金属の見分け方|磁石・色・重さ・断面で鉄/銅/アルミ/ステンレス/真鍮を判別




金属の見分け方は(1)磁石、(2)色、(3)重さ、(4)打音、(5)断面、(6)XRF、(7)薬品テストの7軸。素人でも「磁石→色→重さ」の3段階で鉄/SUS430/SUS304/銅/真鍮/砲金/アルミ/鉛/亜鉛のほぼ全てを判別可能です。本ページは古物営業法廃棄物処理法経済産業省環境省警察庁等の公的情報にもとづき中立整理しました。

結論:核心は「磁石→色→重さ」の3段階。磁石でしっかり付けば鉄・SUS430、付かなければ非鉄系。色で「赤=銅・黄=真鍮/砲金・銀=アルミ/SUS・灰=鉛」に振り分け、軽ければアルミ・ずっしり重ければ鉛で確定。判別困難な真鍮 vs 砲金、SUS304 vs SUS430、銅 vs 含銅合金はヤードがXRFで材質確認するのが業界一般。相場感は金属スクラップ買取相場で確認できます。

※ 2026年5月時点の関係法令・公的情報・業界一般動向にもとづきます。

金属の見分け方の全体像(7つの判別軸)

金属の見分け方は(1)磁石、(2)色、(3)重さ、(4)打音、(5)断面、(6)XRF分析、(7)薬品テストの7軸構成。家庭や現場では磁石→色→重さの3段階で多くが判別でき、判別困難はヤードのXRFで材質確認が業界一般動向。薬品テストは劇物・廃液処理の問題があり個人非推奨。経済産業省環境省のリサイクル政策でも分別は再資源化の前提です。

表1:7つの金属見分け軸の特徴と適用範囲(業界一般)
見分け軸 必要な道具 判別精度 適用シーン
磁石テスト フェライト磁石/ネオジム磁石 高(鉄系の特定) 家庭・現場・ヤード全般
色(目視) 不要(目視) 中(系統分け) 家庭・現場・ヤード全般
重さ(密度・比重) はかり/同体積比較 中〜高(軽金属/重金属判別) 家庭・現場・ヤード全般
打音 金属棒・ハンマー 中(硬さ・組成推定) 現場・ヤード
断面の色と組織 金切鋸・グラインダー 高(メッキ品の素地確認) 現場・ヤード
XRF(蛍光X線)分析 XRF分析装置(数百万円〜) 非常に高(材質特定) 業務ヤード・買取店・研究機関
薬品テスト 硝酸・塩酸等(劇物) 高(純度確認) 業務領域のみ/個人非推奨

判別フローは「磁石→色→重さ→打音・断面・XRF」の順。家庭では3軸で90%以上判別可能。詳細は金属の分別方法金属スクラップ買取相場を参照。

磁石テストの基本(強磁性・弱磁性・非磁性)

磁石テストは最重要かつ最初の判別軸鉄・SUS430・鋳鉄・炭素鋼は強磁性、銅・真鍮・砲金・アルミ・SUS304・鉛・亜鉛・スズは非磁性。ニッケル・コバルトを除けば「磁石に付くか付かないか」で鉄系か非鉄系をほぼ確定。フェライト・ネオジムどちらでも判別可能ですが弱磁性体検出はネオジム磁石が有利です。

表2:磁性で見る金属分類(強磁性・弱磁性・非磁性/業界一般)
磁性分類 該当金属 磁石への反応 主な発生源
強磁性(しっかり付く) 鉄/炭素鋼/鋳鉄/ステンレスSUS430/低合金鋼 カチッと吸い付く 建材・自動車ボディ・家電筐体・厨房(一部)
弱磁性(少し付く) 一部のSUS304(加工硬化)/ニッケル合金 軽く反応 溶接部・曲げ加工部のSUS304
非磁性(付かない) 銅/真鍮/砲金/アルミ/SUS304(標準)/鉛/亜鉛/スズ 反応なし 電線・水栓・ホイール・サッシ・厨房
反磁性(非常に弱く反発) 銅(極弱)/鉛(極弱)/ビスマス 通常磁石では検出不可 研究用途

