非鉄金属の買取ガイド【2026年4月最新】主要6種の相場・見分け方・分別方法

非鉄金属とは鉄以外の金属の総称で、銅・アルミニウム・ステンレス・真鍮・鉛・亜鉛が代表的な6種である。スクラップ買取において非鉄金属は鉄くずの数倍〜数十倍の単価で取引され、2026年4月時点でピカ銅は1,350〜1,500円/kg、アルミサッシは220〜280円/kg、ステンレス(SUS304)は170〜220円/kg、真鍮は550〜750円/kgが相場となっている。非鉄金属の買取額は「分別の精度」で大きく変わり、種類ごとに分けて持ち込むだけで買取額が2〜3倍に跳ね上がることも珍しくない。

2026年4月時点 主要非鉄金属相場:ピカ銅 1,350〜1,500円/kg / 真鍮 550〜750円/kg / アルミサッシ 220〜280円/kg分別精度で2〜3倍変わる。
主要6種の非鉄金属 買取相場(2026年4月時点)
金属 主な品目 kg単価目安 磁石 判別ポイント
銅(Cu) ピカ銅(1号銅) 1,350〜1,500円 不可 赤褐色の光沢
込銅・上銅 900〜1,100円 不可 同上・酸化あり
アルミ(Al) アルミサッシ 220〜280円 不可 軽い・銀色
アルミ缶 150〜200円 不可 同上
ステンレス(SUS) SUS304 170〜220円 不可 磁石不可・キッチン製品
SUS430 40〜70円 つく 磁石可・家庭用シンク
真鍮(Cu-Zn) 真鍮全般 550〜750円 不可 黄金色・水道蛇口・鍵
鉛(Pb) 鉛全般 180〜220円 不可 非常に重い・灰色
亜鉛(Zn) 亜鉛全般 180〜250円 不可 青銀色
磁石を使った判別フロー(30秒で分かる)
判定 結果
磁石がつく 鉄 or SUS430(鉄なら30〜50円/kg、SUS430なら40〜70円/kg)
磁石がつかない・色が赤褐 銅・銅合金(1,350〜1,500円/kg)
磁石がつかない・色が黄金 真鍮(550〜750円/kg)
磁石がつかない・色が銀色・軽い アルミ(150〜280円/kg)
磁石がつかない・色が銀・非常に重い 鉛(180〜220円/kg)
磁石がつかない・色が銀・キッチン製品 SUS304(170〜220円/kg)

※ 各金属の詳細な見分け方・分別のコツ・「混ぜて出す」が大損の理由・持込の流れは以下で詳しく解説します。

非鉄金属とは

非鉄金属(ひてつきんぞく)とは鉄(Fe)および鉄を主成分とする合金(鋼鉄)以外の全ての金属の総称である。元素の周期表には約80種の金属元素があるが、そのうち鉄を除いた全てが「非鉄金属」に分類される。スクラップ業界で実際に取引される主要な非鉄金属は銅(Cu)、アルミニウム(Al)、ステンレス鋼(SUS)、真鍮(Cu-Zn合金)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)の6種で、この6種だけで非鉄スクラップ取引量の95%以上を占める。非鉄金属は鉄より希少性が高いため、鉄くずの数倍〜数十倍の単価で買い取られる。

日常生活で「金属くず」といえば鉄をイメージする方が多いですが、家庭やオフィスから出る金属くずの中には意外と多くの非鉄金属が含まれています。電源コード(銅)、アルミ缶(アルミ)、蛇口(真鍮)、鍋(ステンレス)などが代表例です。

これらを鉄くずと一緒に「混合金属」として持ち込むと、最も安い鉄くずの単価(48〜55円/kg)で計算されてしまいます。種類ごとに分けるだけで買取額が数倍になるため、分別は非鉄金属を売る際の鉄則です。

非鉄金属の分類と特徴
分類 代表的な金属 特徴
ベースメタル(卑金属) 銅・アルミ・鉛・亜鉛・スズ・ニッケル LMEで取引される。産業用途が広い
特殊鋼 ステンレス(SUS304/SUS430) 鉄+クロム+ニッケルの合金
銅合金 真鍮(黄銅)・砲金(青銅) 銅を主成分とする合金
貴金属 金・銀・プラチナ・パラジウム 極めて高価。触媒・電子部品に含有
レアメタル タングステン・コバルト・チタン 超硬工具・特殊用途に使用

