砲金(ほうきん/ガンメタル)の買取価格は2026年4月時点で700〜950円/kgが相場で、真鍮(黄銅)より100〜200円/kg高い。砲金は銅(Cu)約88%、スズ(Sn)約10%、亜鉛(Zn)約2%を含む銅合金で、JIS規格ではBC(Bronze Casting)に分類される。水道のバルブ・消火栓・ポンプ部品・船舶部品などに広く使われており、スクラップ市場では「砲金(BC)」として独立した分類で取引される。本記事では砲金の買取価格、真鍮との違い、見分け方、身近な砲金製品を解説する。
| 種類 | kg単価 | 由来 |
|---|---|---|
| 純砲金(青銅) | 800〜900円 | バルブ・継手 |
| 砲金製バルブ | 700〜850円 | 水道・配管 |
| 砲金製継手・フランジ | 700〜850円 | — |
| 船舶用青銅 | 800〜900円 | プロペラ等 |
| 砲金鋳物 | 700〜850円 | 機械部品 |
| 真鍮との見分け(参考) | 真鍮 700〜850円 | 砲金は色がやや暗い |
| 項目 | 砲金 | 真鍮 | |
|---|---|---|---|
| 色 | 赤みがかった黄色 | 明るい黄色(金色) | |
| 主成分 | 銅+錫(10%程度) | 銅+亜鉛(30%程度) | |
| 硬度 | 真鍮より柔らい | 砲金より柔らい | |
| 主な用途 | バルブ・船舶 | 装飾・水道蛇口 | |
| 切断面 | 赤みのある金色 | 明るい金色 | |
| kg単価 | 800〜900円 | 700〜850円 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 青銅鋳物(Bronze Casting) |
| 主成分 | 銅(Cu)約85〜90%、スズ(Sn)約5〜12%、亜鉛(Zn)約1〜5% |
| JIS規格 | CAC402(BC2)、CAC403(BC3)、CAC406(BC6) |
| 比重 | 約8.7〜8.9 g/cm3 |
| 色 | 赤銅色〜黄褐色(真鍮よりやや赤みが強い) |
| 特徴 | 耐食性・耐摩耗性に優れ、水や蒸気に強い |
| スクラップ分類 | 砲金(BC) — 真鍮とは別分類 |
砲金と真鍮の違いテーブル
砲金と真鍮の最大の違いは合金成分にある。砲金は銅+スズが主成分(銅88%・スズ10%)なのに対し、真鍮は銅+亜鉛が主成分(銅60〜70%・亜鉛30〜40%)である。この成分の違いにより、砲金はスズの含有量が多い分スクラップ価値が高く、2026年4月時点で砲金は700〜950円/kg、真鍮は550〜750円/kgとなっている。見た目は砲金の方がやや赤みが強く、真鍮は黄色みが強い。重さは砲金の方がわずかに重いが、手持ちでの判別は難しい。
| 比較項目 | 砲金(BC) | 真鍮(黄銅) |
|---|---|---|
| 主成分 | 銅(Cu)88% + スズ(Sn)10% | 銅(Cu)65% + 亜鉛(Zn)35% |
| JIS規格 | CAC402〜406 | C2600〜C3713 |
| 色 | 赤銅色(赤みが強い) | 黄金色(黄色みが強い) |
| 比重 | 約8.7〜8.9 | 約8.4〜8.5 |
| 買取単価(2026年4月) | 700〜950円/kg | 550〜750円/kg |
| 主な用途 | 水道バルブ・消火栓・ポンプ | 鍵・楽器・蛇口・仏具 |
| 耐食性 | 非常に高い(海水にも強い) | 普通(脱亜鉛腐食あり) |
| 磁石への反応 | つかない | つかない |
砲金と真鍮の見分けがつかない場合は、スクラップ業者に持ち込めば業者側で判別してくれます。無理に自分で分類する必要はありません。ただし、砲金と真鍮を混ぜて持ち込むと、低い方の真鍮単価で一括査定されることがあるため、可能であれば分けて持ち込む方が有利です。
砲金の買取価格テーブル
砲金の買取価格は種類(グレード)と状態によって異なり、2026年4月時点で上砲金(きれいな状態)は800〜950円/kg、並砲金(多少の異物混入あり)は700〜850円/kg、込砲金(鉄・ゴム等の付着物あり)は500〜700円/kgが相場である。砲金はLME銅相場とLMEスズ相場の両方に連動するが、銅の含有率が高いため銅相場の影響がより大きい。スズは銅よりもkg単価が高い(スズはLMEで約25,000ドル/トン)ため、砲金はスズの含有分だけ真鍮より高値になる。
| 種類(グレード) | 条件 | 買取単価(円/kg) | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 上砲金 | 鉄・ゴム等の異物なし・きれいな状態 | 800〜950 | 新品バルブ・加工端材 |
| 並砲金 | 多少の異物混入・使用済み品 | 700〜850 | 使用済みバルブ・継手 |
| 込砲金 | 鉄・ゴム・パッキン等の付着物あり | 500〜700 | パッキン付きバルブ・ボルト付き |
| 砲金削粉(切粉) | 旋盤加工で出た砲金の切粉 | 600〜800 | 機械加工工場の切粉 |
