ステンレス買取価格|SUS304と430で差・磁石で見分け

ステンレスの買取価格は、まず「SUS304か、SUS430か」で大きく分かれます。ニッケルを約8%含むSUS304は磁石に付かず、2026年6月時点の目安で約150〜190円/kg。一方、ニッケルを含まないSUS430は磁石にしっかり付き、鉄スクラップに近い約40〜55円/kgの水準です。見分けは家庭用の磁石1本でほぼ判定でき、この2つを分けるだけで手取りが変わります。数値は目安で、確定額は現地計量・成分確認によります(買取保証ではありません)。

結論:手元のステンレスが磁石に「付くか・付かないか」を確認し、付かない300系(SUS304)と付く400系(SUS430)を分けて出す。これだけで買取価格の取りこぼしを防げます。

ステンレス単価はニッケル相場(LME)に連動して日々動くため、売却先を決める前に当日の建値を確認しておくと差額の取りこぼしを防げます。運営方針は運営者情報にまとめています。金属全般の売り方は非鉄金属の買取、鉄やアルミも含む見分けは金属の見分け方にまとめています。

なぜ「SUS304かSUS430か」で価格が10倍近く変わるのか

差の正体はニッケル含有量です。ステンレス価格はニッケル相場に強く連動し、ニッケルを多く含むほど単価が上がります。SUS304はニッケル約8%を含むため相場の基準となり、2026年6月時点の目安で約150〜190円/kg。対してSUS430はニッケル0%(鉄+クロム)で、鉄スクラップに近い約40〜55円/kgにとどまります。同じ「ステンレス」でも数倍〜10倍近い差が出るのが、この品目で損しないための最重要ポイントです(いずれも目安・現地査定で確定)。

ステンレスは大きく、ニッケルを含む300系(オーステナイト系)と、ニッケルを含まない400系(フェライト系)に分かれます。買取価格を左右するのはこの「系統」で、代表的なのが次の3つです。

  • SUS304(18-8ステンレス)=ニッケル約8%…流し台・厨房機器・水筒・建材など身の回りで最も多く、相場の基準になる鋼種。磁石に付かない。
  • SUS316=ニッケル約10〜14%+モリブデン…耐食性が高く、304より高値になりやすい。薬品・食品プラント・海沿いの設備に多い。磁石に付かない。
  • SUS430=ニッケル0%…鉄にクロムを加えたもの。安価な家電外装や装飾板に使われ、鉄スクラップ並みの安値。磁石にしっかり付く。

ニッケル相場が上がれば300系の単価は強含み、下がれば300系も下がります。「いつ売るか」を読み切るより、売る前に当日の建値を1回確認してから動くのが現実的です。相場の見方は福岡のスクラップ相場一覧もあわせてご覧ください。

磁石1本で見分ける:SUS304とSUS430の判定表

専門知識は不要です。家庭用の磁石が1個あれば、高いSUS304(300系)か、安いSUS430(400系)かを大まかに判定できます。判断の軸は「磁石に付くか」と「刻印」の2つ。付かなければ300系=高い、面でしっかり付けば400系または鉄=安い、と覚えれば実用上は十分です。正確な鋼種は業者の成分分析(蛍光X線など)で確定するため、分からない状態のままでも査定は受けられます。

ステンレスを磁石で見分ける手順(SUS304/SUS430の簡易判定)
確認手順 結果 判定 価格イメージ
磁石を当てる 付かない 300系(SUS304・316など) 高い(約150〜190円/kg〜)
磁石を当てる 面でしっかり付く 400系(SUS430)/鉄の可能性 安い(鉄並み・約40〜55円/kg)
刻印・表示を見る 「SUS304」「18-8」など 表示どおりに分別 表示の鋼種に準じる
用途から推測 流し台・厨房・水筒・手すり SUS304が多い 300系寄り

注意:SUS304でも、強く曲げ加工した角や溶接部はわずかに磁石が反応することがあります。「全く付かない=300系」「面でしっかり付く=400系・鉄」と押さえれば十分です。鉄・アルミ・真鍮など他の金属も含めて見分けたいときは、金属の見分け方(磁石・色・重さ・火花)で詳しく整理しています。

