銅の単価(kg単価)はLME銅相場×ドル円為替×グレード×ロットサイズ×取引形態の掛け算で決まり、国内ヤードでは日次〜週次で建値が更新されます。ピカ銅・上銅・並銅・下銅のグレード差、被覆銅線のA(70%以上)・B(55%前後)・C(40%以下)の含有率差、持込・出張・大口継続契約の取引形態差、季節・需給・地政学リスクによって、同じ「銅」でも提示単価が大きく動く構造。本ページは古物営業法(e-Gov)・経済産業省・環境省・e-Stat等の公的情報と業界一般動向にもとづき、銅単価が決まる仕組みと変動する理由に絞って中立整理しました。
結論:銅の単価は「LME建値×為替×グレード×ロット×取引形態」の5要素で決まる相対値。固定単価は存在せず、当日のヤード建値を電話確認するのが現実的です。手取りを最大化するには(1)グレード上位化の事前仕分け、(2)被覆銅線の含有率別分け、(3)ロット集約による出張採算化、(4)継続契約での建値連動精算の4点が基本動作。盗難対策の本人確認厳格化と計量伝票・契約書面の交付確認が、適正単価で売り抜けるための運用要件です。
※ 本ページは2026年5月時点の関係法令・公的情報・業界一般動向にもとづきます(最終確認: 2026-05-25)。品目別の査定や買取の総合解説は銅買取価格で別途扱っています。
銅単価の基本(kg単価の決定要素)
銅の単価は「kg単位の円建てスクラップ買取価格」で、LME銅相場(米ドル建て/t)×ドル円為替+国内流通マージン・運搬コスト・グレード調整の合成で形成。国際指標はLME銅、国内指標は非鉄金属メーカー発表の「銅建値」で、ヤードはこれらを参照してその日の買取単価を決定。経済産業省の非鉄金属統計やe-Stat 政府統計では、銅の国内消費の大部分を輸入と国内スクラップ循環で賄い、スクラップ単価が国際市況に強く連動する構造が確認できます。
| 要素 | 影響方向 | 変動頻度 |
|---|---|---|
| LME銅相場(米ドル建て/t) | 上昇=単価上昇 | リアルタイム〜日次 |
| ドル円為替 | 円安=円建て単価上昇 | リアルタイム〜日次 |
| グレード(ピカ・上・並・下) | 上位ほど高単価 | 品物ごと |
| ロットサイズ | 大口ほど建値に近づく | 取引ごと |
| 取引形態(持込/出張/継続) | 運搬費が単価に反映 | 取引ごと |
5要素のうちLME相場と為替は外部要因で売手側コントロール外、グレード・ロット・取引形態は事前準備でコントロール可能。同じ重量・同じ日の取引でも、事前仕分けで上位グレードに分類されるか、ロット集約で大口扱いになるか、運搬費を吸収する持込にするかで手取り単価が大きく変わります。本記事は単価決定の仕組みに絞り、品目別査定詳細は銅買取価格・銅管の買取価格・銅板の買取価格・電線の買取価格で別途扱います。
LME相場・国内建値・為替の連動
銅の世界指標はLME(ロンドン金属取引所)の銅先物価格で米ドル建て・1トン単位で24時間取引。国内ヤードはLME銅価格を直接参照せず、国内非鉄金属メーカーが発表する「銅建値」を介して買取単価を決定するのが一般的。建値はLME相場の動きを国内市況・在庫・需給・為替に翻訳した「国内向け基準価格」でkg単位の円建てで提示。
| 段階 | 価格指標 | 更新頻度 | 為替の影響 |
|---|---|---|---|
| (1) 国際指標 | LME銅(USD/t) | 24時間連続 | なし(ドル建て) |
| (2) 国内基準 | 銅建値(円/kg) | 日次〜週次 | ドル円換算で直接反映 |
| (3) ヤード買取単価 | 品目別kg単価 | 日次〜週次 | 建値経由で反映 |
