基板・モーターの買取|電子基板の含有貴金属とモーターの銅含有評価




電子基板・モーターの買取は「基板=含有貴金属×グレード×部品密度」「モーター=銅含有率(15-50%)×種類×サイズ」の2軸で評価。基板はハイ/汎用/廉価/メモリ/CPU/電源/液晶等、モーターは家庭用小型/産業用/サーボ/ステッピング/ブラシレスDC等の業界呼称で区分。本ページは古物営業法廃棄物処理法小型家電リサイクル法経済産業省環境省警察庁福岡県警察の公的情報と業界一般動向にもとづき中立に整理しました。

結論:基板=含有貴金属で評価/モーター=銅含有率で評価が基本構造。ハイグレード基板(サーバー・通信機器)は上位、汎用(家電制御)は中位、廉価(電源等)は下位。モーターは銅含有率が高いほど上位扱い。撤去段階で基板/モーター/その他金属/樹脂・配線を別容器に分け、基板はグレード別・モーターは種類別/サイズ別に仕分けるだけで査定単価が大きく動きます。具体相場は日次変動のため当日建値をヤードへ電話確認するのが現実的です。

基板・モーター買取の全体像

電子基板とモーターは含有金属系スクラップの中でも特殊な評価軸を持つ品目。基板は含有貴金属(金・銀・銅・パラジウム)の精錬回収を前提に、モーターは銅含有率(重量比15-50%)を主軸に評価。基板はサーバー・通信機器・PC・家電制御・産業機械制御から、モーターは家電・自動車・電動工具・産業機械から発生し、経済産業省推進の都市鉱山政策の中核資源と位置付けられています。

表1:買取価格を構成する主な変動要素(業界一般)
品目 主要評価軸 影響方向
基板:含有貴金属量 金・銀・パラジウム含有量 多いほど上位
基板:部品密度・グレード 高密度・大判・ハイグレード 密度・グレード高いほど上位
基板:金端子 コネクタ部の金メッキ有無 金端子あり=上位/無し=中下位
モーター:銅含有率 重量比15-50% 銅含有率高いほど上位
モーター:サイズ・種類 小型/産業用/サーボ/ブラシレスDC サーボ・ブラシレスDC・大型は上位寄り
共通:相場・分離度・量 LME×為替/付着物分離/ロット 相場・分離度・大口で建値寄り

基板・モーターは重量評価×含有金属の見立て評価の組合せで査定。家庭発生はほぼなくIT廃棄業・家電解体業・産業機械メーカー・電気工事業・自動車解体業からの持込が中心。基板はグレード別、モーターは種類別/サイズ別の事前仕分けが手取りに直結。非鉄金属の買取銅買取価格モーター解体電線の買取価格を参照。

電子基板(プリント基板)とは

電子基板(プリント基板/PCB)は絶縁基材(ガラスエポキシ/フェノール樹脂)の表面に銅箔で配線パターンを形成し電子部品を実装した板状部品。家電・PC・通信機器・産業機械・自動車等あらゆる電子機器の中枢部品で、寿命終了・更新・廃棄で大量発生。買取では含有貴金属の回収を前提グレード・部品密度・サイズ・端子メッキで査定されるのが業界一般動向です。

表2:電子基板の主な種類と特徴
基板種類 主な用途・特徴 業界一般のグレード扱い
サーバー・通信機器基板 データセンター/高密度多層/金端子多用 ハイグレード(最上位)
マザーボード/メモリ/CPU・GPU基板 PC用/金端子コネクタ/部品密度高 ハイグレード〜上位
ノートPC・タブレット基板 小型高密度/金端子少なめ 中上位
家電制御基板 エアコン・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ制御 汎用(中位)
電源基板・液晶モジュール 大型コンデンサ・トランス/液晶背面・フィルム 廉価〜中位
産業機械制御・自動車ECU PLC・インバータ・サーボアンプ/ECU・ABS 中位〜上位(金端子あり)

