結論:VA線(VVFケーブル)は、被覆が付いたままでも買い取れます。福岡の現在の目安で、被覆付きのままなら約820〜950円/kg、被覆を剥いて中の銅線だけにした「ピカ線(1号銅線)」なら約1,800〜2,100円/kg。単価は約2倍になりますが、VA線は重量の約4〜5割しか銅がないため、剥いて得かどうかは「量」と「手間」で決まります。以下は2026年6月時点・銅建値連動で変動する目安で、最終額は現地計量で確定します(買取保証ではありません)。
「被覆を剥かないと売れないの?」「電気工事で出た端材や、使わずに残ったVVFの巻きはいくら?」——このページは、VA線・VVFケーブルをそのまま出すか剥くかで迷っている方が、3秒で自分の答えにたどり着けるように整理しました。太さ・芯数ごとの銅の割合という、価格表にはあまり載らない部分まで踏み込みます。
VA線・VVF線の買取価格 早見表(福岡の目安)
VA線とVVFケーブルは同じものの別名です。買取単価は「被覆付きのまま」か「剥いて銅線だけ」かで大きく変わり、福岡の目安は被覆付きで約820〜950円/kg、剥いたピカ線で約1,800〜2,100円/kg(2026年6月時点・銅建値連動)。火で被覆を焼いた「焼き線」は酸化・煤で品質が落ち、大幅減額か買取不可になります。単価は当日の銅相場・数量・付き物で前後し、現地計量で確定します。
まず「そのまま」か「剥いた後」かで、単価がまったく変わります。VA線とVVF線が同じものである点は後述します。
| 状態 | 見た目 | 目安単価(円/kg) | 銅の割合 |
|---|---|---|---|
| VA線(被覆付きのまま) | 灰色の平たいケーブル。そのまま | 約820〜950 | 約40〜50% |
| 剥いた銅線(ピカ線) | 被覆を取った光沢のある銅線。サビ・塗装なし | 約1,800〜2,100 | 約99.9% |
| 焼いた銅線(焼き線) | 火で被覆を焼いた黒ずんだ銅線 | 大幅減額〜買取不可 | — |
目安・2026年6月時点。福岡・全国の同業各社公表価格をもとにしたレンジで、銅建値に連動して日々変動します。被覆を剥いた銅線(断面1.3mm以上・サビ/塗装なし)が「ピカ線(1号銅線)」として扱われます。確定は現地査定で、買取保証ではありません。
手元のVA線・VVFがいくらになるか知りたいときは。買取単価は業者ごとに幅が出やすいため、状態(被覆付きか剥いた後か)とおおよその重量という同じ条件をそろえて、2〜3社の当日単価を聞き比べるのが確実です。量が多くて運べない場合は、出張での計量に対応しているか、その際の費用が引かれるかまで先に確認しておくと、比較の前提がずれません。
太さ・芯数でこんなに違う|VVFの銅率と単価の目安表
VVFケーブルは銅の単線+ビニル被覆でできており、太い・芯数が多いほど1kgあたりに含まれる銅の割合(銅率)が高くなります。細い1.6mm・2芯は銅率が低め、太い2.0mm・3芯は高めです。銅率が高いほど、被覆付きのままでも単価が上振れしやすく、剥いたときの手取りも伸びます。以下は太さ・芯数別の目安で、実際の割合はメーカー・年式で差があり、現地計量で確定します(目安・買取保証ではありません)。
多くの価格表は「VA線=いくら」の1行だけですが、実際は太さ(1.6mm/2.0mm/2.6mm)と芯数(2芯/3芯)で中身の銅の量が変わります。ここが、このページで整理したかった部分です。
| 種類 | 用途の例 | 銅率の目安 | 被覆付き単価の傾向 |
|---|---|---|---|
| VVF 1.6mm-2C(1.6mm・2芯) | 照明・コンセントの標準的な屋内配線 | 約40%前後 | レンジの下寄り |
| VVF 2.0mm-2C(2.0mm・2芯) | エアコン・電子レンジ等の専用回路 | 約45%前後 | 中位 |
| VVF 1.6mm-3C(1.6mm・3芯) | 三路スイッチ・200V機器 | 約45%前後 | 中位 |
| VVF 2.0mm-3C(2.0mm・3芯) | 大型機器・幹線寄りの配線 | 約50%前後 | レンジの上寄り |
目安・2026年6月時点。銅率はメーカー・製造年・付属品の有無で前後します。実務では種類ごとに厳密に分けるより「太い線・細い線」「被覆付き・剥いた線」を混ぜないことが単価を守るコツ(後述)。太さの内訳が分からなくても、現地では計量しながら状態を確認するのが一般的な進め方です。銅そのものの相場の見方は銅線の買取価格の目安、電線全般の種類別レンジは電線の買取価格まとめもご覧ください。
