真鍮・砲金スクラップの買取価格【2026年4月】見分け方・身近な製品・高く売るコツを徹底解説
真鍮(しんちゅう/黄銅)は銅と亜鉛の合金で、蛇口・バルブ・鍵・仏具など身近な製品に広く使われている金属です。2026年4月時点の買取価格は、込真鍮(混合)で500〜750円/kg、上真鍮(きれいなもの)で600〜850円/kg、砲金(銅+錫の合金)で700〜1,000円/kgが目安です。真鍮の価格はLME銅先物とLME亜鉛先物の両方に連動して変動します。「自宅にある金色の金属が何なのか知りたい」「蛇口やバルブにどれくらいの価値があるのか」とお考えの方に向けて、真鍮と砲金の違い、身近な真鍮製品の相場、高く売るための実践テクニックを、福岡の現場経験をもとに解説します。
真鍮の買取価格とは
真鍮(黄銅)の買取価格とは、不要になった真鍮製品(蛇口・バルブ・鍵・仏具・楽器部品など)をスクラップ業者に売却する際のkg当たりの金額です。真鍮は銅60〜70%と亜鉛30〜40%の合金であるため、買取価格はLME銅先物とLME亜鉛先物の両方に連動して変動します。2026年4月時点で込真鍮は500〜750円/kg、上真鍮(不純物の少ないもの)は600〜850円/kgが国内の相場目安です。銅の純品(ピカ線1,200〜1,600円/kg)よりは安いですが、鉄(40〜55円/kg)やアルミ(130〜250円/kg)と比べると十分に高値の金属です。
真鍮は「黄銅」とも呼ばれ、英語ではBrass。5円玉の素材としても知られており、独特の金色(黄色)が特徴です。加工しやすく耐食性にも優れるため、水道関連器具(蛇口・バルブ・継手)、建築金物(ドアノブ・蝶番)、楽器(トランペット・サックス)、仏具(燭台・花瓶)など幅広い用途に使われています。
真鍮と砲金の違いテーブル
真鍮(黄銅)と砲金(ほうきん/ガンメタル)はどちらも銅を主成分とする合金ですが、添加元素が異なります。真鍮は銅+亜鉛の合金(黄色)、砲金は銅+錫(すず)の合金(赤茶色寄り)です。砲金は錫の含有により耐摩耗性・耐食性が真鍮より高く、ポンプ部品やバルブボディに使用されます。スクラップ市場では砲金のほうが真鍮より高値(700〜1,000円/kg)で取引されるため、正しく分別することで買取額がアップします。
| 項目 | 真鍮(黄銅/Brass) | 砲金(ガンメタル/Gun Metal) |
|---|---|---|
| 主成分 | 銅60〜70% + 亜鉛30〜40% | 銅83〜87% + 錫5〜10% + 亜鉛2〜5% |
| 色 | 黄色(金色) | 赤茶色(銅に近い色) |
| 磁石テスト | つかない | つかない |
| 比重 | 約8.4〜8.7 | 約8.7〜8.9 |
| 買取価格(2026年4月) | 500〜850円/kg | 700〜1,000円/kg |
| 代表的な用途 | 蛇口・鍵・ドアノブ・楽器 | ポンプ部品・大型バルブ・軸受け |
| 見分けるポイント | 黄色が強い | 赤みが強い(銅に近い色) |
「砲金」の名前は、かつて大砲の砲身に使われていたことに由来します。現在では大砲には使われませんが、耐摩耗性を活かしてポンプのインペラ(羽根車)や船舶のプロペラ軸受けなどに使用されています。スクラップ市場では真鍮より希少で、買取単価も高めです。
色で見分ける実践テクニック
真鍮と砲金は磁石テストではどちらもつかないため、色と重さで判別します。表面を少し削って素地の色を確認し、黄色(5円玉の色)なら真鍮、赤茶色(10円玉に近い色)なら砲金です。判別に自信がない場合は「砲金かもしれないのですが」と業者に見せれば、プロが判定してくれます。
身近な真鍮製品の相場(蛇口・バルブ・鍵)
真鍮は水道設備や建築金物に多用されているため、リフォームや解体の際に大量に出ることがあります。蛇口(混合水栓)は1個0.5〜1.5kgで250〜1,275円、バルブ(止水栓)は1個0.3〜2kgで150〜1,700円、鍵(シリンダー錠)は1個30〜80gで15〜68円が目安です。鍵1個では少額ですが、合鍵屋や鍵屋で出る大量の鍵くずは数kgにまとまり、数千円の価値になります。
| 製品 | 重量の目安 | 買取価格の目安 | 入手シーン |
|---|---|---|---|
| 蛇口(混合水栓) | 0.5〜1.5kg | 250〜1,275円 | リフォーム・水栓交換時 |