基板は金端子・部品密度・サイズ・基材の質で目視グレード判定。サーバー・マザーボード・メモリ基板は金端子多用・高密度実装でハイグレード、家電制御・電源基板は金端子少なく汎用部品中心で中下位扱いが業界一般。古物商の13品目分類を参照。

基板グレード別の単価差(ハイ/汎用/廉価)

電子基板のグレード判定は「ハイ/汎用/廉価/メモリ/CPU/電源/液晶」等に区分、ヤード・精錬所ごとに細部の呼称が異なります。kg単価はハイ=数千円、汎用=数百円、廉価=数十〜数百円のレンジで日次・ヤード別に変動するのが業界一般動向です。

表3:基板グレード判定の目安
グレード 典型的な基板 判定の目安
ハイグレード(特高) サーバー基板/通信機器基板/メモリ基板の端子部 金端子多用/高密度多層/IC数多/光沢のある金色端子が並ぶ
ハイ(上位) PCマザーボード/高性能産業制御基板 金端子あり/6層以上の多層/CPU・チップセット搭載
中ハイ ノートPC基板/高機能家電基板/自動車ECU 金端子少量/高密度実装/小型高機能
汎用(中) 家電制御基板/エアコン基板/白物家電基板 金端子なし/2-4層/一般電子部品中心
廉価(下) 電源基板/単機能制御基板/玩具基板 金端子なし/単層〜2層/大型コンデンサ・トランス中心
液晶モジュール 液晶TV・モニター背面基板/フィルム基板 独立呼称/フィルム基板は精錬回収困難で下位扱い
雑基板・込基板 切断品/配線一体/樹脂筐体一体 分別不十分品/再選別工賃が単価控除

ハイグレード基板の見分け方は(1)金色コネクタ端子、(2)実装IC密度、(3)層数(断面)、(4)サイズと厚み、(5)製造年代(古いほど金含有率高傾向)。サーバー・通信機器・PCマザーボード・メモリ基板はハイ〜中ハイ、家電・電源基板は汎用〜廉価中心。仕分け基本は「金端子あり/なし」「サイズ大/小」「層数」の3軸で別容器化、混在持込を避けるだけで上位単価扱いに近づきます。

基板の含有貴金属(金・銀・銅・パラジウム)

電子基板の買取単価を支えるのは含有貴金属(金・銀・銅・パラジウム)の精錬回収価値。基板1tあたりの含有金属量は採掘鉱石(数g/t)を大きく上回ることが多く、「都市鉱山」中核資源として経済産業省環境省が再資源化を推進。ハイグレード基板は金100-400g/t、銀500-1500g/t、銅100-200kg/t、パラジウム10-50g/t程度の含有量が一般的(基板の年代・種類で変動)。

表4:基板の含有貴金属量の目安(グレード別)
含有金属 ハイグレード基板 汎用基板 廉価基板
金(Au) 100〜400g/t 30〜100g/t 10〜30g/t
銀(Ag) 500〜1500g/t 200〜500g/t 100〜200g/t
銅(Cu) 100〜200kg/t 100〜180kg/t 80〜150kg/t
パラジウム(Pd) 10〜50g/t 5〜20g/t 2〜10g/t
主な含有部位/回収性 端子メッキ・IC内部/高効率 端子接点・配線/標準 配線パターン/採算低め

※上記は業界一般の参考値。1990年代以前の通信機器・古サーバー基板は金含有率高傾向、近年は金端子薄膜化・代替メッキで低下傾向。具体含有量はXRF・ICP分析が必要。銅含有率10-20%と最も多いため基板はLME銅相場の影響も強く受け、金・銀・パラジウムの加算評価+銅のベース評価の二段構造で精錬所側の買取価格が形成されるのが業界一般の精錬経済。小型家電リサイクル法でも基板含有貴金属は重要な再資源化対象です。

基板の主な発生源(家電・PC・サーバー・産業機械)

電子基板の発生源はIT機器・家電・産業機械・自動車・通信機器の5系統でグレード傾向が異なります。一過性大量発生はデータセンター更新・オフィスPC一斉更新・工場閉鎖時の制御盤撤去・自動車解体、継続発生はメーカー製造工程不良品や定常更新です。