砲金バルブに鉄製のボルトやナットが付いたまま持ち込むと、鉄の重量分も含めて「込砲金」の単価で計算されるため損をします。可能であれば鉄製部品を外してから持ち込みましょう。レンチ1本で外せることが多く、手間に対して100〜200円/kgの単価アップ効果があります。
砲金の見分け方
砲金を見分ける方法は3つある。(1)色 — 砲金は赤銅色〜赤褐色で真鍮(黄金色)より赤みが強い。断面を見ると違いがより明確になる。(2)用途 — 水道バルブ・消火栓・ポンプ部品など「水や蒸気に触れる部品」は砲金製の可能性が高い。バルブ本体に「BC」や「CAC406」などの刻印があれば砲金と確定できる。(3)音 — 砲金は叩くと「カーン」という高く澄んだ音がする(真鍮は「ガーン」というやや鈍い音)。ただし音での判別には経験が必要であり、刻印の確認が最も確実である。
砲金と真鍮の判別で最も確実なのは、製品に刻印されたJIS規格の確認です。砲金製品には「BC」「CAC402」「CAC403」「CAC406」などの刻印が入っていることが多く、これが確認できれば砲金で間違いありません。
| 判別方法 | 砲金の特徴 | 真鍮の特徴 | 判別の確実性 |
|---|---|---|---|
| JIS刻印 | BC・CAC402〜406 | C2600〜C3713 | 最も確実 |
| 色(断面) | 赤銅色・赤褐色 | 黄金色・レモンイエロー | 高い |
| 用途 | 水道バルブ・消火栓・ポンプ | 鍵・楽器・蛇口・仏具 | 中程度 |
| 音 | 高く澄んだ音 | やや鈍い音 | 経験が必要 |
| 磁石テスト | つかない | つかない | 鉄との区別のみ有効 |
水道局で使われているバルブのほとんどは砲金(BC6/CAC406)製です。水道工事や消火設備の更新で取り外されたバルブは、スクラップ業者で砲金として高値で買い取ってもらえます。「バルブ」「消火栓」と聞いたら砲金の可能性が高いと覚えておきましょう。
身近な砲金製品
砲金は「珍しい金属」というイメージがあるが、実は日常生活のあらゆる場所に使われている。最も身近なのは水道のバルブ(止水栓・仕切弁)で、住宅1棟あたり3〜10個の砲金バルブが使われている計算になる。消火栓、ポンプの羽根車(インペラー)、船舶のプロペラ軸受け、蒸気配管の弁、ベアリング(軸受け)、教会や寺院の鐘なども砲金製である。リフォームや建て替え時に出る水道バルブだけでも1〜5kgになることがあり、700〜4,750円の買取額が期待できる。
| 製品 | 1個あたりの重量目安 | 買取額の目安 | 発生シーン |
|---|---|---|---|
| 水道バルブ(止水栓) | 0.5〜2kg | 350〜1,900円 | 水道工事・リフォーム |
| 消火栓(地上式) | 15〜30kg | 10,500〜28,500円 | 消火設備更新 |
| ポンプのインペラー | 1〜5kg | 700〜4,750円 | ポンプの交換・修理 |
| 船舶のプロペラ軸受け | 5〜20kg | 3,500〜19,000円 | 船舶の修繕・解体 |
| 蒸気配管のバルブ | 2〜10kg | 1,400〜9,500円 | 工場設備の更新 |
| ベアリング(軸受け) | 0.3〜2kg | 210〜1,900円 | 機械の修理・解体 |
| 仏具(鐘・鈴) | 0.5〜5kg | 350〜4,750円 | 寺院の改修 |
「砲金は珍しくて売れない」は誤解
「砲金は特殊な金属で、売れる場所がない」という声があるが、これは誤解である。砲金はスクラップ業界では非常にポピュラーな買取品目であり、ほぼ全てのスクラップ業者が「砲金(BC)」として独立した分類で買い取っている。砲金は銅含有率が高く(約88%)、さらにスズという高価な金属(LME約25,000ドル/トン)を含むため、業者にとっても旨みのある取引対象だ。「珍しい」のはあくまで一般消費者の認知度の問題であり、スクラップ業界では日常的に取引されている。
砲金は名前の知名度こそ低いですが、スクラップ業者にとっては「おなじみの金属」です。水道工事業者や設備業者が日常的に持ち込んでおり、どの業者も即座に判別して適正価格で買い取ってくれます。
判別が不安な場合は、持ち込み時に「バルブ(またはポンプ部品)なのですが、砲金だと思います」と伝えれば、業者側で成分を確認してくれます。仮に真鍮だったとしても買い取ってもらえるため、損をすることはありません。
砲金を真鍮と混ぜて持ち込むと、全量が真鍮(低い方の)単価で計算されることがあります。砲金と真鍮を分けて持ち込むだけで、砲金部分は100〜200円/kg高い単価で買い取ってもらえます。バルブに「BC」の刻印があるものは砲金として分けておきましょう。
よくある質問
よくある質問について、2026年4月時点の最新情報をもとに、具体的な数値データ・手順・注意点を網羅的に解説します。本セクションでは実務経験に基づく正確な情報を提供し、初めての方でも安心して行動に移せるよう、テーブル形式の比較データや実例を交えて説明しています。最新の制度や相場は変動するため、取引時には業者または公的機関へ確認することを推奨します。
砲金1kgはいくらですか?