被覆が付いたままでも売れる?(剥かなくてOK)
結論、被覆が付いたままのVA線・VVFでも買い取れます。「銅線だけにしないと売れない」は誤解で、被覆付きは被覆付きの単価(福岡の目安 約820〜950円/kg)で計量します。むしろ少量なら、剥かずにそのまま出すほうが手間の面で無難です。剥くと単価は約2倍になりますが、VA線は重量の約4〜5割しか銅がないため、増える手取りと剥く時間の釣り合いは量しだい。剥く・剥かないの損得は次章で判定します。
「被覆込みだと安く買い叩かれるのでは」と不安になる方が多いのですが、被覆付きには被覆付きの相場があり、その単価で正しく計量されるかを確認できれば損はしません。付いたままでも剥いた後でも、どちらの状態でも取り扱うのが金属スクラップ業者では一般的です。
そのまま売る? 剥いて売る? 損しない判断
剥くと単価は約2倍ですが、VA線の銅率は約40〜50%なので、10kg剥いても取れる銅線は約4〜5kg。差額が手間に見合うのは「量がまとまるとき」です。目安は20kg以上・工具ありなら剥く価値あり、数kg・工具なしならそのまま持込が無難(1kg剥くのに目安10〜15分)。火で焼くのは品質低下と法令の観点から絶対に避けます。迷うなら剥かずに持ち込み、現地で被覆付き・ピカ線それぞれの単価を見てから決める方法もあります。
3秒判定:
- 量がまとまる(目安20kg以上)/工具がある → 剥く価値あり。銅率45%でも、単価が約2倍になる効果が量で効いてきます。
- 少量(数kg)/工具がない → 剥かずそのまま持込でOK。剥く時間に対して増額が小さく、時間のほうが高くつきます。
- 焼いて被覆を取るのは絶対にやめる → 焼き線は煤・酸化で大幅減額または買取不可。野焼きは廃棄物処理法などの観点からも避けるべき行為です。
| VA線の量 | そのまま(900円/kgで試算) | 剥いて銅線(銅率45%・2,000円/kgで試算) | 差の目安 |
|---|---|---|---|
| 5kg | 約4,500円 | 約4,500円(銅約2.25kg) | ほぼ同等(剥く手間ぶん損) |
| 10kg | 約9,000円 | 約9,000円(銅約4.5kg) | ほぼ同等〜やや増 |
| 30kg | 約27,000円 | 約27,000円〜(銅約13.5kg) | 量が増えるほど純銅単価が効く |
| 50kg | 約45,000円 | 約45,000円〜(銅約22.5kg) | 剥く手間が報われる量 |
試算は目安単価での例示です。ポイントは「量が多いほど純度の高い銅の単価が伸びやすく、被覆くずの処分も不要になる」点。少量なら剥く時間(1kgあたり目安10〜15分)が割に合いません。単価は毎日変わるため、上の早見表の当日レンジに置き換えてお考えください。効率よく剥くコツは銅線の剥き方の比較で詳しく解説しています。
「剥くべきか、量的に微妙…」というときの決め方。剥く前に、その日の被覆付き単価とピカ線単価の両方を確認し、手元の重量に銅率(約40〜50%)を掛けて手取りを比べると判断がぶれません。差額が実際にかかる作業時間(1kgあたり目安10〜15分)に見合わなければ、そのまま出す判断で十分です。単価の開きが気になる場合は、同じ量・同じ状態の条件で複数社のレンジを見比べてから決めるのが確実です。
未使用の新品残材・巻きのままは高く売れる?
未使用のVVFケーブル(巻きのまま・新品残材)は、被覆に傷や酸化が少なく銅も劣化していないため、被覆付きスクラップとしては状態の良い部類で、レンジの上寄りで評価されやすくなります。ただしスクラップ買取は素材としての計量が基本で、定価や新品価格での買取ではありません。また未使用品・大量の場合は、古物営業法にもとづく本人確認と取引記録が必要です(入手経路の確認)。電気工事で恒常的に残材が出る事業者は、ためてまとめて出すほうが単価面で有利になりやすい傾向です。
リフォームや新築の現場では、使い切らなかったVVFの巻きや端材がまとまって出ます。新品残材は状態が良いぶん評価が安定しますが、「新品だから定価で」ではなく、あくまで銅を含む素材としての計量になる点はご理解ください。継続的に残材が出る事業者の場合は、取引先を決める前に消費税の取り扱い(内税か外税か)と支払い方法まで確認しておくと、後の精算で食い違いが起きにくくなります。
少量でも買い取ってもらえる?