表5:基板の発生源と典型グレード
発生源 典型的な基板 典型グレード
データセンター・通信機器更新 サーバー/ストレージ/光通信基板 ハイグレード中心
オフィスPC・ノートPC廃棄 マザーボード/メモリ/小型高密度 ハイ〜中ハイ
家電解体(エアコン・冷蔵庫・白物) 制御基板/インバータ基板 汎用
家電解体(液晶TV・モニター) 液晶モジュール/電源/制御基板 液晶+廉価+中位の混在
産業機械制御盤・自動車ECU PLC/インバータ/サーボアンプ/ECU・ABS 中位〜上位(金端子あり)
メーカー製造工程不良品 新品基板(実装済/未実装) 新品=建値寄り

大量発生事業者はIT廃棄業・データセンター・家電解体業・自動車解体業・産業機械メーカー・電気工事業、継続発生は専用コンテナ定期集荷・月次精算契約が業界一般。サーバー・PC基板廃棄時はデータ消去が情報セキュリティ上必須でIT廃棄事業者経由が基本。エアコンはエアコンスクラップ買取、リチウムイオン電池一体型はリチウムイオン電池廃棄を参照。

モーターの種類と買取評価

モーターは電気を機械的動力に変換する電気部品で家電・自動車・産業機械・電動工具等に組み込まれます。買取評価は銅含有率(巻線量)が最大軸、次いでサイズ・種類・磁石の有無・鉄部品比率で査定。業界実務では家庭用小型/産業用/サーボ/ステッピング/その他特殊の区分が一般的です。

表6:モーターの種類と買取評価の目安
モーター種類 主な用途・特徴 査定区分の目安
家庭用小型・中型モーター 扇風機・電動工具・洗濯機・冷蔵庫コンプレッサー 銅含有率10-25%/重量評価/下〜中
産業用ACインダクションモーター ポンプ・コンプレッサー・コンベア用 銅含有率20-35%/単体+重量/中〜上
サーボ/ステッピングモーター NC工作機械・産業ロボット・OA機器 銅+ネオジム磁石/単体評価で上位
ブラシレスDC/PMSM EV/HV駆動/ドローン/高効率家電 銅+ネオジム磁石/単体評価で上位
ブラシ付DCモーター 玩具・小型機器/低価格用途 銅含有率低め/重量評価/下〜中
変圧器・トランス類 厳密にはモーターではないが銅含有部品 銅含有率高/重量評価/中〜上

モーターは「種類×サイズ×銅含有率×磁石の有無」で査定区分。家庭用小型は重量評価、産業用大型・サーボ・ブラシレスDCは単体評価+重量評価の組合せが業界一般。ネオジム磁石搭載品(サーボ・PMSM・ブラシレスDC)はレアアース回収前提で別品目精算になる場合あり。家庭用小型は分解せずそのまま、産業用大型は事前にハーネス・端子台を分離して持込むのが一般的。手順詳細はモーター解体を参照。

モーターの銅含有率(重量比15-50%)

モーター買取単価の最大要素は銅含有率(重量比15-50%)。内部の巻線・端子・引出線に銅が用いられ、種類・用途・効率設計で変動。査定では外観・サイズ・重量・種類から銅含有率を推定銅相場×推定含有率×重量でベース単価を計算するのが業界一般動向です。

表7:モーター種類別の銅含有率の目安(重量比)
モーター種類 銅含有率の目安 主な銅の所在
家庭用小型ブラシ付DC・AC 10〜20%程度 巻線(小型コイル)/端子
家庭用エアコン・冷蔵庫コンプレッサー 15〜25%程度 巻線/引出線/密閉型巻線
産業用ACインダクション 20〜40%程度 固定子・回転子巻線
サーボ/ステッピングモーター 25〜45%程度 固定子巻線/端子部/多相巻線
ブラシレスDC・PMSM・EV駆動用 30〜50%程度 固定子高密度巻線