| バルブ(止水栓) | 0.3〜2kg | 150〜1,700円 | 配管工事・設備解体時 |
| 鍵(シリンダー錠) | 30〜80g | 15〜68円/個 | 錠前交換・合鍵業 |
| ドアノブ(真鍮製) | 0.3〜0.8kg | 150〜680円 | リフォーム・建替え時 |
| 蝶番(丁番) | 50〜200g | 25〜170円 | 建具解体時 |
| 仏具(燭台・花瓶) | 0.5〜3kg | 250〜2,550円 | 遺品整理・仏壇処分時 |
| 楽器部品(マウスピース等) | 50〜300g | 25〜255円 | 楽器の買替え・処分時 |
| 水道メーター(外装) | 1〜3kg | 500〜2,550円 | メーター交換時(水道局返却不要分) |
福岡市内でマンションの大規模修繕工事に関わった際、交換された蛇口(混合水栓)が約30個、バルブ類が約20個出ました。すべて真鍮製で、合計約35kg。スクラップ業者に持ち込んだところ込真鍮650円/kgで22,750円になりました。通常、工事業者は産業廃棄物として処分費を払って廃棄しますが、真鍮部品だけを分別すれば逆に現金が得られます。
高く売るコツ
真鍮スクラップを高く売るための3つのポイントは、(1)真鍮と砲金を色で分別する(砲金は真鍮より100〜200円/kg高値)、(2)ゴムパッキン・鉄ビス・プラスチック部品などの付着物を外す、(3)メッキ品や鉄心入りの偽真鍮を除外する、です。特にメッキ品の判別は重要で、真鍮に見える金色の金属でも実は鉄にメッキを施したもの(磁石につく)が混ざっていると、全体が「込真鍮」の下限価格で計算されることがあります。
偽真鍮(メッキ品)の見分け方
| 判別方法 | 本物の真鍮 | 偽真鍮(鉄メッキ品) |
|---|---|---|
| 磁石テスト | つかない | つく(鉄が芯にある) |
| 重さ | ずっしり重い(比重8.4〜8.7) | やや軽い(鉄の比重7.87) |
| 削った色 | 黄色(金色)の素地 | 銀色の鉄が見える |
| よくある製品 | 蛇口・バルブ・鍵 | 安価なカーテンレール・装飾金具 |
付着物の除去で単価アップ
蛇口やバルブにはゴムパッキン、プラスチックハンドル、鉄ビスなどが付いています。これらを可能な範囲で外すことで、「上真鍮」(600〜850円/kg)として評価される可能性が高まります。外さないまま持ち込むと「込真鍮」(500〜750円/kg)となり、50〜100円/kgの差が出ます。
蛇口10個(合計約8kg)を持ち込んだ際、最初は「込真鍮で600円/kgですね」と言われました。「パッキンとビスを外したら上真鍮になりますか?」と聞いたところ、「外していただければ750円でいけます」との回答。その場で10分かけてゴムと鉄ビスを外し、差額150円/kg × 7.5kg(正味) = 1,125円のアップになりました。10分の作業で1,000円以上の差は大きいです。
「真鍮は銅より安い」への反論
「真鍮は銅より安いから売っても仕方ない」という声がありますが、これは正確ではあるものの結論が間違っています。確かにkg単価で比較すると、ピカ銅(1,200〜1,600円/kg)に対して真鍮(500〜850円/kg)は約半分です。しかし真鍮は身の回りの至るところにあり、リフォーム・解体・設備交換の度にまとまった量が出るという点が重要です。蛇口1個で250〜1,275円、バルブ10個で1,500〜17,000円。「銅より安い」のは事実でも、「売る価値がない」のは誤りです。
真鍮の「身近さ」という強み
| 金属 | kg単価 | 身近な入手源 | 入手のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 銅(ピカ線) | 1,200〜1,600円 | 電線工事の端材 | 一般家庭では少ない |
| 真鍮 | 500〜850円 | 蛇口・バルブ・鍵・仏具 | リフォーム・遺品整理で頻出 |
| アルミ | 130〜250円 | 缶・サッシ・ホイール | 日常的に入手可能 |
| 鉄 | 40〜55円 | 自転車・物置・スチール棚 | 最も入手しやすい |
真鍮はkg単価で銅の約半分ですが、アルミの2〜6倍、鉄の10〜20倍の価値があります。リフォーム業者や設備工事業者が日常的に排出する蛇口・バルブを分別して売却するだけで、年間で数万〜数十万円の収入になります。
よくある質問
真鍮とは何の合金ですか?