主要6種の買取価格テーブル

非鉄金属の主要6種の買取価格を比較すると、最も高いのは銅(ピカ銅1,350〜1,500円/kg)で、最も安いのはアルミ缶(80〜120円/kg)である。同じ金属でもグレードによって大きな差があり、例えばアルミはサッシ(220〜280円/kg)と缶(80〜120円/kg)で2倍以上の開きがある。非鉄金属全体に共通するのはLME(ロンドン金属取引所)の国際相場に連動して日々価格が変動する点で、売却タイミングによって数十%の差が出ることもある。

非鉄金属の主要6種 買取価格一覧(2026年4月時点の参考値)
金属 代表的グレード 買取単価(円/kg) 身近な製品例
銅(Cu) ピカ銅(1号銅線) 1,350〜1,500 電線の芯線(被覆除去済み)
並銅(銅管・銅板) 1,050〜1,200 エアコン配管・給湯器銅管
被覆線(雑線) 200〜800 電源コード・LANケーブル
アルミ(Al) アルミサッシ 220〜280 窓枠のアルミサッシ
アルミ機械鋳物 180〜240 エンジンブロック・ホイール
アルミ缶(プレス) 80〜120 飲料缶
ステンレス(SUS) SUS304(18-8) 170〜220 鍋・流し台・手すり
SUS430(18Cr) 50〜80 洗濯機ドラム・食器
真鍮(Cu-Zn) 上真鍮 650〜800 鍵・楽器・蛇口
込真鍮 500〜650 水道バルブ(パッキン付き)
鉛(Pb) ソフトリード 200〜280 放射線遮蔽材・おもり
ハードリード 150〜220 バッテリー電極板
亜鉛(Zn) ダイカスト亜鉛 180〜250 自動車部品・ドアノブ
亜鉛板 160〜230 防食用亜鉛板
注意

上記の価格はLME国際相場・為替変動により日々変動します。2026年4月時点の参考値であり、実際の買取価格は業者・地域・数量・品質により異なります。売却前に必ず業者へ最新単価を確認してください。

各非鉄金属の相場動向

非鉄金属の相場は全てLME(ロンドン金属取引所)の国際相場に連動しているが、金属ごとに異なる需給要因で動く。銅はEV・再エネ需要の拡大で中長期的に上昇が予測されており、2024年からの2年間で約15%上昇した。アルミは中国の生産能力拡大で供給過剰気味だが、軽量化ニーズで需要は底堅い。ステンレスはニッケル相場に連動し、ニッケルの供給過剰(インドネシアの増産)で2025年は下落傾向にあった。真鍮は銅と亜鉛の合金であるため、両方の相場に影響を受ける。

非鉄金属の相場動向(2024〜2026年のトレンド)
金属 2024〜2026年のトレンド 主な変動要因 今後の見通し
上昇傾向(+15%) EV需要・鉱山供給制約 中長期的に上昇予測
アルミ 横ばい〜やや上昇 中国の生産能力・軽量化需要 底堅い需要で安定推移
ステンレス やや下落 ニッケル供給過剰(インドネシア) ニッケル相場次第
真鍮 銅に連動して上昇 銅・亜鉛の両相場 銅に連動して上昇予測
横ばい バッテリーリサイクルの安定供給 大きな変動なし
亜鉛 やや上昇 メッキ需要の底堅さ 安定推移

磁石を使った非鉄金属の見分け方

非鉄金属の見分け方で最も簡単かつ効果的なのが「磁石テスト」である。磁石が「つく」金属は鉄(またはSUS430ステンレス)、「つかない」金属は非鉄金属(銅・アルミ・真鍮・鉛・亜鉛・SUS304ステンレス)である。磁石テストで非鉄と判別できたら、次は「色」と「重さ」で種類を特定する。赤銅色なら銅、銀白色で軽ければアルミ、黄金色なら真鍮、銀白色で重ければステンレス、青灰色で非常に重くて柔らかければ鉛、という手順で8割以上の金属を正しく判別できる。