実務は「吸い付けば鉄系、付かなければ非鉄系」の二分が基本。SUS304はプレス・曲げ・溶接の組織変化で弱磁性化することがあり加工部のみ軽く反応する場合も。素地は非磁性が原則で、判別困難な反応はXRFで確定が業界一般動向です。

色での判別(赤銅・黄金・銀白・灰の系統分け)

色判別は基本軸。赤銅=銅、黄金=真鍮、黄褐〜赤褐=砲金、銀白=アルミ/SUS/スズ、青白=亜鉛、灰青=鉛、暗灰=鉄の系統分けで多くが判別可能。酸化・メッキで色が変化するため断面の色を見るのが業界一般動向です。

表3:色系統別の金属分類と典型外観(業界一般)
色系統 該当金属 典型外観 確定根拠
赤銅色(赤褐色・光沢) 銅(純銅・C1100/C1020) 新品は鮮やかな赤、酸化で緑青 電線・銅板・銅管・銅ブスバー
黄金色(明るい黄) 真鍮(黄銅・銅60-70%+亜鉛30-40%) 金に近い黄色光沢 水栓・楽器・電気端子・装飾金具
黄褐色〜赤褐色 砲金(青銅・銅80-90%+スズ5-10%) 赤みのある黄色 給水バルブ・船舶部品・軸受
銀白色(光沢) アルミニウム/ステンレス/スズ/ニッケル 明るいシルバー サッシ・厨房・ホイール・サッシ
青白色(やや暗い) 亜鉛 青みがかった白 トタン・ダイカスト
灰青色(重く鈍い) 柔らかい灰青 鉛シース・バッテリー・釣り重り
暗灰色〜赤褐色(酸化) 鉄/炭素鋼(酸化後の典型) 無酸化は灰銀、酸化で赤茶 建材・自動車・家電・工具
黒灰色(表面) 鋳鉄(FC・FCD) 表面は黒、割れ口は灰銀 エンジンブロック・マンホール

色判別の注意点は表面酸化・メッキ・塗装の3つ。メッキ品は削って素地確認または断面の色で判定するのがヤード標準。詳細は断面の色と組織を参照。

重さ(密度・比重)での判別

重さ(密度)は銀白色金属群の判別と鉛の確定に有効。アルミ2.70・SUS7.93・鉄7.87・銅8.96・真鍮8.4-8.7・砲金8.7-8.9・鉛11.34・亜鉛7.14・スズ7.31(g/cm³)。アルミは他金属の約1/3、鉛は鉄の約1.4倍。「アルミ=軽い」「鉛=重い」で即判別可能です。

表4:主要金属の密度(比重)一覧(業界一般・公的データ)
金属 密度(g/cm³) 同体積比較の感覚 判別のポイント
アルミニウム 2.70 明らかに軽い(鉄の約1/3) 持っただけで即判別
亜鉛 7.14 鉄よりやや軽い 青白色+やや軽い=亜鉛
スズ 7.31 鉄よりやや軽い 銀白+やや軽い=スズ
ステンレスSUS430 7.70 鉄とほぼ同等 磁石+銀白=SUS430
鉄(純鉄・炭素鋼) 7.87 標準的な重さ 磁石+灰銀/赤茶=鉄
ステンレスSUS304 7.93 鉄とほぼ同等 非磁性+銀白光沢=SUS304
真鍮(黄銅) 8.4-8.7 鉄よりやや重い 非磁性+黄金色=真鍮
砲金(青銅) 8.7-8.9 鉄より重い/真鍮より重い 非磁性+黄褐色+やや重い=砲金
8.96 鉄より明らかに重い 非磁性+赤銅色+重い=銅
11.34 明らかに重い(鉄の約1.4倍) 柔らかい+灰青+重い=鉛

