銅線の買取価格は「被覆を剥いた裸銅かどうか」「線が太いか細いか」「表面が酸化していないか」の3点でグレードが分かれます。最上位のピカ線(1号銅線)は約1,900〜2,100円/kgが目安(2026年6月時点・現地査定で確定・買取保証ではありません)。細い線・酸化・エナメル線・端子混じりは同じ銅でも1〜2割以上下がります。被覆が付いたままの電線は銅の含有率で歩留り査定になり、大きく減額されます。まず下の表で自分の銅線がどのグレードに入るかを確認してください。
結論:太くて光沢のある裸銅(ピカ線)に近いほど高く、細い・酸化・エナメル・被覆付きになるほど下がります。迷ったら剥かずにそのまま持ち込み、状態別に分けて査定を受けるのが安全です。
銅線の買取価格 ― グレード別kg単価の目安(2026年6月)
銅線の単価は当日の銅建値に連動して毎日動きます。2026年6月時点の目安は、裸銅で光沢のあるピカ線(1号銅線)が約1,900〜2,100円/kg、細い線や軽い酸化のある並銅(2号銅)はそこから数十〜百円程度安く、端子や異物が混じる込銅はさらに下がります。被覆が付いたままの電線は銅の含有率で査定されるため単価はぐっと落ちます。いずれも目安であり、確定額は現地計量・査定でその日の建値により決まります(買取保証ではありません)。
| グレード(呼び名) | 状態の目安 | 買取単価の目安/kg |
|---|---|---|
| ピカ線(1号銅線・特号) | 被覆を剥いた裸銅/直径1.3mm以上/赤銅色の光沢・付物なし | 約1,900〜2,100円 |
| 並銅(2号銅) | 細い裸銅線(直径1.3mm未満)・軽い酸化・くすみ | ピカ線からやや減額 |
| 込銅(込線) | 端子・少量の異物混じり・緑青やメッキ線が混ざる | 並銅からさらに減額 |
| エナメル線(巻線) | ポリウレタン等の絶縁被膜つき(モーター・トランスの巻線) | 込銅相当(太くても異物扱い) |
| 被覆付き電線のまま | ビニール被覆が付いた状態のケーブル・コード | 銅の含有率で歩留り査定(大幅減) |
| 銅めっき鉄線 | 磁石が付く(中身は鉄) | 買取不可(鉄扱い) |
被覆が付いた電線(VVF・IV・CVなどのケーブル)全般の単価や剥く損益は、電線・銅線の買取価格ページで品目別に整理しています。このページは「銅線そのもの(裸銅線・エナメル線・コイル)」に絞って解説します。
ピカ線か込銅か ― 線径・光沢・付物で3秒判定
査定で一番差がつくのは、最上位のピカ線になるか、下位の込銅に落ちるかです。判定は「太さ(線径)」「表面の光沢」「付物・メッキの有無」の3点だけ。直径1.3mm以上・赤銅色の光沢・端子や油の付着なし・純銅(メッキなし)ならピカ線に乗りやすく、どれか欠けると並銅〜込銅へ落ちます。とくに錫めっき線とエナメル線は、いくら太くても異物扱いで込銅になる点に注意してください。
| チェック項目 | ピカ線(高く売れる) | 込銅・並銅へ落ちる |
|---|---|---|
| 太さ(線径) | 直径1.3mm以上 | 1.3mm未満は並銅(2号銅) |
| 表面 | 赤銅色の光沢・きれい | 黒ずみ・緑青(青サビ)→込銅 |
| メッキ・被膜 | なし(純銅) | 錫めっき線・エナメル線→太さに関係なく込銅 |
| 付物 | 端子・紙・油なし | 圧着端子つき・油や紙の付着→除去か減額 |
要点:太くて光沢のある裸銅から端子を外しておくだけで、ピカ線として最上位の単価に乗りやすくなります。逆に、磁石が付く線は中身が鉄の「銅めっき鉄線」で買取不可になるため、迷ったら磁石で確認してください。
エナメル線・モーターのコイルはどう査定される?
エナメル線(モーターやトランスの巻線)は、細い銅の周りにポリウレタンなどの絶縁被膜があるため、太さに関係なく異物扱いで込銅相当の査定になります。モーターに巻かれたままの場合は、銅・鉄・アルミが混在した「モーター」または雑品としての評価が基本で、銅単体の単価にはなりません。被膜を焼いて落とすのは廃棄物処理法上できないため、コイルは無理に加工せず、銅線が取り出せる分だけ分けて持ち込むのが現実的です。
家庭用の扇風機・換気扇・電動工具などから出るモーターは、中の巻線が細いエナメル線で、しかも鉄芯と一体になっています。単体で銅を取り出すのは手間が大きく歩留りも低いため、少量ならモーターごと持ち込んで雑品・モーターとして査定を受けるのが手間なく損の少ない選び方です。まとまった量が継続して出る場合のみ、剥線・分離の設備を持つ業者を探す価値があります。
被覆付きのままでも売れる?剥くべき?