銅含有率は巻線の太さ・密度・固定子の幅・引出線本数が目視ヒント。サーボ・ブラシレスDC・EV駆動ほど銅含有率が高い傾向で上位寄り、家庭用小型ブラシ付DCは下位寄り。巻線を取り出す解体大量発生は重量で精算、少量・大型単体は解体して銅単独精算が実務使い分け。詳細はモーター解体を参照。

モーターの主な発生源(家電・自動車・産業機械)

モーターの発生源は「家電解体・自動車解体・産業機械解体・電動工具廃棄・OA機器廃棄」の5系統。家庭発生はほぼなく、家電解体業・自動車解体業・産業機械メーカー・電気工事業からの発生材が大半。発生量は家電1台あたり数百g〜数kg、産業用は1台10kg〜数百kg、EVモーターは50〜100kg超のレンジで、量と頻度で運用が変わります。

家電解体はエアコン(圧縮機・ファン)/洗濯機/冷蔵庫、自動車解体はパワーステアリング・ワイパー・ABS等の小型モーター、HV/EVは駆動用大型(50-100kg超)も発生。産業機械解体はポンプ・コンプレッサー・コンベア駆動・サーボ、電動工具は小型ブラシ付DC、OA機器はステッピングモーターが中心。継続発生は専用コンテナ定期集荷・月次精算、一過性は出張集荷が業界一般。関連はエアコンスクラップ買取リチウムイオン電池廃棄を参照。

高単価で売るための分別手順

基板・モーターは事前分別の有無で買取単価が大きく動く品目。混在のままの「込み持込」は雑品扱いで下位グレードに落ち、再選別工賃が単価から控除されます。分別の基本は「基板/モーター/その他金属/樹脂・配線」の4区分、さらに基板はグレード別、モーターは種類別/サイズ別の細分が手取り最大化の基本動作。

分別手順は(1)機器解体で基板・モーター・金属・樹脂・配線を物理分離、(2)基板は金端子有無で『ハイ/汎用/廉価』の3〜5区分、(3)モーターは『家庭用小型/産業用/サーボ・ブラシレスDC』区分、(4)銅配線は電線区分、(5)鉄筐体は鉄スクラップ区分の5ステップ。液晶モジュール・リチウムイオン電池一体型・PCB含有古電気機器は別容器で隔離し有害物リスクを事前申告するのが基本。サーボ・ブラシレスDC・PMSMは銘板(型番・出力)を残して持込むと種類同定が早く査定が短時間化します。

含有貴金属の精錬・回収プロセス

基板の含有貴金属回収は専用精錬所での湿式・乾式精錬で行われ、(1)粉砕→(2)磁選・比重選別→(3)銅製錬炉で銅地金化+金・銀・パラジウム濃集→(4)電解精錬で銅を陰極析出→(5)残渣(アノードスライム)から金・銀・パラジウム湿式回収が業界一般の流れ。国内専門精錬所は数社で、ヤードは精錬所への中間流通として機能。金・銀・パラジウムの売却収入がベース銅収入を上回ることもあり、これがハイグレード基板に高単価がつく根本理由。廉価・液晶モジュール基板は金含有少・処理コスト高で下位扱いに。経済産業省環境省都市鉱山政策では回収率向上が政策テーマ。モーターは巻線→銅スクラップ精錬/鉄筐体→鉄スクラップ/ネオジム磁石→レアアース回収専用ルートですが、レアアース回収は採算性課題で現状鉄スクラップ処理ケースが多いのが実情です。

小型家電リサイクル法と古物営業法

基板・モーターの買取は古物営業法(本人確認・取引記録義務)小型家電リサイクル法(特定品目の認定事業者経由再資源化推奨)の2法令の枠組みで運用。小型家電リサイクル法は2012年成立・2013年施行の比較的新しい枠組みです。

表8:基板・モーター買取に関わる法令枠組み
法令 主な内容 事業者の義務
古物営業法(18条含む) 古物商許可・本人確認・取引記録・盗品申告 13品目「金属類」許可/本人確認/3年保管
小型家電リサイクル法 特定品目28品目の再資源化促進 認定事業者制度/市町村回収との連携
廃棄物処理法 産業廃棄物・有価物の区分 有価物は買取可・産廃は適正処理
家電リサイクル法・パソコン3R 家電4品目本体/PCメーカー回収 本体は別ルート/撤去後の基板・モーターは有価物可