重さ判別は同体積の鉄基準と持ち比べるのが最も精度高い。真鍮・砲金・銅・鉄・SUSは密度が近い(7.8-9.0g/cm³)ため重さだけでは困難で、「軽(アルミ)/重(鉛)/中程度(その他)」の3区分で振り分け、中程度群は色と磁性で確定するのが業界一般。詳細は非鉄金属買取を参照。

打音による硬さ判別

打音は硬さ・組成・内部組織の推定に有効。SUS・鋳鉄・砲金は高く澄んだ音、鉄・真鍮・銅は中程度、アルミ・鉛は鈍い音が業界一般。「澄んだ/鈍い」の二分で軽金属と硬金属の判別補助になります。

表5:打音の特徴と金属の対応(業界一般動向)
打音の特徴 該当金属 音の説明 補助判別軸
高く澄んだ音(カーン・キーン) ステンレスSUS304/鋳鉄/砲金 長く響く・余韻あり 硬さ・密度の高い金属
中程度の硬い音 鉄/炭素鋼/真鍮/銅(厚物) カン・コン 標準的な金属音
低めの音(ボン・コン) 銅(薄物)/アルミ(厚物) 余韻短い 柔らかめの金属
鈍い音(グシャ・ボコ) アルミ(薄物)/鉛/亜鉛 余韻なし・潰れる音 柔らかく軽い金属
無音に近い(鈍重) 鉛(厚物) 音が出にくく潰れる 柔らかく重い金属=鉛確定

打音判別は金属棒で叩く・床に落とす方法。鉛は叩くと潰れて音が出ないのが特徴で確定。アルミは鈍い音、ステンレスはカーンと澄んだ音。打音は形状・厚みで変わるため磁石・色・重さの補助軸に位置付けるのが現実的です。

断面(割れ口・切り口)の色と組織

断面の色と組織はメッキ品の素地確認と鋳鉄判別に有効。金切鋸やグラインダーで一部削り素地を露出して判定するのがヤードの基本動作。削り粉の色・破断面の色・組織の粗さで金属種類が確定できます。

表6:断面(切り口)の色と組織(業界一般)
金属 断面色 組織の特徴 削り粉の色
銅(純銅) 鮮やかな赤銅色 柔らかく粘りあり 赤銅色の粉
真鍮(黄銅) 明るい黄金色 銅より硬く粘りやや少 黄金色の粉
砲金(青銅) 黄褐色〜赤褐色 硬く脆い傾向 黄褐色の粉
鉄(炭素鋼) 灰銀色 均質な金属組織 灰銀色の粉(火花散る)
鋳鉄(FC) 灰色(黒鉛粒) 粒状黒鉛が見える 黒灰色の粉
ステンレス(SUS304/430) 銀白光沢 均質で緻密 銀白色の粉(火花少ない)
アルミニウム 銀白光沢(明るい) 柔らかく削りやすい 銀白色の粉
灰青色(光沢あり) 非常に柔らかい 削らずナイフで刻める
亜鉛 青白色 脆い傾向 青白色の粉

断面判別の有効な使い方は「メッキ品の素地確認」。錫メッキ銅は断面赤銅色、クロムメッキ真鍮は断面黄金色で確定。鋳鉄(FC・FCD)は表面黒色・断面に粒状黒鉛が特徴。グラインダー使用時は火花の色と量も補助軸(鉄系は赤橙、SUSは白っぽい)。保護具・換気・可燃物撤去が前提です。

XRF(蛍光X線)分析装置の原理と業務利用

XRF(蛍光X線)分析装置はX線照射で元素を非破壊特定するヤード標準装備。数秒で銅・亜鉛・スズ・ニッケル等の含有率を表示、真鍮 vs 砲金、SUS304 vs SUS430、銅 vs 含銅合金、貴金属基板など磁石・色・重さで困難な材質を確定します。

