建機の相場|クラス×年式×稼働時間の買取目安と機種別ガイド

建機(ユンボ・ホイールローダー・フォークリフト等)の相場には固定の定価表がありません。為替・新興国の輸出需要・国内の中古需給で日々動くからです。ただし機種クラス×メーカー×年式×アワーメーター(稼働時間)×排ガス規制適合×市況という6つの軸を押さえれば、自分の機械が「どの帯にいるか」は掴めます。本記事は機種別・メーカー別の個別記事へつなぐハブとして、相場が決まる構造を横断的に整理し、機種別の目安レンジは出典を添えて示します。金額はすべて目安で、最終額は複数社の現地査定で確定します(買取保証ではありません)。

結論:建機の相場は「クラス×年式×稼働時間」で大枠の帯が決まり、メーカーの世界流動性と排ガス規制適合で上下する。まず自分の帯を掴み、機種別ページで型式相場を確認したうえで、3ルート(輸出/国内中古/スクラップ)×複数社で確定するのが、上限寄りを引き出す最短ルートです。

相場を決める6つの軸(全体像)

建機相場は「機種クラス・メーカー・年式・アワーメーター・排ガス規制適合・市況(為替と輸出需要)」の6軸の掛け算で決まります。このうち機械の状態で動かせるのは前4軸、自分では動かせないのが後2軸です。同じ型式でも金額が何倍もぶれるのは、語っている前提(中古再販かスクラップか)と稼働時間・規制適合が違うためで、表に当てはめれば矛盾なく整理できます。まずは6軸で自分の機械を言語化することが、相場理解の出発点です。

建機の相場を決める6つの軸と効き方
相場への効き方 自分で動かせるか
機種クラス(ミニ/中型/大型) レンジの「桁」を決める土台 ×(機械固有)
メーカー・型式 世界での売りやすさ=買取上限を左右 ×(機械固有)
年式(経過年数) 新しいほど上限に近い ×
アワーメーター(稼働時間) 少ないほど評価が高い △(虚偽申告は不可)
排ガス規制適合(オフロード法) 適合機ほど国内・先進国で流通しやすい ×
市況(為替・輸出需要・鉄相場) 週次でレンジ全体を上下させる ×(売り時で対応)

※前4軸が「自分の機械はどの帯か」を、後2軸が「いま売ると上限・下限どちらに寄るか」を決めます。後2軸は売り時の選択でしか対応できないため、まずは前4軸を正確に把握しましょう。

クラス別・買取相場の目安レンジ

油圧ショベル(ユンボ)はクラスでレンジの桁が変わります。ミニ(0.5〜3t級)は状態差が最も大きく数万円〜300万円前後、中型(4〜13t級)は流通量が最多で最も値が付きやすく100万円台〜600万円前後、大型(20t超)は輸出と為替の影響を最も強く受け数百万円〜3,000万円超まで開きます。下表は中古再販・輸出を前提とした業者買取の実勢をならした目安で、スクラップ評価は別軸です。自分の機械がどの帯かを掴んでから、機種別ページで型式の相場を確認してください。

油圧ショベル(ユンボ)クラス別・買取相場の目安レンジ(2026年6月時点・中古買取前提)
クラス 代表的なバケット容量/重量 買取相場の目安レンジ 需要の特徴
ミニ(コンマ以下) 0.5〜3t級 数万円〜300万円前後 状態差が最も大きい。古い・不動はスクラップ寄り、整備良好な近年式は高値
中型 0.2〜0.45m³級/4〜13t 100万円台〜600万円前後 国内・輸出とも流通量が最多。最も値が付きやすい主力帯
大型 0.7m³以上/20t超 数百万円〜3,000万円超 輸出・大型現場向け。為替と新興国需要の影響を最も強く受ける

※上記は中古買取(再販・輸出を前提とした業者買取)の実勢をならした目安です。スクラップ(解体・鉄資源)としての評価は別軸で、不動・解体機でも金属重量分の値が付きます。相場は為替・需給で週次5〜15%程度動くことがあり、正確な金額は現地査定で確定します(買取保証ではありません)。