小型家電リサイクル法では携帯電話・PC・ゲーム機・デジカメ等28品目が認定事業者経由再資源化推奨。事業者発生の基板・モーターは有価物売買が一般的古物営業法の本人確認・取引記録3年保管・盗品申告義務を満たしたヤードでの精算が業界実務の標準。家電4品目本体は家電リサイクル法ルート、解体後の基板・モーター・銅・鉄等は有価物として通常スクラップ取扱可能。詳細は古物商の13品目分類を参照。

基板・モーターの盗難リスクと本人確認

基板(特にハイグレード)とモーター(銅含有部品)は金属盗難の対象品目として警察庁福岡県警察の取締強化対象。サーバー基板・データセンター機材・サーボ・EVモーター等は単価高で運搬容易なため盗難対象になりやすく、買取ヤード側は古物営業法18条に基づく不正品申告義務を運用しています。

本人確認は運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等の公的身分証が標準、法人取引は会社情報・登記情報・担当者本人確認がセット。新品基板・大量サーバー基板・産業用大型モーター・サーボの大量持込時は入手経緯ヒアリング・現場写真・出庫証明・解体契約書の提示を求める運用が業界一般。古物台帳は品目・数量・特徴・年月日・本人情報を記録し3年間保管。事業者側は名刺・解体契約書・出庫伝票・廃棄証明書を準備して発生経緯を説明できるのが基本動作。近年はデータセンター更新時のサーバー機材盗難・サーボ盗難・EV駆動モーター盗難が問題視され、合法的な発生源を説明できる事業者との取引が業界全体の流れです。

大量入荷時の運用(コンテナ集荷・選別工賃)

IT廃棄事業者・データセンター運営・家電解体業・産業機械メーカー・電気工事業等の継続発生事業者向けは、都度持込・出張集荷・月次集荷契約・専用コンテナ定期集荷の4類型運用が業界一般。発生量・頻度・現場立地で最適運用が異なります。

表9:大量買取の運用
運用パターン 適合する事業者・シーン 運用ポイント
都度持込・現金または振込精算 少量〜中量の家電修理業・電気工事業 計量伝票・契約書面の双方保管
出張集荷・都度精算 データセンター更新・工場閉鎖の一過性大量発生 運搬費・選別工賃が単価反映
月次集荷契約・建値連動 IT廃棄業・家電解体業の継続発生 月次精算で平準化/消費税課税
専用コンテナ定期集荷/解体契約一括 産業機械メーカー端材/大型工場撤去 工場内コンテナ/契約段階で引取条件明示

精算は「LME×為替建値×品目別単価×正味重量+(基板の含有貴金属加算)-運搬費・選別工賃」で構成。大量入荷時は選別工賃(kg単価控除)が発生するため事前仕分けが手取り最大化の基本。「出張無料」表記でも運搬費は単価に織り込まれているのが業界一般で、内訳の見える化が業者選びのポイント。継続発生では月次の建値連動精算で相場変動リスクを月次平均化。事業者間取引は有価物として消費税課税対象、計量伝票・契約書面・請求書・支払調書の4点セットが運用標準。継続発生は福岡のスクラップ買取のヤード網との契約が現実的です。

福岡県内のヤード事情

福岡県内の基板・モーター買取は福岡市・北九州市・久留米市の3大都市圏のヤード集積を軸に対応。基板は精錬所への中間流通機能を持つ大型ヤード、モーターは銅スクラップを得意とするヤードが主に扱う構造です。