表7:XRF分析装置の特性と業務適用(業界一般)
項目 内容
原理 X線照射→金属内殻電子励起→特性X線放出→元素特定
測定対象 主要金属元素(Cu, Zn, Sn, Ni, Fe, Cr, Pb, Al等)
測定精度 主要元素0.1%〜数%レベル/ハンディは表面分析
測定時間 数秒〜30秒
非破壊性 非破壊/表面の付着物・メッキ層は影響あり
装置価格 ハンディ200-500万円/据置500万円〜
得意分野 銅合金(真鍮/砲金/洋白)の組成・SUSのNi/Cr確認・貴金属含有
苦手分野 軽元素(C, B, Be)・有機物・極薄メッキ層下の素地

XRFの実務利用は(1)真鍮 vs 砲金、(2)SUS304 vs SUS430、(3)貴金属含有基板、(4)鉛系合金、(5)アルミ合金の系統判別。メッキ層は表面元素が強く検出されるためヤード側は素地露出部分を測定するのが標準。業務ヤードで活用される業界一般動向です。

薬品テスト(業務領域・個人非推奨)

薬品テストは純度確認や貴金属判別で業務的に行われますが劇物・毒物の試薬使用と廃液処理が必要。家庭・個人では火傷・有毒ガス・廃液不適正処理のリスクがあり明確に非推奨です。本ページでは概要のみで具体的試薬の使い方は記載しません。

業務領域の薬品テストは硝酸での銅・銀溶解、塩酸での亜鉛・鉄反応、王水での金・白金溶解等。劇物取扱者の資格・換気装置・廃液回収設備が前提で研究機関・貴金属精製業者の領域。一般見分けはヤードのXRFで確定が現実的。廃棄物処理法の観点からも個人使用は避けるべきです。

鉄 vs ステンレス(SUS304/SUS430)の磁性差

鉄とステンレスの見分けは磁石テスト一発で確定。鉄・SUS430は強磁性、SUS304は非磁性が原則。SUS304もプレス・曲げ・溶接で組織変化により弱磁性化することがあり加工部のみ軽く反応する場合も。「磁石にしっかり付く=鉄orSUS430/全く付かない=SUS304」が判別フローの業界標準です。

表8:鉄系 vs ステンレス系の比較表(業界一般)
項目 鉄(炭素鋼) SUS430(フェライト系) SUS304(オーステナイト系)
磁性 強磁性 強磁性 非磁性(加工部で弱磁性化)
主成分 鉄+炭素 鉄+クロム16-18% 鉄+クロム18%+ニッケル8%
密度(g/cm³) 7.87 7.70 7.93
表面色 無酸化は灰銀/酸化で赤茶 銀白光沢(マット気味) 銀白光沢(鏡面)
断面色 灰銀 銀白 銀白
耐錆性 低(容易に錆びる) 中(塩素環境で錆あり) 高(多くの環境で錆びない)
典型用途 建材・自動車ボディ・家電筐体 家電内装・厨房(一部)・装飾 厨房・配管・医療機器・建築外装
スクラップ単価 東京製鉄建値(数十円/kg) 数十円/kg台 LMEニッケル連動(数百円/kg)

鉄系判別の三大特徴は(1)磁石でしっかり付く、(2)表面が赤茶錆び、(3)断面が均質な灰銀色。鋳鉄(FC・FCD)は表面黒色・断面に粒状黒鉛。SUS430は磁石に付く銀白色金属、SUS304は付かない銀白色金属判別価値差は数百円/kgと大きく業務ヤードでは磁石→XRFで確定が基本。家庭は磁石付(SUS430)/付かない(SUS304)の二分で十分。相場は鉄の買取価格ステンレスの買取価格を参照。

真鍮 vs 砲金 vs 銅の見分け方

真鍮・砲金・銅の見分けは色のグラデーションで判別。純銅=鮮やかな赤銅色、真鍮(黄銅)=明るい黄金色、砲金(青銅)=赤みの黄褐色の順で色が変化。密度も真鍮8.4-8.7<砲金8.7-8.9<銅8.96と差があり同体積で持ち比べると砲金は真鍮よりやや重い。確定はXRFで銅・亜鉛・スズ含有率を測定するのが業界一般動向です。

