「銅は1kgいくら?」と調べても、サイトごとに数字が違って混乱しますよね。理由はシンプルで、あなたが受け取るkg単価は「その日の銅建値から、グレード差・処理費・業者利益を引いた残り」だからです。出発点になる純度の高いピカ銅で、2026年6月時点の目安はおおむね1kgあたり約1,900〜2,100円(目安・LME/銅建値に連動して日々変動・現地査定で確定・買取保証ではありません)。このページは総合的な買取価格ではなく、「その1kg単価がどう決まり、どう計算するか」の内訳と計算に絞って解説します。まずは下の価格カードで今の目安を確認してください。
銅のkg単価は「何を引いた残り」か(内訳)
受け取るkg単価は「建値イコール」ではありません。順番はこうです。①その日の銅建値(円/kg・電気銅の基準)→②グレード差(純度・付着物で下げる)→③ヤードの処理費・利益を引く→④実際のkg単価。つまり単価表の数字は「建値からいくら引かれた残りか」を見るのがコツです。純度の高いピカ銅は①の建値に最も近く(2026年6月・目安で約1,900〜2,100円/kg)、はんだ・真鍮・鉄ビス・塗膜などが混じるほど②③で削られ、建値から離れて下がります。だから「銅を持っている=全部が最高単価」ではなく、状態の見極めが手取りを左右します。
言葉で言うと分かりにくいので、1kgの単価が「何で構成されているか」を分解すると、こう整理できます。
| 構成要素 | 中身 | 単価への効き方 |
|---|---|---|
| ① 銅建値(円/kg) | 国内の電気銅の基準価格。LME+為替が元 | 単価の出発点(上限の目安) |
| ② グレード差 | 純度・酸化・付着物によるマイナス | ピカ銅は小、込銅は大きく下げる |
| ③ 処理費・選別費 | 被覆剥き・分別・運搬などの手間 | 状態が悪いほど大きく引かれる |
| ④ ヤードの利益 | 業者が確保する取り分 | 量・取引条件で変わる |
| = 受取kg単価 | ①から②③④を引いた残り | これが手取りに直結 |
※建値=JX金属などが営業日ごとに公表する電気銅の基準価格、LME=ロンドン金属取引所の国際指標。数値の一次ソースはLME/国内銅建値。受取単価はグレード・付着物・量・地域・その日の建値で日々動くため、確定額は現地計量で出ます(目安・2026年6月時点・買取保証ではありません)。
建値から自分のkg単価を概算する(計算式と例)
おおよその見当は自分でも計算できます。まず建値の元になる国際価格は、LME(米ドル/トン)÷1,000×為替(円/ドル)=純銅1kgの円換算(理論値)。国内の銅建値は、この理論値にプレミアムや諸経費が乗るため必ずしも一致しませんが、「ドル建て×円安で上がる」という向きはこれで読めます。そのうえで実際のkg単価は、建値 −(グレード差+処理費+利益)。ピカ銅は建値に近く、込銅は付着物の分だけ低くなる、というのが計算の骨格です。以下は数値を仮に置いた計算例です(実際の建値・相場は毎営業日変動します)。
| ステップ | 計算 | 結果(目安) |
|---|---|---|
| その日の銅建値(仮定) | ― | 2,000円/kg とする |
| ピカ銅(純度高・付着なし) | 建値からわずかに引く | 建値に近い=約1,900〜2,100円/kgの目安 |
| 上銅(薄い酸化) | 建値からやや引く | ピカ銅より数十〜100円ほど下 |
| 並銅(古い配管・板) | さらに引く | ピカ銅より100〜200円ほど下 |
| 込銅(真鍮・はんだ混じり) | 付着物分を大きく引く | 付着物の量しだいで大きく下 |
※上表の下げ幅は「建値からの距離」を示す相対的な目安で、確定額ではありません。建値の水準・付着物・量・地域で変わり、実際の単価は上の価格カードと現地計量で確認してください(目安・2026年6月時点・買取保証ではありません)。
ポイントは、数字の大小そのものより「建値からどれだけ引かれたか」で単価の妥当性を見ること。剥がせる被覆を安全に剥いてピカ銅にできれば、②③の引きが小さくなり単価は上がります。総合的な買取価格の全体像は銅の買取価格の総合ガイド、最高グレードのピカ銅にしぼった見方はピカ銅の買取価格にまとめています。
上銅・並銅・込銅──グレードで単価はどれだけ違う
同じ「銅」でも、純度と付着物で「建て(グレード)」が分かれ、kg単価が段階的に変わります。高い順にピカ銅>上銅>並銅>込銅(雑銅)。ピカ銅は被覆を剥いた光沢のある純銅線で建値に最も近く(2026年6月・目安で約1,900〜2,100円/kg)、酸化・変色・はんだ・真鍮・鉄ビスが増えるほど1段ずつ下がります。目安として1段でおおむね数十〜数百円/kgの差。だから査定前に「自分の銅がどの建てか」を見分け、外せる異物を外すだけで、単価は変わります。
| グレード | 見分け方(中身) | 建値との距離 |
|---|---|---|