| (4) 末端実勢 | グレード調整後単価 | 取引ごと | 建値経由で反映 |
国内建値はLMEから「ドル建てトン価格→ドル円換算→国内マージン控除→円建てkg価格」の流れで形成され、変動反映までに半日〜数日のタイムラグが生じることも。ヤード買取単価は建値からさらに運搬費・選別費・処理費・利益マージンを控除した値で、品目・グレード別に細分化されたkg単価として提示。「建値=買取単価」ではない点が実務上のポイントです。
為替は単価への影響が大きい外部要因でLME銅価格が同じでも円安方向で円建て単価上昇、円高方向で単価下落。2022年以降の円安局面ではLMEと為替の両方が同方向に動き手取り単価が大きく上振れする動きが顕在化、逆に円高・LME下落が重なる局面では大きく下振れすることも。家庭発生レベルは相場予測に固執するより「発生したら早めに売却」、事業者の継続発生は月次平均で為替変動の影響が均されるため建値連動の継続契約で平準化が一般的。LME動向は経済産業省の非鉄金属相場情報、e-Stat 政府統計の輸出入・国内生産統計、流通構造は古物商の13品目分類・福岡のスクラップ買取で整理。
グレード別単価差(ピカ・上・並・下)
銅スクラップは純度・酸化進行度・付着物の有無で4〜5段階のグレードに分けられ、グレード1段の違いでkg単価に差が出るのが業界一般動向。最上位ピカ銅(1号/無酸化・光沢ある純銅)と中位下銅(4号/メッキ・塗装・ハンダ付き)では単価差が大きく、事前仕分けで上位グレードに分類されるかが手取りを大きく左右。流通量最多は並銅(3号/酸化進行)、上銅(2号/軽度酸化)がその上位、銅以外と混合した銅雑品・込銅は最下位区分。判定はヤード側の目視+必要に応じ蛍光X線(XRF)分析装置で確認するのが一般的です。
売手側でできるのは「(1)無酸化の厚物=ピカ銅、(2)酸化した銅管・銅板=並銅、(3)モーター・基板等の混合物=雑品、(4)被覆銅線は別容器で含有率別」の4分離。この事前仕分けで品目別計量・査定が短時間で済み、混在による下位グレード扱いを回避できます。下銅・雑品は再選別工程が必要なため処理費控除で単価が下がる構造で、「混ぜると下がる、分けると上がる」が銅単価の基本則。詳細な単価レンジは銅買取価格・銅管の買取価格・銅板の買取価格・電線の買取価格で扱っています。
被覆銅線A/B/Cの含有率と単価レンジ
被覆銅線は銅単価カテゴリの中で単価の振れ幅が最も大きい区分。芯線(純銅)と被覆(塩ビ・ゴム・架橋ポリエチレン等)の重量比=銅含有率で査定単価が桁違いに変わり、業界一般ではA(70%以上)・B(55%前後)・C(40%以下)の3段階+雑線で分類。同じ「電線くず」でも種類により含有率が大きく異なり、混在持込すると下位扱いに引き下げられる典型品目です。
| 呼称 | 銅含有率 | 該当電線 | 単価ポジション |
|---|---|---|---|
| 1号線(A) | 70%以上 | 太径電力ケーブル(CV・CVT 太物) | 最上位 |
| 2号線(B) | 55%前後 | 一般電力ケーブル(CV・VVF 中太物) | 上位 |
| 3号線(C) | 40%以下 | 細物・通信線・制御線・LANケーブル | 中位 |
| 雑線・込線 | 30%以下 | 細物多数混合・端子付き・カットくず | 下位 |
| 剥離済み芯線 | 純銅相当 | 機械剥離・手剥がし後 | ピカ銅/上銅相当 |