表9:真鍮 vs 砲金 vs 銅の比較表(業界一般)
項目 銅(純銅) 真鍮(黄銅) 砲金(青銅)
主成分 銅99.9%以上 銅60-70%+亜鉛30-40% 銅80-90%+スズ5-10%
表面色 鮮やかな赤銅色/酸化で緑青 明るい黄金色(金に近い) 赤みのある黄褐色
断面色 赤銅色 明るい黄金色 黄褐色
密度(g/cm³) 8.96 8.4-8.7 8.7-8.9
磁性 非磁性 非磁性 非磁性
硬さ 柔らかい(粘りあり) 銅より硬い 真鍮より硬い/脆い傾向
典型製品 電線・銅板・銅管・ブスバー 水栓・楽器・電気端子・装飾 給水バルブ・船舶部品・軸受
スクラップ単価 LME銅×ドル円(最上位) 真鍮区分(中位) 砲金区分(上位寄り)

判別順は(1)磁石で非磁性確認、(2)色で赤系(銅)/黄系(真鍮・砲金)二分、(3)真鍮 vs 砲金は色濃淡と重さ、(4)確定はXRF。家庭は「赤=銅、明るい黄=真鍮、赤みの黄=砲金」で十分。スクラップ価値は銅>砲金>真鍮の順で品目別に分けて持込めば下位引きずれを回避。詳細は銅買取価格真鍮の買取価格砲金の買取価格を参照。

各金属の典型製品(蛇口・電線・ホイール・サッシ・基板)

金属見分けは「どの製品にどの金属」の知識があると高速化。蛇口=真鍮、電線=銅、ホイール=アルミ、サッシ=アルミ、シンク=SUS304、家電筐体=鉄orSUS430、基板=銅+貴金属、給水バルブ=砲金、トタン=亜鉛、釣り重り=鉛等の典型パターンを覚えると現場判別が短縮します。

表10:金属別の典型製品と発生源(業界一般)
金属 典型製品 主な発生シーン
鉄(炭素鋼) 建材・H鋼・鉄筋・自動車ボディ・家電筐体・工具 解体現場・自動車スクラップ・家電廃棄
鋳鉄(FC・FCD) エンジンブロック・マンホール蓋・配管継手・湯沸器 自動車解体・配管更新
ステンレスSUS304 厨房シンク・配管・医療機器・建築外装・食品機械 厨房更新・配管更新・建築解体
ステンレスSUS430 家電内装パネル・装飾モール・厨房(一部) 家電廃棄・建築装飾撤去
電線・銅管・銅板・ブスバー・基板配線 電気工事・配管更新・解体現場
真鍮(黄銅) 水栓・蛇口・楽器・電気端子・装飾金具・ファスナー 水回り更新・解体現場
砲金(青銅) 給水バルブ・船舶部品・軸受・古銭・銅像 水道メーター更新・船舶解体
アルミニウム サッシ・ホイール・缶・ラジエーター・キッチン用品 建築解体・自動車解体・缶リサイクル
亜鉛 トタン板・ダイカスト(玩具・金具)・防錆メッキ 建築解体・玩具廃棄
バッテリー・鉛シース電線・釣り重り・放射線遮蔽 自動車解体・電気工事・釣具廃棄
スズ はんだ・スズメッキ・装飾品 電子機器解体・はんだ廃材
貴金属含有 基板・電子部品・触媒(自動車排ガス処理) 電子機器解体・自動車触媒撤去

製品からの逆引き判別は「この用途ならこの金属」の実務動作。メッキ・複合材・塗装の場合は磁石・断面・重さで最終確認するのが基本。詳細はアルミホイールの買取銅買取価格ステンレスの買取価格を参照。

業務現場での迅速見分けフロー5ステップ

業務現場の迅速見分けは5ステップ(1)磁石→(2)色→(3)重さ→(4)断面→(5)XRF。未仕分けを「鉄系/銅系/真鍮砲金/SUS/アルミ/鉛その他」の6カテゴリに振り分ける標準動作で慣れたヤード員は1点数秒で判定します。