ホイールローダー(タイヤショベル)やフォークリフト、ローラー、クレーン車などは評価軸(バケット容量・揚程・段数等)が機種ごとに異なります。クラス感を掴んだら、機種別の相場ページで自分の機械の型式レンジを確認するのが確実です(本記事末尾の関連ページからたどれます)。

なぜ同じ機種でも金額が何倍もぶれるのか

相場記事を読み比べると、同じ「ミニユンボ」でも「8万円〜」と「50万〜300万円」が併存し混乱します。これは記事ごとに「何の値段を語っているか」が違うのが原因です。スクラップ・部品取り価格(数万〜数十万円)、中古再販グレードの買取(100万円台〜)、近年式・低アワーの買取(数百万〜数千万円)は別世界の数字です。自分の機械がどの前提に当てはまるかを見極めれば、ネット上の食い違う金額も矛盾なく読み解けます。下のセルフ判定で帯を特定してください。

「相場が違って見える」3つの前提の違い
語っている前提 典型レンジ どんな機械か
スクラップ・部品取り価格 数万円〜数十万円 不動・事故・超高経年。再販不可で金属重量や部品が主な値
中古再販グレードの買取 100万円台〜数百万円 自走可・整備記録あり・実働の中型が中心
近年式・低アワーの買取 数百万円〜数千万円 5年以内・低稼働・人気メーカー。新古機扱い

自分の機械はどの帯? 3秒セルフ判定

  • 自走でき、整備記録もある → 中古再販グレード(相場の中〜上)
  • 年式5年以内・稼働2,000h前後 → 近年式・新古機扱い(レンジ上限を狙える)
  • 不動・事故・10,000h超・15年超 → スクラップ/部品取り寄り(金属重量での評価が中心)

判定の結果がスクラップ寄りでも、不動建機の買取古い建機の処分のページの通り、解体費を払う前に査定で相殺できるケースが多くあります。

年式・稼働時間で相場はこう動く

相場を最も大きく左右するのが年式とアワーメーター(積算稼働時間)です。同一機種・同一メーカーでも、5年以内・2,000h以下なら新古機扱いでレンジ上限に近づき、15年超・10,000h超だと大幅に下がります。ただし国産建機は耐久性が海外で高く評価されるため、高経年でも輸出需要で底が堅いのが特徴です。金額そのものは機種で大きく変わるため、ここでは上限帯/中間帯/下限帯という相対表現で方向感を示します。

年式・稼働時間と相場係数の方向感(同一機種・同一メーカー前提)
区分 年式の目安 稼働時間の目安 相場の位置
新古機扱い 5年以内 〜2,000h レンジ上限に近い
主力中古 5〜10年 3,000〜5,000h 中間帯(流通量が最多)
高経年 10〜15年 5,000〜10,000h 下方だが輸出需要で底堅い
整備リスク帯 15年超 10,000h超 大幅に低下/部品・輸出が支え

※日本製建機は耐久性が海外で高く評価されるため、古い・動かない機械でも輸出やスクラップで値が付くケースが多いのが国産建機の特徴です。「もう値が付かない」と決めつけて廃棄するのは早計です。

「桁感」を掴むために、公開されている近年式・大型クラスの上位買取例を挙げます(すべての機械がこの水準になるわけではありません)。

近年式・大型クラスの買取実績例(上位帯の桁感)
機種 年式 稼働時間 買取額の例
コマツ PC450(大型ショベル) 2020年 約3,400h 約2,365万円
キャタピラー 314F CR(中型ショベル) 2020年 約2,180h 約980万円

出典:高く売れるドットコム(買取実績の公表値)。あくまで近年式・低稼働の上位例です。年式・稼働・状態・市況により大きく変動するため、必ず複数社の現地査定で確定してください。