含有率はヤード側でサンプルカット+目視+重量比で見当をつけ確定。太径ケーブルはA区分、細物・通信線・LANケーブルはC区分・雑線扱いに。剥離するかどうかは売手側の判断点で、機械剥離器で芯線を取り出せばピカ銅/上銅相当の高単価で売れる一方、剥離には手間・時間・専用機械のコストがかかります。基本動作は少量は剥離せずA/B/C区分で売る、継続発生(数百kg以上)は機械剥離して芯線で売るの使い分け。屋外焼却による被覆除去は廃棄物処理法・大気汚染防止法上の違反リスクがあり、剥離は機械か手剥がしで行うのが原則。トラブル回避は訪問買取の見分け方で整理。
持込 vs 出張 vs 大量取引の単価差
同じグレードでも取引形態(持込/出張/大量継続契約)によって提示単価が変わります。運搬費・選別費・処理費といったヤード側コストが買取単価に反映されるためで、「出張無料」と謳う業者でも実際には運搬費が単価に織り込まれているのが業界一般動向です。
| 取引形態 | 運搬コストの扱い | 単価ポジション | 適した発生規模 |
|---|---|---|---|
| 持込(自走) | 売手側が吸収 | 建値に近い | 少量〜中量(数kg〜数百kg) |
| 出張(近距離) | 軽度の単価控除 | 持込比やや低め | 中量〜大量(数十kg〜数t) |
| 出張(遠距離) | 明確な単価控除 | 持込比明らかに低め | 大量(数百kg〜数t) |
| 大量継続契約 | 月次精算で平準化 | 建値連動で安定 | 事業者の定期発生 |
| 港湾大口(製錬所直接) | 商社経由の大口 | 最も建値寄り | 大手リサイクラー間 |
持込は売手側が自走で運搬コストを吸収するためヤード側のコスト控除が最小化され建値に近い単価が提示されやすく、少量〜中量の家庭・小事業所発生に最適。出張は近距離・大量なら採算が合いやすく、遠距離・少量だと運搬コストが単価に重く反映され割が合わない局面も。福岡市・北九州市・久留米市のヤード集積地は出張距離が短く単価反映が小さい一方、糸島・宗像・八女・大牟田・うきは等の郊外では運搬コスト分が反映されやすい傾向。大量継続契約は事業者の定期発生に対し月次精算・建値連動で単価を安定化させる方式で、製造業・電気工事業・設備工事業の継続取引で定着。個人売却側は「少量は持込、中量で近距離は出張比較、大量・遠方は継続契約検討」が基本判断軸、出張依頼時は運搬費の控除有無・最低引取重量を事前確認すると提示単価の妥当性判断がしやすくなります。
業者ごとに単価差が出る理由
同じ日・同じグレード・同じロットでも業者によって提示単価に差が出るのが銅スクラップ取引の特徴。業者ごとの流通階層・処理能力・販売チャネル・運営コストの差が買取単価に直結するためで、案件の規模・品目・立地条件によって最適業者が変わります。
| 要因 | 単価への影響 |
|---|---|
| 流通階層(地域密着 vs 大手リサイクラー) | 上流ほど建値寄り/下流は中間マージン控除 |
| 処理設備(剥離機・破砕機・選別ライン) | 処理可能な品目幅と単価吸収力 |
| 販売チャネル(国内製錬所/輸出) | 港湾型は海外需給を反映しやすい |
| 運営コスト(人件費・地代・設備投資) | 都市部の低マージン/郊外の高採算 |
| 取引規模(少量歓迎/大口専門) | 得意領域外は単価が下がる |
| 計量・伝票運用(透明性) | 透明性高=信頼単価/不透明=疑義あり |
地域密着型ヤードは少量持込に強くフットワークが軽い一方、処理設備が限定的で大口・特殊品目は対応外のことも。大手リサイクラー・港湾型ヤードは処理能力が高く大口・継続契約で建値寄りの単価を提示できる一方、少量持込は採算外のことも。輸出視野の港湾型は海外需給・船便スケジュールも単価に反映されるため、国内製錬所向け中心の業者と単価ロジックが異なります。業者選定で実務的に効くのは「(1)古物商営業許可の有無、(2)計量伝票と契約書面の交付運用、(3)その日の建値の電話開示、(4)品目別単価の内訳明示、(5)取引記録の3年保管運用」の5点確認。詳細は古物商許可申請・古物商の13品目分類・訪問買取の見分け方に整理。