被覆(ビニール)が付いたままの電線でも買い取ってもらえます。この場合は銅の含有率(歩留り)で査定され、被覆が厚いほど・芯が細いほど単価は下がります。「剥けば高くなる」のは事実で、剥いてピカ線にすれば同じ銅でも大きく単価が上がることがあります。ただし手で剥く労力に見合うかは量しだい。少量なら剥かずにそのまま、太物が大量なら剥く、が損得の分かれ目です。屋外での焼却で被覆を取るのは廃棄物処理法違反なので絶対に行わないでください。
| 状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 家庭の少量(数kg〜十数kg) | 剥かず被覆付きのまま売却 | 手剥きの労力が単価差に見合わないことが多い |
| 太い線が中心の中量 | 剥けるものだけ剥く | 太物はピカ線になりやすく差が大きい |
| 工事・解体で出る大量・継続 | 剥いてピカ線で売却 | 建値直結で単価が最大化しやすい |
剥き方の手順や道具の選び方、剥く損益の詳しい判断は、被覆銅線の剥き方ページと銅線剥き機(個人向け)ページにまとめています。「自分で剥くべきか、そのまま出すべきか」を量と単価差で迷う場合は、剥かない状態のまま複数の業者に品目・量・状態を伝えて、被覆付きと裸銅それぞれの単価を聞き比べると、労力に見合うか判断しやすくなります。判断の分かれ目は「単価差×手元のkg数」が剥き作業にかかる時間を上回るかどうかで、太物が数十kg単位で出るなら剥く価値があり、細物中心の数kgならそのまま出すほうが合理的です。
細い線・少量でも買い取ってもらえる?
細い銅線や数kg程度の少量でも買取の対象になります。ただし細い裸銅線は並銅(2号銅)扱いでピカ線より単価が下がり、被覆付きの細物(LANケーブル・電話線・家電コードなど)は銅の含有率が低く下位区分になります。少量の場合は無理に剥かず、被覆付きのまま・状態別にざっくり分けて持ち込むのが手間なく現実的です。出張回収は量がまとまっている方が向いていますが、持ち込みであれば少量でも対応可能なことが多いので、事前に量と品目を伝えて確認しておくと安心です。
「これだけの量で見てもらえるのか」「わざわざ持って行って値段がつかなかったら」と不安な場合は、行く前に品目(裸銅線/被覆付き/エナメル線)と量・状態を伝えて、最低取扱量の有無と当日の目安単価を確認しておくと無駄足になりません。少量の扱いは業者ごとに方針が分かれ、持ち込みのみ受け付ける、一定量から出張回収に切り替える、といった線引きが設けられているのが一般的です。
安く買い叩かれないための相場の見方・準備
銅線の単価はその日の建値と量・状態で決まるため、「今いくらか」を知って持ち込むのが買い叩かれない一番の対策です。持ち込む前に、①裸銅(ピカ線候補)②細い線・酸化した並銅③端子や異物混じりの込銅④被覆付き、の4つにざっくり分けておくと、まとめて下位の「雑線」に落とされるのを防げます。査定時は当日の建値・計量結果・区分を確認し、計量伝票を必ず受け取ること。複数の目安を持っておくと、極端に安い提示に気づけます。
- 種類を分けておく:裸銅・細線・込銅・被覆付きを分けるだけで、雑線への一括り落ちを防げる。
- 当日の建値を意識する:銅は毎日動く。目安レンジを把握し、極端に低い提示に気づけるようにする。
- 計量と伝票を確認する:計量の立ち会い・伝票の受け取りで、量と単価の内訳をはっきりさせる。
- 入手経緯を答えられるように:古物営業法上の確認で、いつ・どこで出た銅かを聞かれることがある。
銅を含む非鉄全体の相場感は福岡のスクラップ相場一覧、銅の種類別の総合早見表は銅の買取価格ページもあわせてご確認ください。
売るときに必要なもの・当日の流れ
金属スクラップの買取は古物営業法に基づき、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)の提示が必要です。当日は、銅線を状態別に分ける→本人確認書類を用意→持ち込みまたは出張回収を依頼→計量してその日の建値で査定・精算(計量伝票を受け取る)、という流れになります。入手経緯(リフォーム・工事の余り材・遺品整理など)を聞かれることがありますが、これは盗難品の流通を防ぐための法令上の確認です。
- 銅線を状態別(裸銅/被覆付き/エナメル線・端子混じり)にざっくり分ける
- 本人確認書類を用意する
- 持ち込み、または量がまとまっていれば出張回収を依頼する
- 計量し、当日の建値で査定・精算(計量伝票を受け取る)
よくある質問
- Q. 緑青(青サビ)が出た銅線はピカ線になりませんか?
- なりません。緑青や黒ずみは酸化として不純物扱いになり、込銅(下位区分)での査定になります。ピカ線は表面がきれいで赤銅色の光沢がある裸銅だけです。
- Q. エナメル線(モーターの巻線)はどう扱われますか?
- ポリウレタン等の絶縁被膜があるため、太くても異物扱いで込銅相当になります。モーターに入ったままなら、銅・鉄が混在した雑品・モーターとしての査定が基本です。
- Q. 細い銅線でも買い取ってもらえますか?
- 対象になります。ただし直径1.3mm未満の細い裸銅は並銅(2号銅)扱いでピカ線より単価が下がります。被覆付きの細物はさらに下位区分です。
- Q. 少量でも売れますか?剥いてから行くべき?
- 数kg程度でも買取対象です。少量なら剥く労力が単価差に見合わないことが多く、被覆付きのまま持ち込むのが現実的です。剥くべきか迷う量は、先に目安を聞いてから判断してください。
- Q. 銅線の価格はいつ確定しますか?
- 銅の建値は毎日(場合により日中も)動くため、現地で計量・査定したその日の建値で確定します。事前の数字はあくまで目安レンジとお考えください。
- Q. 磁石が付く銅色の線は売れますか?
- 磁石が付くものは中身が鉄の「銅めっき鉄線」で、銅としては買取不可(鉄扱い)です。迷ったら磁石で確認してください。
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