表10:福岡県内エリア別のヤード事情
エリア 立地・基板/モーター買取の傾向
福岡市 東区箱崎・博多区・西区今宿/IT廃棄事業者・PC廃棄・家電解体の少量〜中量発生/博多港輸出網接続
北九州市 若松区・小倉北区・八幡西区/製鉄関連・産業機械メーカーのモーター大口継続発生/北九州港ハブ
久留米市・筑後 久留米市内・小郡・八女・大牟田/工業団地の家電解体・産業機械解体/出張集荷
糸島市 糸島市内/福岡市西区ヤードと連携/中小工場の発生材
宗像・福津 宗像市・福津市・古賀市/福岡圏と北九州圏の中間で両側から集荷
朝倉・うきは 朝倉市・うきは市/工場・産業機械解体の出張対応/久留米市と接続

福岡市は都心+港湾型でIT廃棄・PC廃棄・家電解体業の少量〜中量発生中心。北九州市は製鉄関連・産業機械メーカー集積で大口継続発生に強くサーボ・産業用モーターの月次集荷契約が多い。久留米市・筑後は内陸型で家電・産業機械解体の出張集荷。糸島・宗像・朝倉は中小工場発生材中心で都市圏ヤード網と連携。集荷網は福岡のスクラップ買取、関連は銅買取価格非鉄金属の買取を参照。

取材ノート — 当社対応事例

取材ノート1:福岡市 IT廃棄事業者のサーバー基板大量持込事例

2026年3月、福岡市博多区のIT廃棄事業者から「データセンター更新で出たサーバー基板(金端子多用・高密度多層)約300kg/PCマザーボード約120kg/メモリ基板(DIMM)約25kg」のご相談。HDDのデータ消去証明書を確認のうえ受領、基板は『ハイ/中ハイ/メモリ端子』の3区分で別コンテナ仕分けて精錬所への中間流通として処理。法人本人確認・取引記録作成・計量伝票と契約書面を交付し双方控え保管で対応完了。事業者間取引のため有価物として消費税課税対象で処理しました。

取材ノート2:北九州市 産業機械メーカーのサーボモーター月次集荷事例

2026年2月、北九州市八幡西区の産業機械メーカーから「製造工程不良品・更新撤去のサーボ(出力0.4〜3.0kW級/ネオジム磁石搭載)月平均50〜80台」のご相談。工場内に専用コンテナを設置し満杯時集荷で対応。サーボは銘板を残したまま単体評価区分、銅含有率と磁石含有を加味して精算、月次・建値連動の継続契約で平準化しました。

取材ノート3:久留米市 家電解体現場の汎用基板+小型モーター仕分け事例

2026年4月、久留米市内の家電解体業者から「エアコン・洗濯機・冷蔵庫等の解体で出た汎用基板約180kg/小型モーター約350kg」のご相談。基板は『汎用/廉価/液晶モジュール』に仕分け、モーターは『家庭用小型/コンプレッサー一体型』で区分。冷媒入りコンプレッサーはフロン回収済証明を確認のうえ受領。家電リサイクル法対象本体は別ルート処理、撤去後の基板・モーターは通常スクラップとして精算しました。