表11:業務現場の見分け5ステップフロー(業界一般動向)
ステップ 判別軸 振り分け結果
STEP1 磁石テスト(強磁性/非磁性) 鉄系カテゴリ/非鉄系カテゴリ
STEP2 色判定(赤/黄/銀/灰) 銅系/真鍮砲金/銀色金属群/鉛・亜鉛
STEP3 重さ感覚(軽/中/重) アルミ確定/中間群/鉛確定
STEP4 断面(必要時グラインダー削り) 素地確認・メッキ品判別
STEP5 XRF分析(判別困難時) 材質確定(真鍮vs砲金・SUS304vs430等)

家庭・現場での実例は以下:

  1. 灰色棒→磁石付く→重い→
  2. 銀色薄板→非磁性→軽い→アルミ
  3. 銀色薄板→非磁性→標準重量→SUS304
  4. 銀色薄板→磁石付く→SUS430
  5. 黄色っぽい→非磁性→明るい黄金色→真鍮
  6. 黄色っぽい→非磁性→赤みの黄褐色→重め→砲金
  7. 赤褐色→非磁性→重い→
  8. 灰青で重く柔らかい→ナイフで刻める→

判別困難な場合はヤードのXRFで確定。家庭で迷ったら「銀色非磁性で軽い/重い」「黄色非磁性」「赤色非磁性」程度の粗振り分けで持込めばヤード側で仕分けされます。詳細は金属の分別方法

福岡市内ヤードの見分け基準

福岡市内ヤードは目視・磁石・XRFの三段階で判別。東区箱崎・博多区・西区今宿の都心型、北九州市若松・小倉北・八幡西の港湾・産業集積型で得意領域が異なり、家庭発生は持込、事業者発生材は出張集荷が業界動向です。

表12:福岡県内エリア別のヤード見分け対応傾向(業界一般)
エリア 立地・見分け対応の傾向
福岡市 東区箱崎・博多区・西区今宿/家庭発生の少量混合品目に対応/目視+磁石中心
北九州市 若松区・小倉北区・八幡西区/製鉄関連・産業機械の大口発生材/XRF装備が手厚い
久留米市・筑後 久留米市内・小郡・八女・大牟田/工業団地の事業者発生材/出張集荷との組合せ
糸島市 糸島市内/福岡市西区ヤードと連携/中小工場の発生材
宗像・福津 宗像市・福津市・古賀市/福岡圏と北九州圏の中間で両側から集荷

ヤード運用は(1)目視+磁石で6カテゴリ振り分け、(2)疑義品目はXRF、(3)メッキ・複合材は断面確認、(4)貴金属含有基板は別途精密分析の4段階。家庭発生の混合は「鉄系/非鉄系」の二分で十分。警察庁の金属盗難対策方針に基づき銅・真鍮の大量持込時は身分証明と入手経緯ヒアリングが標準です。

古物営業法と本人確認

金属スクラップ買取は古物営業法「金属類」(13品目)に該当し買取事業には公安委員会の古物商営業許可が必要。許可業者は本人確認・取引記録の作成保管・契約書面交付が法令義務で警察庁を中心に取締が強化されています。

表13:古物営業法に基づく金属買取時の主な義務(業界一般)
義務 具体内容
古物商営業許可 公安委員会の許可(13品目「金属類」)
本人確認 運転免許証等の公的書類で確認/法人取引は法人確認
取引記録の作成 品目・数量・特徴・年月日・本人情報を記録
帳簿保管 3年間(書面/電磁的記録)
許可標識の掲示 営業所に古物商標識を掲示
不正品申告 盗品の疑いある物品は警察へ申告

本人確認は運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等が標準。法人取引は会社名・登記・担当者本人確認、古物台帳は3年間保管銅・真鍮・砲金・SUSは盗難品流通リスクが高い品目で大量持込時は入手経緯ヒアリング・現場写真・出庫証明を求める運用が定着。詳細は古物商の13品目分類を参照。