単価の確認方法と当日見積りの取り方
銅単価は日次〜週次で変動するため「今日のkg単価」は売却前に必ず確認したいポイント。確認手段は(1)ヤード電話、(2)ヤードHPの建値ページ、(3)金融情報サイトのLME銅/為替、(4)非鉄業界情報サイトの4系統が一般的で、最も実勢に近いのは(1)ヤード電話による当日建値確認です。
| 確認手段 | 得られる情報 | 精度 | 手間 |
|---|---|---|---|
| ヤード電話 | その日のkg単価レンジ(品目別) | 高い(実勢価格) | 中(1件5〜10分) |
| ヤードHPの建値表示 | 更新日付ベースの単価目安 | 中(更新頻度次第) | 低(即時) |
| 金融情報サイト(LME・為替) | 国際指標と為替の最新値 | 中(実勢への翻訳要) | 低(即時) |
| 非鉄業界情報サイト | 国内建値・市況解説 | 中(業界全体傾向) | 低(即時) |
ヤード電話で確認する際は「(1)品目(ピカ銅/並銅/被覆銅線A・B・C 等)、(2)概算重量(kg)、(3)持込/出張の別、(4)持込日時の目安」を伝え、当日の建値レンジ・対応品目・本人確認の必要書類を確認する流れ。出張依頼は運搬費の控除有無・最低引取重量・出張対応エリアも合わせて確認すると現地での想定ずれリスクを抑えられます。電話確認した単価レンジは「その時点の目安」で、実際の提示単価は(1)品物を見ての最終グレード判定、(2)計量後の正味重量、(3)異物混入の有無、(4)為替・LMEの日中変動を反映して確定。電話レンジから上下する可能性は前提として持込むのが現実的で、複数業者比較も同じ日・同じ品目で各社へ電話確認することで条件を揃えた比較が可能。事業者の継続発生は建値連動の自動更新を契約段階で取り決め、月次精算時に確定単価が建値台帳と整合しているか伝票で照合する運用が定着。流通階層は福岡のスクラップ買取・北九州のスクラップ買取で整理しています。
季節・需給・地政学による単価変動
銅単価は季節要因・需給バランス・地政学リスクの3系統からも変動。LME銅相場と為替が短期の振れの主因である一方、これら3系統は中期〜長期の単価トレンドを形成。季節要因では建設・電気工事の発注タイミングが国内需給に影響し、年度末(2〜3月)・上期末(9月)は工事発生量が増えヤード受入も活発化、年末年始・GW・お盆は集荷量が一時的に減少します。
需給バランスは(1)銅鉱山の供給状況(チリ・ペルー鉱山のストライキ・自然災害・品位低下)、(2)主要消費国(中国・米国・欧州)の景気と需要、(3)LME在庫水準、(4)スクラップ循環量の4系統で形成。近年は脱炭素関連の長期需要(EV・再エネ・送配電インフラ)が下支え要因、世界景気減速・中国需要鈍化が下押し要因に。米ドル動向・エネルギー価格・地政学リスクも中長期要因。具体の数値水準は当ページで提示せず当日価格をヤード電話や情報サイトで参照するのが現実的で、家庭発生レベルは「発生したら早めに持込み」、事業者発生は月次精算・建値連動の継続契約で平準化するスタイルが定着しています。
古物営業法・本人確認と単価運用
銅買取は古物営業法(e-Gov)上の「金属類」(13品目区分)に該当し、買取事業には公安委員会の古物商営業許可が必要。許可業者には本人確認・取引記録の作成保管・契約書面の交付が法令上の義務で、これらの運用定着が適正単価で取引できる業者選定の最重要チェックポイントになります。
| 義務 | 具体内容 | 単価運用との関係 |