排ガス規制(オフロード法)と相場の関係

建機の排ガス規制は「オフロード法(特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律)」で、第1次(2003年)から段階的に強化され、第4次(2014年)、第5次(2024年10月〜)と進んでいます。第4次以降の適合機(おおむね2014年以降の高年式機)は排ガス処理装置を備え、環境規制が厳しい国内や先進国市場でも流通しやすい一方、規制非適合の古い機械はそうした市場では使いにくく、評価は新興国向け輸出やスクラップに寄ります。つまり「規制の世代」も相場の帯を左右する一因です。

オフロード法の規制世代(出典:JCMA/環境省・経産省資料の公表値)
規制世代 規制開始(目安) 相場面での位置づけ
第1〜2次 2003〜2006年 かなりの高経年。国内再販は難しく輸出・部品・スクラップ寄り
第3次 2011年 主力中古の下限帯。国内中古として一定の需要
第4次 2014年〜(出力帯ごとに順次) 国内・先進国でも流通しやすい適合機。中〜上位帯
第5次 2024年10月〜 最新適合機。新古機扱いでレンジ上限

※規制適合の有無は機械固有で後から変えられません。ただし規制非適合でも、日本製建機は新興国の輸出需要や鉄スクラップ価値で値が付くことが多く、「規制が古い=無価値」ではありません。型式銘板の年式・出力と規制ステッカーを査定時に伝えると、適切な販路で評価されやすくなります。

メーカー・機種別の相場傾向と個別ページ

同じクラスでも、メーカーと機種で相場は変わります。決め手は「海外でどれだけ流動性(売りやすさ)があるか」です。世界中で稼働し部品供給がある機種ほど、輸出業者が高く引き取れます。コマツ・CAT・日立は世界シェアが大きく相場が安定・上位、コベルコ・住友・神鋼は油圧技術の評価で底堅く、クボタはミニ・農機系で強いなど、クラスごとに優位メーカーが入れ替わります。下記の個別ページで、自分のメーカー・機種の型式相場を確認してください。

メーカー・機種の相場傾向
区分 傾向 背景
コマツ・CAT・日立 世界流動性が高く相場は安定・上位 世界シェア大。輸出先での部品・整備網が厚い
コベルコ・住友・神鋼 油圧技術の評価で中古は底堅い 国内中古市場での需要が安定
クボタ(ミニ・農機系) 小型・農機需要が強い ミニショベル・農業現場での再販需要
その他・マイナー機 クラスにより流動性が落ちる場合あり 輸出先での部品供給が限定的だと値が伸びにくい

機種別の相場ページ:

メーカー別の相場ページ:

不動・事故・古い機械でも相場はゼロにならない

「動かないから値が付かない」は誤解です。建機には(1)部品取り (2)スクラップ(鉄・非鉄の金属重量) (3)海外での修理再生という3つの出口があり、不動でも評価軸が残ります。特に国産建機は海外で部品需要が高く、解体前提でも金属相場ぶんの値が付きます。スクラップ評価は鉄スクラップ相場に連動し、重量×単価が目安です。解体費を払って捨てる前に、まず査定で相殺できるかを確認するのが損をしない順番です。

稼働状態別の評価の出口
状態 主な評価の出口 相場の位置
自走可・整備記録あり 中古再販・輸出 上位
自走不可だが修理可能 海外再生・部品+本体 中位
事故・損傷大 部品取り+スクラップ 下位だが値は残る
解体前提 スクラップ(金属重量) 金属相場連動

※状態の偽装(不動を自走可と偽る等)は査定不成立・トラブルの原因になります。事実をそのまま伝えるのが、結果的に最短・最高値への近道です。

不動・古い建機の具体的な売り方・処分との損益比較は、不動建機買取古い建機の処分建機解体費用のページで詳しく扱っています。

相場の上限寄りを引き出す売り手の準備

相場の「上限寄り」を引き出せるかは、機械の状態だけでなく売り手の準備で変わります。整備記録・点検簿、アタッチメント、洗浄と明瞭な写真(全体・運転席・アワーメーター・型式銘板)を揃えるほど評価が積み上がります。さらに輸出主体/国内中古主体/解体主体の3ルートに見積を出して実勢を可視化し、建設需要が動く年度末前(1〜3月)や春・秋を狙うと上限を取りやすくなります。下記の順で準備してから査定に臨んでください。