見分けた後の買取相場(Cluster記事への誘導)

見分けた後は各金属の買取相場。スクラップ価値はLME×ドル円×グレード×ロット規模で日次〜週次変動し固定単価は存在しません。鉄系は東京製鉄建値、銅・真鍮・砲金・アルミ・鉛・亜鉛・スズはLME連動、SUS304はLMEニッケル連動。当日価格はヤード電話確認が現実的です。

表14:見分けた金属とCluster記事への誘導マップ(業界一般)
見分けた金属 kg単価レンジ目安 関連Cluster記事
鉄(炭素鋼・鋳鉄) 数十円台 鉄の買取価格
銅(純銅・電線・ブスバー) 数百〜1,000円超 銅買取価格
真鍮(黄銅) 数百円台 真鍮の買取価格
砲金(青銅) 数百〜1,000円弱 砲金の買取価格
ステンレスSUS304 数百円台 ステンレスの買取価格
ステンレスSUS430 数十円台 ステンレスの買取価格
アルミホイール 百数十〜数百円台 アルミホイールの買取
鉛・亜鉛・スズ等 数百〜1,000円超(スズ) 非鉄金属買取

総合相場は金属スクラップ買取相場で網羅。「見分け→分別→相場確認→持込/出張集荷」の流れで手取り最大化が基本。分別は金属の分別方法を参照。

取材ノート — 当社対応事例

取材ノート1:福岡市 家庭の物置整理で出た未分別金属の持込事例

2026年3月、福岡市東区のお客様から「物置整理で出た古い水栓・配管継手・電線端材・ステンレスシンク・鉄製工具」の持込相談。磁石テストにより鉄系(工具)/非鉄系に二分、色判定で水栓=真鍮、電線=銅、配管継手=砲金を確定、シンクは非磁性銀白光沢でSUS304と判定。XRFで含有率を確認し品目別単価で精算しました。

取材ノート2:北九州市 電気工事業者の現場発生材 持込時の見分け事例

2026年2月、北九州市八幡西区の電気工事業者から「配電盤更新で出た銅ブスバー・銅ハーネス・鉄製サポート・ステンレスシャーシ」の持込相談。磁石による鉄系分離・色判別による銅とメッキバーの仕分けを現場で実施し、銅ブスバー素地厚物は上銅相当、メッキバーは下銅相当、ステンレスシャーシはSUS304相当で品目別査定対応完了しました。

取材ノート3:久留米市 工場解体現場の混合スクラップ 出張集荷事例

2026年4月、久留米市内の工場解体現場から「機械撤去で出た鉄骨・配管・電線・モーター・制御盤の混合スクラップ」の出張集荷相談。現場で(1)磁石で鉄骨を分離、(2)銅電線・銅管を別容器、(3)アルミサッシを別容器、(4)制御盤基板を別容器に仕分け。古いキュービクル含むためPCBコンデンサ混入有無を事前確認、混入なしを確認のうえ通常スクラップとして精算しました。

取材ノート4:古物商として金属見分け時の取引透明性運用

当社は運営者情報で公示の通り福岡県公安委員会の古物商営業許可を受けており、古物営業法に基づく本人確認・古物台帳の作成保管を実施。金属見分けは目視+磁石+XRFの三段階で透明性高く実施し判別根拠を持込者に説明。大量の銅・真鍮持込時は入手経緯ヒアリング・現場写真・出庫証明の提示を求め警察庁の金属盗難対策方針に準拠。お問合せより。

よくある質問(FAQ)