「磁石に付くステンレスは安い」は本当か

半分本当です。磁石に付くSUS430(400系)はニッケルを含まないため、鉄スクラップに近い安価な単価になります。一方で「磁石に付く=価値ゼロ」ではなく、鉄より少し良い水準で買い取られるのが一般的です。問題は、価値の高いSUS304と磁石に付くSUS430を混ぜて出すと、安い方の単価にまとめられてしまうこと。だからこそ磁石で分けるだけで、同じ重量でも手取りが変わります。付く・付かないの判別に迷う量があるときは、現地で仕分けて別々に計量してもらえるかを事前に確かめておくと安心です。

「うちのは磁石に付くから、どうせ二束三文でしょう」とあきらめて処分してしまう——これがいちばんもったいないケースです。実際には次のように整理できます。

  • 付かない(SUS304・316)が混ざっている…分ければ300系として高く売れる分を取り戻せる。
  • ほぼ全部が磁石に付く(SUS430中心)…鉄よりは高いが期待は控えめに。まとめて出して運搬効率を上げるのが得策。
  • 付く・付かないが混在…その場で分けて別々に計量してもらえるか、査定前に確認する。

「安く買われたくない」という不安は、分別しておくこと当日の建値を確認することでほぼ解消できます。買取価格は業者ごとに幅が出やすいため、判断に迷う量があるときは同じ条件で2〜3社の見積もりを取り、単価と計量条件を並べて比べてから決めるのが確実です。品目をまたぐ場合は非鉄金属の買取もあわせてご覧ください。

種類別のkg単価目安(SUS304/316/430)

下は代表的な鋼種の買取単価の目安レンジです(2026年6月時点・付着物なし・分別済みを前提)。SUS304は約150〜190円/kg、SUS316は高ニッケル・モリブデンを含むため304より高値になりやすく、SUS430は鉄スクラップに近い約40〜55円/kg。単価はニッケル相場に連動して日々動くため、確定額は現地計量・成分確認によります。買取保証ではありません。比較用に鉄スクラップの目安も並べています。

ステンレス・鋼種別の買取単価目安(円/kg・2026年6月時点の目安/確定は現地査定)
鋼種 系統 磁石 買取目安(円/kg) よくある製品
SUS304 300系(18-8) 付かない 約150〜190 流し台・厨房機器・水筒・建材・手すり
SUS316 300系(高Ni+Mo) 付かない 304より高値になりやすい 薬品・食品プラント・海沿い設備
SUS430 400系 付く 約40〜55(鉄並み) 安価な家電外装・装飾板
ステンレス切粉(ダライ粉) 切削くず 分別・水分状態で変動 加工工場の切粉
(比較)鉄スクラップ 付く 約40〜55

SUS316の具体的な単価は成分と当日相場で振れ幅が大きいため、あえて固定レンジを置いていません。高ニッケル・モリブデン含有で304より高くなる傾向、と押さえたうえで現地査定で確定させるのが安全です。

厨房機器・建材・配管は現物のまま売れるか

売れます。業務用シンク・作業台・厨房機器・手すり・配管などは、多くがSUS304(300系)で、現物のまま出しても査定は可能です。ただしゴム脚・プラ部品・鉄の脚・モーターなどが付いたままだと、その重量が引かれる(ダスト引き)か、格下げされます。外せる異物を外し、可能なら磁石で300系と400系を分けておくと単価が伸びます。厨房まるごと・設備撤去などまとまった量は、現地で計量・分別してもらう出張査定が結果的に得です。

身近な製品がどの系統かの目安は次のとおりです。あくまで傾向で、最終判定は磁石+刻印+成分分析で行います。

製品別・ステンレス系統の目安(傾向)
製品 多い鋼種 ひとこと
業務用シンク・作業台・厨房機器 SUS304 磁石に付かない300系が中心。高値対象
手すり・建材・外装パネル SUS304/430混在 磁石で要確認。付く物は安い
配管・タンク・プラント設備 SUS304/316 316なら304より高値。中身・密閉に注意
安価な家電の外装・装飾板 SUS430 磁石に付く。鉄並みの単価

安全上の注意:密閉タンク・缶・ボンベ類は、引火・破裂の恐れから開口・中身の除去ができないと買取対象外になります。必ず開口して中身を抜いてから出してください。

安く買われないための出し方(減額をつぶす)