| ピカ銅(1号) | 被覆を剥いた光沢のある純銅。錆・塗装・付着物なし | 建値に最も近い(約1,900〜2,100円/kgの目安) |
| 上銅(2号) | 銅管・銅板など。薄い酸化・変色はあるが付着物が少ない | ピカ銅よりやや下 |
| 並銅 | 酸化が進んだ銅、わずかな塗装・付着あり | さらに下 |
| 込銅(雑銅) | 真鍮・はんだ・鉄ビスなど異物が混じる銅 | 付着物の分だけ大きく下 |
※具体的なkg単価はグレード・付着物・量・その日の建値で変わるため、上表は「建値との距離」の相対イメージです(目安・2026年6月時点・買取保証ではありません)。
見分けの実務的なコツは3つ。①電線の中身がピカピカの赤い銅ならピカ銅(被覆を剥いてあればさらに有利)/②銅管・銅板でくすんでいれば上銅〜並銅/③ビス・真鍮・はんだが付いたままなら込銅。外せる異物を外すとグレードが1段上がり、kgあたりの下げ幅が縮まります。給湯器やエアコンの銅など品目が混ざる場合の見方はブスバー(銅バー)など銅製品の買取もあわせてどうぞ。
なぜkg単価は毎日変わるのか(LME連動)
「昨日と今日で単価が違う」のは、ボッタクリではなく建値が毎営業日動くからです。銅はLME(国際相場・米ドル/トン)で取引され、これに為替(ドル円)が掛かって国内の建値が決まります。LMEが横ばいでも円安が進めば円建ての建値は上がりやすく、円高では下がりやすい。だからどのヤードも「今日いくら」を前日に固定できません。押さえるべきは細かい日次の上下ではなく、「建値が高い水準か・下がり始めか」と「円安か円高か」の大きな向きだけ。この2点で売り時の当たりは十分つきます。
実務的には、出す日の建値(またはその日ベースで出した単価)を先に確認してから持ち込むのが安全です。急ぎでなければ、建値が高い水準で横ばい〜上昇のタイミングを選ぶと、同じ銅でも手取りが変わります。相場の読み方とタイミングの詳しい考え方は銅の買取価格の総合ガイドで補足しています。
「相場より安く買われたくない」「少量でも同じ単価?」
単価の内訳を知る一番の目的は、「知らずに安く買われる」のを防ぐことです。確認すべきは3点。①その日の建値ベースで単価を出しているか(古い相場のまま提示していないか)/②目の前で計量する透明さがあるか/③グレード判定の根拠を説明できるか。少量だと単価が下がるのでは、と不安な方も多いですが、銅は単価が高く少量でも買取対象になりやすい素材です。量がまとまるほど1回の運搬効率は上がる一方、単価そのものは主にグレードと建値で決まります。他店で「少量だから」「付着物が多いから」と断られた場合も、今の建値と状態を照らし直せば、別の業者では条件が変わることがあります。
「持ち込む前に、今日いくらか・自分の銅がどの建てか知りたい」という人は多いはずです。実務的な確かめ方は、複数のヤードが公表する単価表を同じ日付で並べ、ピカ銅・上銅・並銅・込銅の建てごとに比較すること。同じ日なら建値は共通なので、差はそのまま各社の引き幅(処理費・利益)の差として読めます。単価表を出していない業者でも、提示額がその日の建値ベースか、計量に立ち会えるか、グレード判定の根拠を説明できるかを確かめれば妥当性は判断できます。なお買取の場では古物営業法に基づく本人確認書類の提示が必要なため、身分証を用意しておくと手続きが滞りません。
よくある質問
- Q. 銅は今日1kgいくらですか?
- 毎営業日、建値と為替で動くため固定額は提示できません。純度の高いピカ銅で2026年6月時点の目安は約1,900〜2,100円/kg。ここからグレード差・処理費・利益を引いた額が受取単価で、確定額は出す日の建値と現地計量で決まります(買取保証ではありません)。
- Q. 建値がそのまま1kgの売値になりますか?
- いいえ。建値は電気銅の基準価格で、スクラップはグレードごとに割り引かれます。最も高いピカ銅でも建値に近い水準にとどまり、込銅は付着物の分だけ下がります。「建値=受取額」ではない点に注意してください。
- Q. ピカ銅と込銅でどのくらい単価が違いますか?
- 純度と付着物の差で、グレードが1段下がるごとにおおむね数十〜数百円/kgの目安で下がります。被覆を剥き、鉄ビス・はんだ・真鍮などの異物を外すほど上位グレードになり、単価が上がります。
- Q. 円安だと銅は高く売れますか?
- はい。LMEはドル建てのため、円安では円換算(建値)が上がり単価も上がりやすくなります。逆に円高では下がりやすくなります。細かい日次より「円安か円高か」の大きな向きを見ます。
- Q. 少量でも同じ単価で買い取ってもらえますか?
- 単価は主にグレードと建値で決まるため、少量でも建て相応の単価が適用されるのが一般的です。銅は単価が高く少量でも買取対象になりやすい素材です。ただし持込みの最低重量や少量時の減額を設けている業者もあるため、条件を先に確認しておくと差が出ません。