Q1. 素人でも金属の見分けは正確にできますか?
磁石・色・重さの3軸で90%以上判別可能。残りはヤードXRFで確定。詳細は迅速フロー
Q2. 磁石はどんな種類でもいいですか?
フェライト・ネオジムどちらでも判別可能ですがネオジム磁石のほうが強力で弱磁性体も検出でき業務標準。家庭用はフェライトで十分です。
Q3. SUS304とSUS430はどう見分けますか?
磁石テスト一発で確定。SUS304は非磁性、SUS430は強磁性。スクラップ価値はSUS304が数百円/kg、SUS430が数十円/kgと差が大きく業務ヤードでは磁石→XRFで確定が基本。
Q4. 真鍮と砲金の見分けは難しいですか?
色(真鍮=明るい黄金、砲金=赤みの黄褐)と密度差で判別。水栓・端子は真鍮、給水バルブ・船舶部品は砲金の用途別推定も有効。確定はXRF。詳細は真鍮 vs 砲金 vs 銅
Q5. 銅とメッキされた鉄の見分け方は?
磁石テストで判別。銅は非磁性、鉄は強磁性のため磁石が付けば素材は鉄(表面銅メッキ)と確定。銅メッキ鉄として下位区分で精算されます。
Q6. アルミとステンレスの見分け方は?
重さで一発判別。アルミは密度2.70、ステンレスは7.7-7.9で同体積で約3倍の差。サッシ・ホイールはアルミ、シンク・配管はステンレスの用途別推定も有効。
Q7. メッキされた金属の素地はどう確認しますか?
金切鋸やグラインダーで端を削り断面の色を確認。錫メッキ銅は断面赤銅色、クロムメッキ真鍮は断面黄金色で確定可能。詳細は断面の色と組織
Q8. XRF分析装置は個人でも買えますか?
ハンディ200-500万円・据置500万円以上で個人購入は非現実的。業務ヤードのXRFで材質確認するのが業界一般動向です。
Q9. 薬品テストは家庭でやってもいいですか?
非推奨。劇物使用・有毒ガス・廃液不適正処理のリスクがあり廃棄物処理法の適正処理も必要。磁石・色・重さ・断面で十分です。
Q10. 見分けがつかない金属はどう持込めばいいですか?
磁石で鉄系/非鉄系の二分だけで十分。残りはヤード側で目視+XRFで仕分けされます。混合のまま持込むと「雑品」扱いの可能性があるため鉄系分離は行うのがコツ。
Q11. 銅と思って持込んだものがメッキ鉄だった場合どうなりますか?
ヤードのXRFで素材が確定し実素材の品目別単価で精算。意図せぬ思い違いはヤード側で吸収されトラブルになりません。
Q12. 金属見分けに必要な道具は?
(1)磁石、(2)はかり、(3)金切鋸またはヤスリの3点で十分。グラインダー・XRFは業務領域です。
Q13. 金属見分けに本人確認は必要ですか?
見分け自体は不要ですが買取依頼時は古物営業法に基づく本人確認が必須。本人確認なし買取は法令違反の疑義あり。詳細は古物営業法と本人確認
Q14. 福岡県内で金属見分け・査定を相談できるエリアは?
福岡市・北九州市・久留米市の3大都市圏のヤード集積を軸に糸島・宗像・朝倉・うきは・大牟田等も対応想定。北九州市は産業集積でXRF装備が手厚いのが業界一般動向です。

まとめ — 金属見分けの基本動作

金属の見分けは「磁石→色→重さ」の3段階フローで90%以上判別可能。判別困難な組み合わせはヤードのXRFで確定。基本動作は以下です。

  1. 磁石:鉄系(鉄/SUS430)と非鉄系(銅/真鍮/砲金/アルミ/SUS304/鉛/亜鉛)を二分
  2. :赤=銅、黄=真鍮/砲金、銀白=アルミ/SUS/スズ、青白=亜鉛、灰青=鉛、暗灰=鉄
  3. 重さ:軽い=アルミ、重い=鉛、中間群は色と磁性で判別
  4. 断面:メッキ品はグラインダーで素地を露出させて判定
  5. XRF:判別困難なものはヤードで蛍光X線分析にて確定

見分け後は買取相場確認と持込/出張集荷の運用判断。古物商営業許可・本人確認・計量伝票/契約書面・3年保管を運用するヤードを選ぶのが大原則。総合相場は金属スクラップ買取相場、分別は金属の分別方法、品目は13品目分類を参照。

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