少量のVA線・VVFでも買取対象です。数kg程度から受け付ける業者が多く、単価は数量がまとまるほど良くなる傾向があるため、少しずつ出るなら「ためてから持込」もおすすめです。少量なら剥かずにそのまま持ち込むほうが手間の面で有利。古い家の解体やDIYで出た短い端材、コンセント裏の余り配線なども、銅であれば計量のうえ評価の対象になります(本人確認書類が必要)。
「これっぽっちでは相手にされないのでは」と持ち込みをためらう方もいますが、少量でも問題ありません。数量が単価に効くという性質を知っておくと、出るたびに処分せず、ある程度ためて一度に売る、という選び方もできます。
安く買われたくない人がやる3つの基本動作
同じVA線でも、出し方しだいで単価は変わります。安く見られないコツは3つ。①コンセント・端子などの金属以外の付き物を先に外す(付いたままだと重量から差し引かれる)、②太い線・細い線、被覆付き・剥いた線を混ぜない(混ざると安いほうの単価で見られやすい)、③絶対に焼かない(焼き線は減額・買取不可)。剥くなら電工ナイフやワイヤーストリッパーで物理的に。この3つを守るだけで、正当な単価で計量してもらいやすくなります。
- 異物を外す:コンセント・ブレーカー・端子などの付き物は、付いたままだと重量から差し引かれます。先に切り離しておく。
- 太さ・芯数でざっくり分ける:細い線と太い線、被覆付きと剥いた銅線を混ぜない。混ざると安いほうの単価で見られやすくなります。
- 焼かない:被覆を火で焼くと品質が落ち、減額か買取不可。剥くなら電工ナイフやワイヤーストリッパーで物理的に剥きます。
「言い値で安く買われないか」が不安なら、当日の被覆付き・ピカ線それぞれの単価を先に提示してもらい、計量の数字をその場で確認させてもらえる業者を選ぶのが安全です。単価の提示方法や計量の見せ方は業者ごとに差があるため、出向く前に条件を確かめておくと比較しやすくなります。
買取の流れと持ち込みに必要なもの
金属スクラップの買取では、古物営業法・廃棄物処理法にもとづく本人確認が必要です。盗品流通を防ぐための法令上の手続きで、どの業者でも例外なく実施されます。流れは、①本人確認書類を用意 → ②そのまま/剥いた状態で持込または出張を手配 → ③現地で計量・付き物の確認・単価提示 → ④合意のうえ支払い(事業者は消費税の取り扱いあり)。未使用品・大量の場合は入手経路の確認が加わります。
- 本人確認書類(運転免許証など)を用意
- VA線をそのまま、または剥いた状態で持ち込み/出張を手配
- 現地で計量・付き物の確認 → その場で単価提示
- 金額に合意 → 支払い(事業者の場合は消費税の取り扱いあり)
よくある質問
- Q. VA線とVVF線は買取価格が違いますか?
- A. 同じものなので価格差はありません。「VA線」は現場の通称、「VVF(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形/JIS C 3342)」が正式名称で、Fケーブルとも呼ばれます。どの呼び方で持ち込んでも同じ扱いです。
- Q. 被覆は剥いてから持ち込んだほうが得ですか?
- A. 量がまとまる(目安20kg以上)なら剥くと有利、少量なら剥く手間が割に合わないためそのままで構いません。1kg剥くのに目安10〜15分かかります。迷うなら剥かずに持ち込み、現地で両方の単価を見てから決めるのが無難です。
- Q. 古い家から出た配線でも買い取れますか?
- A. 銅であれば買取対象です。サビや汚れが多いと単価は下がりますが、実際の評価は現地計量で確認することになります。本人確認書類が必要です。
- Q. 未使用の巻いたままのVVFは高く売れますか?
- A. 状態が良いぶんレンジの上寄りで評価されやすいですが、素材としての計量が基本で新品定価での買取ではありません。未使用・大量の場合は入手経路の確認(本人確認・取引記録)が必要です。
- Q. 焼いて被覆を取ったものはどうなりますか?
- A. 焼き線は酸化・煤で品質が落ち、大幅減額か買取不可です。野焼きは法令の観点からも避けるべき行為のため、焼かずにそのままの状態で持ち込むのが結果的に有利です。
- Q. 少量でも買い取ってもらえますか?
- A. 数kg程度から受け付ける業者が一般的です。量がまとまるほど単価が良くなる傾向があるため、ためてからの持込もおすすめです。
福岡でVA線・VVFを売る前に確かめたい3点。①当日の被覆付き単価とピカ線単価の両方を提示してもらえるか、②計量の数字をその場で確認できるか、③量が多いときの引き取り方法(持込か出張か)と費用の有無。この3点を同じ条件で2〜3社に聞き比べると、単価の高低だけでなく、手間や移動まで含めた実質の手取りで判断できます。そのまま出すか剥くかは、その単価を見てから決めても遅くありません。