の当たりをつけたうえで話を進められます。分からないことを理由に処分を先送りする必要はありません。

他で断られた・値段がつかないと言われた

混ざりや付着物が多い、量がまとまっていない、といった理由で断られるケースがあります。素材ごとに分ける・被覆や異物を外す・まとめて出す、で受けられる形に変わることは珍しくありません。断られた理由が「素材の問題」か「量・状態の問題」かで打ち手が違うため、まずその理由を確認し、同じ状態を別の業者にも見てもらうのが早道です。

売却先を選ぶときは、提示額そのものより単価の根拠を示せるかを見ると外しにくくなります。目安になるのは、①素材・グレードごとのkg単価を分けて提示する、②計量の方法(計量器の表示や風袋の扱い)を確認できる、③運搬費・処分費などの差引きが事前に分かる、④古物商許可を明示している、の4点です。品目・概算重量・付着物の有無という同じ条件を伝えて2〜3社の単価を並べれば、その時点の相場の幅も同時に把握できます(提示額はいずれも変動する目安で、確定金額は現地の計量と査定で決まります)。

同じ素材でも手取りを上げる考え方

相場が同じでも、出し方で実際の手取りは変わります。効果が大きい順に、①素材ごとに分ける(混ざると低い単価に引っ張られる)、②被覆・プラ・ゴム・ビスなど付着物を外す(銅は被覆を剥いたピカ銅が上位)、③少量ずつでなくまとめて一度に出す(小ロット以上で単価が安定)、④円安・需要期など相場が上がっている局面で出す、の4点。これらは市況を当てにいくのではなく、確実に効く「出し方」の工夫です。

  1. 素材ごとに分ける:銅・真鍮・アルミ・鉄を分別。混ざると低い方の単価に引っ張られます。
  2. 付着物を外す:被覆・プラ・ゴム・ビスは減額要因。被覆を剥いた銅(ピカ銅)は並銅より大きく上がります。
  3. まとめて一度に出す:少量を何度も出すより、貯めて一括の方が単価が安定します。
  4. 売り時と組み合わせる:円安局面の非鉄、年度末の鉄など、上がり基調のうちにまとめて出す。天井は誰にも当てられません。

相場の推移そのものを詳しく追いたい場合は 銅相場の推移福岡のスクラップ相場一覧 が参考になります。福岡市7区と近郊の対応状況は 対応エリア一覧 をご覧ください。

よくある質問

金属スクラップの相場でよく寄せられるのは「表の単価で必ず買えるのか」「少量でも売れるか」「銅と真鍮の見分け」「福岡の品目別一覧の場所」「他で断られた後どうするか」の5点です。単価はいずれも2026年6月時点の目安で買取保証ではなく、確定は現地査定です。素材の見分けや相場推移は品目別ページと福岡の相場一覧が参考になり、実際に売る際は同じ条件で2〜3社の単価を比べるのが確実です。

Q. 表の単価で必ず買い取ってもらえますか?
いいえ。表は変動する相場の目安(2026年6月時点)で、買取保証ではありません。実際はLME・為替・建値、素材のグレード、付着物、重さで確定し、金額は現地査定で決まります。
Q. 少量でも売れますか?
素材によります。単価の高い銅・真鍮は少量でも値がつきやすく、鉄は量がないと値がつきにくい傾向です。迷う場合は品目と概算重量を伝えたうえで、複数社の単価を比べると判断しやすくなります。
Q. 銅と真鍮の見分けがつきません。
赤っぽければ銅、金色っぽければ真鍮が基本で、どちらも磁石につきません。単価差が大きいので、無理にこすって混ぜず、そのまま査定に出すのが安全です。
Q. 福岡の品目別のkg単価一覧はどこで見られますか?
福岡のスクラップ相場一覧に品目別のkg単価をまとめています。銅は品目別ページ(銅パイプ・銅板・相場推移)もあわせてご覧ください。
Q. 他の業者で断られました。もう処分するしかないですか?
いいえ。断られた理由が素材の混ざり・付着物・量のいずれかによって打ち手が変わります。分別・付着物除去・まとめ出しで受けられる形になることは珍しくありません。同じ状態のまま別の業者にも見てもらうと、理由と打ち手がはっきりします。

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