真鍮(しんちゅう)は銅と亜鉛の合金で、「黄銅(おうどう)」とも呼ばれます。一般的な真鍮は銅60〜70%、亜鉛30〜40%の配合です。5円玉の素材でもあり、黄色(金色)の独特な色合いが特徴です。英語ではBrassと呼ばれます。
真鍮の見分け方を教えてください
真鍮を見分ける3つのポイントは、(1)色が黄色(金色) — 5円玉に近い色、(2)磁石につかない、(3)ずっしり重い(比重8.4〜8.7で鉄より重い)、です。表面が変色している場合はヤスリで少し削って素地の色を確認してください。金色に見えるが磁石につく場合は、鉄に真鍮メッキを施した偽物です。
蛇口は真鍮ですか?
はい、多くの蛇口(水栓金具)は真鍮(黄銅)で作られています。外側がクロムメッキで覆われているため銀色に見えますが、内部は真鍮です。ヤスリで表面を削ると黄色い素地が見えます。ただし、近年はステンレスや樹脂製の蛇口も増えているため、磁石テストと削りテストで確認してください。
砲金と真鍮の買取価格の違いは?
砲金(銅+錫の合金)は真鍮(銅+亜鉛の合金)より100〜200円/kg高い傾向にあります。2026年4月時点で、込真鍮500〜750円/kgに対し、砲金は700〜1,000円/kgです。砲金は錫を含むため銅純度が高く、色が赤茶色(銅に近い色)です。ポンプ部品や大型バルブに使われています。
真鍮の鍵(スペアキー)にも買取価値はありますか?
はい、真鍮製の鍵にも買取価値があります。ただし1本30〜80g(15〜68円)と少額なため、単独で持ち込むよりも他の真鍮製品と合わせて持ち込むのが現実的です。合鍵屋や鍵屋で出る鍵くずは数kg単位でまとまるため、業として扱う方には有効な副収入源です。
仏具(燭台・花瓶・おりん)は真鍮ですか?
多くの仏具は真鍮製です。燭台、花瓶、香炉、おりん(鈴)などは伝統的に真鍮で作られています。仏壇の処分や遺品整理の際に出る仏具は、0.5〜3kgで250〜2,550円の買取価値があります。金メッキが施されているものもありますが、基材が真鍮であればスクラップとして買取対象です。
真鍮を売ったら確定申告は必要ですか?
個人が自宅の不要品として真鍮製品を売却した場合、譲渡所得の特別控除50万円が適用されるため、年間の売却益が50万円以下なら所得税の確定申告は原則不要です。リフォーム業者や設備工事業者が事業に伴って継続的に真鍮スクラップを売却する場合は、事業所得として申告が必要です。
福岡で真鍮スクラップを持ち込める業者はありますか?
はい、福岡市内および周辺には真鍮を含む非鉄金属スクラップの買取に対応する業者が複数あります。Googleマップで「真鍮 買取 福岡」または「非鉄金属 買取 福岡」と検索してください。真鍮は銅系スクラップとして扱われるため、銅の買取を行っている業者であれば真鍮も対応しています。
まとめ
- 真鍮はアルミの2〜6倍、鉄の10〜20倍の単価 — 込真鍮500〜750円/kg、上真鍮600〜850円/kg(2026年4月)。蛇口1個で250〜1,275円になる
- 砲金は真鍮より100〜200円/kg高値 — 色が赤茶色(銅に近い)なら砲金の可能性。分別すれば700〜1,000円/kgで売れる
- 磁石テストで偽真鍮(メッキ品)を排除 — 磁石につく金色の金属は鉄メッキ品。混入すると全体の評価が下がる
- 付着物(ゴム・プラ・鉄ビス)を外すと単価アップ — 「込真鍮」→「上真鍮」で50〜100円/kgの差。10分の作業で数百〜数千円の違い
- リフォーム・設備工事の副産物として継続的な収入源に — 蛇口・バルブ・配管継手を分別・蓄積すれば年間数万円の売上が見込める
本記事は2026年4月21日に最終更新しました。真鍮・砲金の買取価格はLME銅・亜鉛の国際相場と為替レートにより変動するため、具体的な買取価格は売却時点で業者に直接ご確認ください。記事内容に誤りがあった場合は速やかに訂正し、訂正履歴を明示いたします。