|---|---|---|
| 古物商営業許可 | 公安委員会の許可(13品目「金属類」) | 許可業者=適正単価運用の前提 |
| 本人確認 | 運転免許証等の公的書類で確認 | 本人確認なし=違法・単価疑義 |
| 取引記録の作成 | 品目・数量・特徴・年月日・本人情報を記録 | 記録なし=伝票単価の検証不能 |
| 計量伝票交付 | 品目別の正味重量・単価・金額を記載 | 伝票なし=単価の事後確認不能 |
| 契約書面交付 | 取引条件・連絡先を記載 | 書面なし=トラブル時の証拠なし |
| 帳簿保管 | 3年間(書面/電磁的記録) | 長期取引の単価履歴照合可能 |
| 不正品申告 | 盗品の疑いある物品は警察へ申告 | 盗難対策と単価透明性の連動 |
近年、銅相場高騰を背景に金属盗難(銅線・銅管・電気工事現場の銅製品・空調室外機等)が社会問題化しており、警察庁・福岡県警察を中心に取締りが強化。古物商側の本人確認の厳格化・大量持込時の入手経緯聴取・無届大量銅線や新品同様品の警察照会が業界実務として広がっています。本人確認を求めずに買取を持ちかける業者は違反リスクがあり避けるのが現実的、個人売却側は運転免許証等を必ず持参し発生経緯を説明できるようにするのが基本で、法令準拠業者の本人確認・取引記録運用が提示単価の透明性を担保します。
福岡県内の単価動向
福岡県内の銅単価は福岡市・北九州市・久留米市の3大都市圏のヤード集積を軸に、糸島・宗像・八女・大牟田・うきは・朝倉等の周辺エリアへ広がる構造で形成。都心型・港湾型・内陸型の3類型でヤード単価ロジックが異なり、同じ日・同じグレードでもエリア・業者形態で単価ポジションに差が出ます。
福岡市(東区箱崎・博多区・西区今宿)は都心+港湾型で少量持込から電気・設備工事業の定期発生まで対応するヤードが集積し博多港経由でLME×為替建値が比較的素早く反映。北九州市(若松区・小倉北区・八幡西区)は製造業集積+港湾物流で大口発生に強く北九州港ハブと連動、継続契約・月次集荷で安定単価。久留米市・筑後は内陸型で解体・設備工事・農機具兼業ヤードが目立ち出張対応との組合せが定着。糸島・宗像・福津は両市の中間で両側ヤードから集荷選択肢、朝倉・うきはは久留米市接続の広域集荷、八女・大牟田は南部内陸型で出張運搬コストが単価反映されやすい立地。県内で単価を比較検討する場合は(1)エリアと最寄りヤードの距離、(2)取引形態、(3)発生規模、(4)継続性の4軸で業者形態を選ぶのが基本。詳細は福岡のスクラップ買取・北九州のスクラップ買取、廃車関連は福岡の廃車業者の選び方を参照。
取材ノート — 当社対応事例
取材ノート1:福岡市 電気工事業のCVT太物を建値連動で月次精算した事例
2026年3月、福岡市博多区の電気工事業者から「事業所ストックヤードに溜まったCVT太物・VVF・通信線・LANケーブルの定期処分」をご相談。銅単価が日次変動していた局面で「持込日ごとに単価を電話確認するのが手間」とのお声から月次集荷・建値連動の継続契約に切替。CVT太物(A区分)・VVF(B)・通信線(C)を別容器で保管いただき、月次集荷時に品目別計量・伝票照合する運用で単価変動の影響を月次平均で吸収。古物営業法に基づき身分証提示・取引記録作成・計量伝票と契約書面を交付、事業者間取引のため有価物として消費税課税対象で処理しました。
取材ノート2:北九州市 設備更新工事の銅管と継手金具を品目別単価で精算した事例