磁石テストに使う磁石は100円ショップで買えるネオジム磁石がおすすめです。冷蔵庫のマグネットでも代用できますが、磁力が弱いとSUS430(磁性ステンレス)を見逃すことがあります。

磁石テスト+色+重さによる金属判別フロー
磁石 重さ(比重) 判定
つく 銀灰色 重い(7.87)
つく 銀白色(光沢あり) 重い(7.75) ステンレスSUS430
つかない 赤銅色 重い(8.96)
つかない 銀白色 軽い(2.70) アルミ
つかない 黄金色 重い(8.45) 真鍮
つかない 銀白色(光沢あり) 重い(7.93) ステンレスSUS304
つかない 青灰色 非常に重い(11.34)
つかない 青白色 やや重い(7.13) 亜鉛
豆知識

ステンレスにはSUS304(磁石につかない)とSUS430(磁石につく)の2系統があり、買取価格はSUS304が170〜220円/kg、SUS430が50〜80円/kgと大きな差があります。ステンレス製品を持ち込む際は、磁石テストで304と430を分別しておくことが高値売却の鍵です。

非鉄金属の分別方法

非鉄金属の分別は「磁石テストで鉄を除外」→「色と重さで非鉄6種を分類」→「各金属のグレード別に細分類」の3段階で行う。この分別作業によって買取額は未分別の場合の2〜5倍に跳ね上がることが多い。例えば銅管(1,050円/kg)とアルミサッシ(250円/kg)を混ぜて「混合非鉄」として持ち込むと400〜600円/kg程度の一括査定になるが、分別すれば各金属の正規単価で買い取ってもらえる。分別に必要な時間は10〜30分程度で、手間に対するリターンが非常に大きい。

分別に必要な道具は磁石(ネオジム磁石推奨)のみです。あとは「色」と「持った感じの重さ」で判別します。慣れれば10分で完了する作業ですが、初めての方は以下の手順に沿って進めてください。

分別の3段階手順
段階 作業内容 所要時間の目安
1. 鉄の除外 全ての金属に磁石を当て、つくもの(鉄)を分ける 5分
2. 非鉄6種の分類 色と重さで銅・アルミ・ステンレス・真鍮・鉛・亜鉛に分ける 10〜15分
3. グレード別細分類 各金属をグレード別に分ける(例: ピカ銅と並銅) 5〜10分
ポイント

分別の優先順位は「金額インパクトが大きい順」に行うのが効率的です。最も重要なのは「銅」の分別です。銅はkg単価が1,000円を超えるため、銅を他の金属と混ぜてしまうと大きな損失になります。まず銅(赤銅色)を分けてから、残りをアルミ(軽い)、真鍮(黄金色)、ステンレス(銀白色で重い)の順に分けていきましょう。

「混ぜて出せばいい」は大損の原因

「非鉄金属は混ぜて出しても業者が分けてくれる」「分別しなくても同じ値段で買い取ってもらえる」という声があるが、これは完全な誤解であり、混合持ち込みは大きな損失につながる。スクラップ業者は混合非鉄を受け付けてはくれるが、分別の手間賃を差し引くため、個別に持ち込むよりも30〜50%安い単価が適用される。例えば銅管5kg(5,250円)+アルミサッシ5kg(1,250円)=6,500円相当の金属を混合で持ち込むと、「混合非鉄」として400円/kg x 10kg = 4,000円にしかならない。分別するだけで2,500円(38%)の差が出る。

この損失は量が増えるほど大きくなります。例えば工場の片付けで50kgの混合非鉄が出た場合、分別することで1万円以上の差が出ることも珍しくありません。

「分別が面倒」という方は、せめて銅だけは分けてください。銅は最も単価が高い非鉄金属であり、銅を混合にしてしまう損失が最も大きいためです。銅を分けるだけでも買取額は大幅に改善します。

実際に悩んでいる人の声(Yahoo知恵袋より)

「工場で出た金属くずを分別せずにスクラップ屋に持ち込んだら、思ったより安くて驚きました。次回は銅とアルミを分けて持ち込んだら、同じくらいの量で1.5倍の金額になりました。」(閲覧6,800回)

よくある質問

よくある質問について、2026年4月時点の最新情報をもとに、具体的な数値データ・手順・注意点を網羅的に解説します。本セクションでは実務経験に基づく正確な情報を提供し、初めての方でも安心して行動に移せるよう、テーブル形式の比較データや実例を交えて説明しています。最新の制度や相場は変動するため、取引時には業者または公的機関へ確認することを推奨します。

非鉄金属で最も高く売れるのは何ですか?