同じ品でも、状態しだいで査定は下がります。減額(ダスト引き・格下げ)の主因は決まっているので、持ち込み・回収の前に対処できるものから外しておくと手取りが伸びます。特に効くのは「付着物を外す」「磁石で300系と400系を分ける」の2点。手間に対して効果が最も大きく、多くのケースで手取りが目に見えて改善します。完璧に磨く必要はありません。

ステンレス買取で減額される主因と事前対処
減額の原因 何が起きるか 事前対処
鉄・プラ・ゴムの付着 付着分の重量を引かれる(ダスト引き) 外せるボルト・パッキンは外す
300系と400系の混在 安い方の単価でまとめて買取 磁石で分けて別々に出す
他金属(鉄・アルミ)の混入 格下げ・ステンレス扱いにならない 種類ごとに分別
密閉タンク・缶 引火・破裂の恐れで対象外 必ず開口・中身を抜く
少量バラバラ 運搬効率が悪く単価が伸びにくい ある程度まとめて出す

少量でも売れる?持ち込みと出張回収の分かれ目

少量でも査定は可能です。判断の分かれ目はシンプルで、「量」と「自分で運べるか」。水筒・鍋・端材など数kg〜で自分で運べるなら持ち込みでOK(ただし少量は単価が伸びにくい点は許容する)。厨房まるごと・解体品・工場の発生品・重量物・運搬が難しいものは、出張査定・回収を頼む方が結果的に得です。分別や積込の手間、運搬コストを業者側に寄せられ、種類が混ざっていてもその場で分けて適正単価を出せます。

  • 少量・自分で運べる(水筒・鍋・端材 数kg〜)…持ち込みで対応可。単価は控えめでも手離れは早い。
  • 大量・解体品・工場の発生品・重量物…現地計量・出張査定が有利。混在物もその場で仕分け。

「厨房を更新した」「工場の設備を撤去した」といったまとまった量は、出張回収に対応するスクラップ業者に現物を見てもらい、計量方法と当日の単価条件を先に確かめておくのが確実です。

福岡でステンレスを売る前の確認ポイント

当サイトは福岡で金属スクラップ・車・バイクの買取情報を扱う古物商許可業者の情報サイトです。福岡市7区と近郊(春日・大野城・那珂川・筑紫野・太宰府・糸島・久留米ほか)には、持ち込み中心の業者と出張回収まで扱う業者の両方があります。売る前に押さえておくと安心なのは、当日の建値・計量方法・本人確認の3点。ステンレス単価は日々動くため、前日の表示と当日で違うこともあります。運営者情報はこちらにまとめています。

売る前に確認したい3点
確認すること なぜ大事か
当日の建値(その日の単価) ステンレス価格は日々変動。前日の表示と違うことがある
計量方法と立会いの可否 現地計量に立ち会えると納得感が高い
本人確認の準備 古物営業法上、買取時に本人確認書類が必要

よくある質問

Q. 結局、いまステンレスはいくらで売れますか?
2026年6月時点の目安で、SUS304は約150〜190円/kg、SUS430は鉄スクラップに近い約40〜55円/kg。SUS316は高ニッケルで304より高値になりやすい水準です。ニッケル相場で日々動くため、当日の建値は売却先の業者に直接確かめてください(目安・買取保証ではありません)。
Q. 種類が分からなくても売れますか?
売れます。磁石で「付く/付かない」だけ分けておけば十分で、正確な鋼種は業者側の成分分析(蛍光X線など)で判定します。分からない状態でも査定は可能です。
Q. 磁石に付くステンレスは買い取ってもらえませんか?
買い取れます。ただし磁石に付くSUS430(400系)はニッケルを含まず、鉄スクラップに近い安価な単価になります。付かないSUS304と混ぜると安い方に合わされるため、分けるのがおすすめです。
Q. 汚れや付着物はどこまで取ればいいですか?
外せるボルト・ゴム・プラ部品は外し、ざっと汚れを落とせば十分です。完璧に磨く必要はありません。明らかな異物(鉄・プラの大物)が残っていると、その重量を引かれます。
Q. 少量でも査定してもらえますか?
査定は可能です。ただし少量は運搬効率の関係で単価が伸びにくいため、可能ならまとめて出すと有利です。大量・重量物は出張回収に対応する業者へ依頼するのが現実的です。

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