2026年2月、北九州市八幡西区のビル設備更新工事現場で「既設の銅管(給湯・冷媒配管)と取り外した真鍮継手金具をまとめて処分」とのご相談。銅管は経年酸化進行で並銅(3号)、継手金具は真鍮(黄銅)として別品目査定。事前に「銅管と継手を分けて入れる」分別をお願いし水残り乾燥・継手分離した状態で持込いただきました。並銅と真鍮を混在させると両方の単価が下がる典型局面で、分離による品目別単価の維持が手取り改善に直結。北九州港ハブ連動の港湾型ヤード処理でLME×為替建値の反映も迅速でした。
取材ノート3:久留米市 家庭発生の少量銅・銅線をグレード仕分けして持込んだ事例
2026年4月、久留米市の個人のお客さまから「実家の遺品整理で出てきた古い銅板・銅鍋・家電配線くずを処分」とのご相談。総量約15kgで来場前に本人確認書類の準備・品目別袋分けをお願いし軽自動車で持込。銅板は厚物無酸化で上銅、銅鍋は内部コーティング有無で並銅扱い、家電配線くずは細物中心でC区分として査定。少量でも古物営業法に基づき身分証提示・取引記録作成・計量伝票の双方保管を運用、事前仕分けで計量・査定が短時間完了し混在なら下位扱いだったボリュームが上位グレード単価で精算できた局面です。
取材ノート4:古物商として銅単価運用と取引記録・盗難防止の社内手順
当社は運営者情報で公示の通り福岡県公安委員会の古物商営業許可を受けており、古物営業法に基づく本人確認・取引記録作成保管を実施。銅買取は13品目「金属類」として位置付けられ、買取時に身分証提示・計量伝票交付・契約書面交付・3年間の帳簿保管を運用。単価提示は当日建値ベースで品目別単価を電話・現地で開示、計量伝票には品目別の正味重量・単価・金額を明示する形で透明性を担保。大量持込時は入手経緯ヒアリング、不審物は警察照会の社内手順で警察庁・福岡県警察の金属盗難対策方針に準拠しています。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 銅の今日の単価はいくらですか?
- 銅単価はLME銅相場×ドル円為替×グレードで日次変動するため固定単価は提示していません。具体相場は当日価格をヤードへ電話確認するのが現実的で、品目・概算重量・持込/出張の別を伝えると単価レンジが回答されやすくなります。
- Q2. ピカ銅と並銅の単価差はどれくらいですか?
- 同じ重量で比べるとピカ銅は並銅よりkg単価で数十円〜百円程度高いのが業界一般動向。ピカ銅は無酸化純銅で再生処理しやすく最上位、並銅は酸化進行で中上位扱い。具体差額は当日建値で変動するためヤード確認が現実的です。
- Q3. 被覆銅線のA・B・Cで単価はどのくらい差がありますか?
- 含有率(A=70%以上、B=55%前後、C=40%以下)に応じて単価が桁違いに変わるのが業界一般動向。剥離済み芯線はピカ銅/上銅相当の高単価、雑線・込線は最下位区分。詳細は被覆銅線A/B/Cの含有率と単価レンジを参照。
- Q4. LME銅相場が上がると国内の単価もすぐ上がりますか?
- 反映には半日〜数日のタイムラグがあるのが業界一般動向。LME→国内建値→ヤード単価の流れで翻訳されるため、急騰しても即座にヤード単価が上がるわけではなく、下落時も反映に時差が生じます。
- Q5. 円安になると銅単価は上がりますか?
- LME銅相場が一定なら円安=円建て換算で銅単価上昇方向に作用するのが基本構造。2022年以降の円安局面ではLMEと為替の両方の影響で円建て単価が押し上げられた局面が観測されています。
- Q6. 持込と出張ではどちらの単価が高くなりますか?
- 一般的に持込のほうが単価が高い傾向。出張は運搬費が単価に控除されるため、近距離・大量なら採算が合いますが、遠距離・少量だと単価が下がりやすい。「出張無料」でも運搬費が単価に織り込まれている場合が多いです。
- Q7. 大量に持込めば単価は上がりますか?