  1. 整備記録・点検簿を用意する──稼働状態を裏付ける書類は、そのまま評価加点になります。
  2. アタッチメントをセットにする──バケットやブレーカー等を付帯させると買取額アップが期待できます。
  3. 洗浄して写真を撮る──全体・運転席・アワーメーター・型式銘板を明瞭に。第一印象が査定を左右します。
  4. 3ルート×複数社で見積を取る──輸出主体/国内中古主体/解体(スクラップ)主体の3系統に出し、実勢を可視化します。
  5. 売り時を選ぶ──建設需要が動く1〜3月(年度末前)や春・秋は仕入れが活発で、相場上限を狙いやすい時期です。円安局面は輸出主体業者の評価が上がりやすくなります。

見積依頼時に伝える必須情報

  • メーカー・型式・年式・アワーメーター数値・排ガス規制の世代(型式銘板・規制ステッカー)
  • 自走可否・故障/事故の有無・整備記録の有無
  • アタッチメントの種類と数・引き渡し場所(搬出条件)

福岡で売る場合の相場メリット

福岡県内で建機を手放す場合、博多港・北九州港という輸出ハブが近いことが相場上のメリットになります。輸出主体の業者にとって港までの回送コストが小さく、その分を買取額に反映しやすいためです。北部(福岡市〜北九州)は港湾近接で輸送費の控除が小さく、内陸・南部(朝倉方面等)は回送距離分が考慮される傾向があります。取引相手が古物営業法に基づく古物商許可を持ち、本人確認・取引記録を適正に運用しているかの確認も、安心の最低条件です。

福岡エリアでの具体的な出張査定・持込の進め方は福岡の建機買取のページで、エリア全体は福岡エリア一覧でご確認いただけます。古物商許可については福岡県警の古物商許可申請の案内が一次情報です。当サイトの運営者情報はこちら

よくある質問

Q. 建機の「相場表」をそのまま信じていい?
A. レンジ(幅)の目安としては有効ですが、ピンポイントの金額として鵜呑みにするのは危険です。為替・輸出需要・国内需給で週次5〜15%程度動くため、最終額は現地査定で確定します。本記事の表も「自分がどの帯か」を掴むための目安としてご活用ください。
Q. 古い・動かない建機でも売れる?
A. 売れるケースが多いです。国産建機は海外で部品・再生需要が高く、不動・解体機でもスクラップ(金属重量)や部品取りで値が付きます。廃棄費用を払う前に、まず査定に出すのが得策です。詳しくは不動建機買取のページへ。
Q. 排ガス規制非適合の古い機械は値が付かない?
A. 国内・先進国市場では使いにくくなりますが、新興国向け輸出や部品・スクラップという出口が残るため、ゼロになることは多くありません。型式銘板の年式・出力と規制ステッカーを査定時に伝えると、適切な販路で評価されやすくなります。
Q. 一番高く売れる時期は?
A. 建設需要が動く1〜3月(年度末前)と、春・秋の繁忙期前は仕入れが活発で相場上限を狙いやすい時期です。加えて円安局面は輸出主体業者の評価が上がりやすくなります。
Q. 何社くらい見積を取るべき?
A. 輸出主体・国内中古主体・解体主体の3ルートから各1社以上、合計3〜5社が目安です。出口(再販か解体か)で評価軸が違うため、複数ルートに当てることで実勢相場が見えます。
Q. メーカーは相場にどれくらい影響する?
A. 大きく影響します。世界流動性の高いコマツ・CAT・日立は相場が安定・上位。ただしミニ・農機系はクボタが強いなど、クラスごとに優位メーカーは入れ替わります。コマツ日立コベルコの各ページで型式相場を確認できます。

福岡での建機・重機の売却やスクラップ買取のご相談は、運営者情報・お問合せから無料査定を承っています。手放す前に、まずは実勢を確かめてください。

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