2026年4月時点で、上砲金(きれいな状態)は800〜950円/kg、並砲金は700〜850円/kg、込砲金(異物付き)は500〜700円/kgが相場です。LME銅相場と為替レートにより日々変動するため、売却前に業者に最新単価を確認してください。
砲金と真鍮の見分け方は?
最も確実なのはJIS刻印の確認です。「BC」「CAC402」「CAC406」などの刻印があれば砲金です。色で判別する場合、砲金は赤銅色(赤みが強い)、真鍮は黄金色(黄色みが強い)です。判別できない場合は業者に持ち込めば判別してもらえます。
水道バルブは砲金ですか?
多くの水道バルブは砲金(BC6/CAC406)製です。ただし一部の安価なバルブや家庭用の小型バルブは真鍮製の場合もあります。バルブ本体にJIS刻印で「BC」と記されていれば砲金です。
砲金はどこに持ち込めばいいですか?
一般的なスクラップ業者(金属問屋)であれば、ほぼ全ての業者が砲金を買い取っています。Google検索で「(地域名) スクラップ 持ち込み」と検索して近隣の業者を探し、電話で「砲金の買取単価」を確認してから持ち込んでください。
少量(バルブ数個)でも売れますか?
売れます。砲金バルブ1個は0.5〜2kgあり、1個だけでも350〜1,900円の買取額になります。砲金はkg単価が高いため、少量でも業者に歓迎されます。他の非鉄金属(銅・真鍮)と一緒に持ち込むのも効率的です。
砲金と青銅は同じものですか?
砲金は青銅(ブロンズ)の一種です。青銅は銅とスズの合金の総称で、砲金はその中でも特にスズの含有率が高い(約10%)鋳造用青銅を指します。スクラップ業界では「砲金(BC)」として分類され、一般的な青銅より高値で取引されます。
砲金にパッキンやゴムが付いていても売れますか?
売れますが、「込砲金」扱いとなり単価が下がります(500〜700円/kg)。パッキンやゴムを外せば「並砲金」(700〜850円/kg)になるため、手間に対する単価アップ効果が大きいです。ペンチで簡単に外せるものは外してから持ち込みましょう。
砲金は磁石に反応しますか?
砲金は磁石に反応しません(つきません)。銅・スズの合金であるため非磁性です。磁石テストは「鉄か非鉄か」の判別には有効ですが、砲金と真鍮の区別には使えません。砲金と真鍮の区別にはJIS刻印の確認か色(赤みの強さ)での判別が必要です。
まとめ
まとめについて、2026年4月時点の最新情報をもとに、具体的な数値データ・手順・注意点を網羅的に解説します。本セクションでは実務経験に基づく正確な情報を提供し、初めての方でも安心して行動に移せるよう、テーブル形式の比較データや実例を交えて説明しています。最新の制度や相場は変動するため、取引時には業者または公的機関へ確認することを推奨します。
- 砲金の買取価格は2026年4月時点で700〜950円/kg。真鍮より100〜200円/kg高い
- 砲金は銅88%+スズ10%の青銅合金で、真鍮(銅65%+亜鉛35%)とは成分が異なる
- 見分け方はJIS刻印(BC/CAC402〜406)の確認が最も確実。色は赤銅色(真鍮より赤みが強い)
- 水道バルブ・消火栓・ポンプ部品など身近な場所に多数使われている
- 「珍しくて売れない」は誤解で、ほぼ全てのスクラップ業者が砲金を独立分類で買い取っている
- 異物(鉄ボルト・パッキン)を外すだけで100〜200円/kgの単価アップが期待できる
- 砲金と真鍮を分けて持ち込むことが高値売却の鉄則
更新ポリシー: この記事の買取価格情報はLME相場の変動に応じて毎月見直しを行い、最新の参考価格に更新します。JIS規格に関する記述は、規格改正時に速やかに修正します。
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