- 上がる傾向。ロットが大きいほど建値に近い単価が提示されやすく、選別・処理の単位コストが下がるためヤード側も単価を引き上げやすくなります。事業者の継続発生は月次集荷・建値連動の継続契約で安定単価が定着しています。
- Q8. 業者ごとに単価差が出るのはなぜですか?
- 流通階層・処理能力・販売チャネル・運営コストの差が買取単価に直結するため。地域密着型は少量持込に強く、大手・港湾型は大口・継続契約で建値寄り。詳細は業者ごとに単価差が出る理由を参照。
- Q9. 単価の事前確認はどうやればいいですか?
- 最も実勢に近いのはヤード電話での当日建値確認。品目・概算重量・持込/出張の別を伝えると単価レンジが回答されやすくなります。HPの建値表示、金融情報サイトのLME銅・為替情報も参考になります。
- Q10. 季節によって銅単価は変わりますか?
- 季節要因よりLME相場・為替の影響が大きいですが、年度末(2〜3月)・上期末(9月)は工事発生量が増えヤード受入も活発化、年末年始・GW・お盆は一時的に集荷量が減少する傾向です。
- Q11. 単価が下がっている時は売却を待ったほうがいいですか?
- 短期予測は専門家でも困難です。家庭発生レベルでは保管中の盗難リスク・スペース問題を考えると早めに持込むのが現実的、事業者発生は月次精算・建値連動の継続契約で平準化するスタイルが定着しています。
- Q12. 福岡県内ではどのエリアが単価面で有利ですか?
- 福岡市・北九州市のヤード集積地は出張距離が短く運搬コスト反映が小さいため単価ポジションが高い傾向。久留米市・筑後・郊外は出張運搬コスト反映で持込か継続契約の選択で単価を最適化します。
- Q13. 本人確認なしで高単価を提示する業者は信用していいですか?
- 避けるべきです。古物営業法上、古物商営業許可業者は本人確認・取引記録作成が義務で、これらを行わない業者は違反リスクがあり盗品ロンダリングに巻き込まれるリスクも。
- Q14. 計量伝票と契約書面は単価確認のために必ずもらうべきですか?
- 必ず受領すべきです。品目別の正味重量・単価・金額が記載された計量伝票は単価の事後確認の唯一の証拠で、契約書面は取引条件の確認資料。交付がない業者は単価面でも疑義があり別業者検討の材料となります。
まとめ — 銅単価を最大化する4つの基本動作
銅の単価は「LME建値×為替×グレード×ロット×取引形態」の5要素で決まる相対値で固定単価は存在しません。売手側でコントロールできるのはグレード・ロット・取引形態の3要素で、事前準備で手取り単価を最大化できます。シーン別の最短ルートは以下。
- 家庭発生の少量:ピカ銅/並銅/被覆銅線A・B・Cを別袋に仕分け→本人確認書類持参で都心型ヤード持込
- 電気工事業の継続発生:CVT太物(A)・VVF(B)・通信線(C)を別容器→月次集荷契約で建値連動精算
- 設備工事の更新材:銅管(並銅)と真鍮継手を分離→品目別単価で精算
- 解体現場:解体時に分別→品目別置場で集荷→ロット集約で大口単価適用
- 製造業の定期発生:北九州市の港湾型ヤードと継続契約・月次精算で建値寄りの安定単価
- 郊外エリア:内陸型ヤードの出張対応+福岡市/北九州市からの出張集荷
どの量・品目でも古物商営業許可・本人確認・計量伝票/契約書面の交付・3年間の取引記録保管を運用するヤードを選ぶのが大原則で、これらが単価透明性の前提条件。具体相場は当日価格をヤードへ電話確認、家庭発生は早めに持込み相場タイミング読みに固執しないのが現実的、事業者発生は月次精算・建値連動の継続契約で平準化が定着。品目別査定詳細は銅買取価格・銅管の買取価格・銅板の買取価格・電線の買取価格で別途扱います。