一般的なスクラップで最も高いのは銅(ピカ銅)で、2026年4月時点で1,350〜1,500円/kgです。貴金属(金・プラチナ等)を含む触媒や基板はさらに高値になりますが、通常の非鉄スクラップとしては銅が最高値です。

ステンレスは非鉄金属ですか?

厳密にはステンレスは鉄+クロム+ニッケルの合金であり「鉄合金」ですが、スクラップ業界では「非鉄金属」として扱われます。これはステンレスの買取価格が一般の鉄くず(48〜55円/kg)よりも高い(SUS304で170〜220円/kg)ためです。

磁石につかない金属は何ですか?

磁石につかない(非磁性の)金属は、銅、アルミ、真鍮、鉛、亜鉛、スズ、ステンレスSUS304などです。ステンレスの中でもSUS430は磁石につくため、「磁石につくステンレス」も存在します。磁石テストは「鉄か非鉄か」の判別に有効ですが、非鉄金属同士の判別には色と重さが必要です。

非鉄金属はどこに持ち込めばいいですか?

スクラップ業者(金属問屋)に持ち込むのが最も効率的です。Google検索で「(地域名) スクラップ 持ち込み」と検索して近隣の業者を探してください。ほぼ全てのスクラップ業者が非鉄金属を買い取っています。身分証明書の持参が必要です。

少量の非鉄金属でも売れますか?

銅や真鍮などkg単価の高い非鉄金属は数百gから受け付ける業者が多くあります。アルミやステンレスは単価が低いため、ある程度まとめて(5kg以上)持ち込む方が効率的です。複数の非鉄金属を一緒に持ち込む(分別済みの状態で)のもおすすめです。

非鉄金属の見分け方がわからない場合は?

判別が難しい金属はそのまま業者に持ち込めば、業者側で判別してくれます。ただし未分別で持ち込むと低い単価で一括査定されるリスクがあるため、磁石テスト(鉄と非鉄の分別)だけは最低限行っておくことを推奨します。

非鉄金属の相場はどこで確認できますか?

LME(ロンドン金属取引所)公式サイトで国際相場を確認できます。日本語で確認したい場合はJOGMECの鉱物資源情報ページや、国内スクラップ業者の相場表(大畑商事等)が便利です。売却予定の業者に直接電話で「今日の単価」を聞くのが最も確実です。

分別に必要な道具は何ですか?

磁石(ネオジム磁石推奨・100円ショップで購入可)が1つあれば十分です。磁石で鉄と非鉄を分け、残りは色と重さ(手持ちの感覚)で判別できます。慣れれば10分程度で完了する作業です。

まとめ

まとめについて、2026年4月時点の最新情報をもとに、具体的な数値データ・手順・注意点を網羅的に解説します。本セクションでは実務経験に基づく正確な情報を提供し、初めての方でも安心して行動に移せるよう、テーブル形式の比較データや実例を交えて説明しています。最新の制度や相場は変動するため、取引時には業者または公的機関へ確認することを推奨します。

この記事のまとめ
  • 非鉄金属は鉄以外の金属の総称で、銅・アルミ・ステンレス・真鍮・鉛・亜鉛が主要6種
  • 銅が最も高く1,350〜1,500円/kg(ピカ銅)、アルミ缶が最も安く80〜120円/kgが2026年4月の相場
  • 磁石テストで鉄と非鉄を分けた後、色と重さで種類を特定する3段階判別が有効
  • 分別して持ち込むだけで買取額は未分別の2〜5倍に跳ね上がる
  • 「混ぜて出せばいい」は大損の原因。最低でも銅だけは分けて持ち込むこと
  • 相場はLME国際相場に連動して日々変動。銅はEV需要で中長期的に上昇予測
  • 100円ショップのネオジム磁石1つで金属判別の8割がカバーできる

更新ポリシー: この記事の買取価格情報はLME相場の変動に応じて毎月見直しを行い、最新の参考価格に更新します。法令に関する記述は、関連法規の改正時に速やかに修正します。

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