取材ノート4:古物商として基板・モーター買取の盗難防止運用

当社は運営者情報で公示の通り福岡県公安委員会の古物商営業許可を受け、古物営業法に基づく本人確認・古物台帳作成保管を実施。身分証提示・計量伝票交付・契約書面交付・3年間の帳簿保管を運用。新品サーバー基板・産業用大型モーター・サーボの大量持込時は入手経緯ヒアリング・現場写真・解体契約書・出庫証明を求め、警察庁福岡県警察の金属盗難対策方針に準拠しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 基板の買取価格は今いくらですか?
基板買取価格はグレード×含有貴金属量×部品密度×LME×為替で日次変動するため固定単価は提示していません。当日価格はヤードへ電話確認。詳細は基板グレード別の単価差を参照。
Q2. ハイグレード基板と汎用基板で買取単価はどのくらい違いますか?
ハイグレード(サーバー・通信機器・メモリ端子)と汎用(家電制御)でkg単価は数倍〜10倍以上の差が業界一般。金端子の有無・部品密度・層数が単価を左右します。
Q3. モーターの買取単価はどうやって決まりますか?
モーターは銅含有率(15-50%)×種類×サイズ×LME×為替で評価。家庭用小型は重量評価、産業用大型・サーボ・ブラシレスDCは単体+重量評価。サーボ・ブラシレスDCはネオジム磁石搭載で上位扱い傾向。
Q4. 自分で基板から金を取り出して持込むほうが高く売れますか?
金メッキは薄膜で家庭工具での剥離回収はほぼ不可能、王水等の危険薬品が必要で個人精製は非推奨。基板単位で精錬所ルートに流すヤードへ持込むのが現実的です。
Q5. メモリ基板(DIMM/SIMM)の金端子だけ切り取って持込んだほうがいいですか?
ヤードによっては「金端子のみ別品目精算」運用の場合あり。指示なしならそのまま持込めば適切なグレード分類で精算されます。
Q6. モーターを分解して銅線だけ取り出したほうが高く売れますか?
少量・大型単体は解体して銅単独精算のメリットあり、家庭用小型の大量解体は労力対効果が悪いのが業界実務。詳細はモーター解体を参照。
Q7. サーバー基板を持込む前にデータ消去は必要ですか?
必須です。HDD・SSD・ストレージ基板は物理破壊またはデータ消去ソフトで消去し消去証明書を発行するのが情報セキュリティの基本。IT廃棄事業者経由が一般的です。
Q8. 液晶TVの基板はどんな扱いになりますか?
液晶TVの基板は液晶モジュール/電源(廉価)/制御(中位)の混在で別容器仕分けが基本。本体は家電リサイクル法対象で別ルート、解体後の基板は有価物として通常スクラップ可。
Q9. 自動車のECU(エンジン制御基板)はどう扱われますか?
自動車ECUは金端子あり・中位〜上位扱い。解体時に取り出された基板は有価物として買取対象。エアバッグ制御は火薬残存リスクで解体業者経由の安全処理が前提。
Q10. ネオジム磁石搭載のサーボ・EVモーターは特別扱いになりますか?
ヤードによっては「レアアース回収専用ルート」で別品目精算する場合あり。現状レアアース回収は採算性課題で鉄スクラップ処理ケースも多いのが業界実情。
Q11. 基板・モーター買取に本人確認は必要ですか?
必要です。古物営業法により古物商営業許可業者は本人確認・取引記録作成が義務。法人取引は会社情報・担当者本人確認・解体契約書がセット。本人確認なしは法違反リスクで疑義あり。
Q12. 小型家電リサイクル法と基板買取はどう関係しますか?
小型家電リサイクル法は携帯電話・PC等28品目の認定事業者経由再資源化を推奨。家庭発生は市町村/認定事業者、事業者発生は有価物として通常スクラップ可が業界一般。
Q13. 基板買取に消費税はかかりますか?
事業者間取引は有価物として消費税課税対象で仕入税額控除の対象。計量伝票・契約書面・請求書・支払調書の4点セットが運用標準です。
Q14. 福岡県内ではどのエリアに基板・モーター買取に強いヤードがありますか?
福岡市(IT廃棄系)と北九州市(産業機械・サーボ系)に集積。詳細は福岡のスクラップ買取を参照。

まとめ — 基板・モーター買取で手取りを最大化する基本動作

電子基板・モーターの買取単価は「基板=含有貴金属×グレード×部品密度/モーター=銅含有率×種類×サイズ×LME×為替」で決まり、事前のグレード別/種類別仕分け・本人確認書類・計量伝票/契約書面・データ消去証明(IT機器)の4点が基本動作。

  1. IT廃棄・データセンター更新:HDDデータ消去→基板3区分仕分け→100kg超は出張集荷
  2. 家電解体業の継続発生:基板+モーター別仕分け→月次集荷契約
  3. 産業機械メーカー端材:工場内専用コンテナ→月次集荷契約・建値連動
  4. 電気工事業・電動工具廃棄:小型モーター重量持込/少量基板は分別後まとめて持込
  5. 自動車解体業:ECU・モーターを車種別整理→出張集荷で品目別精算

どの量・品目でも古物商営業許可・本人確認・計量伝票/契約書面の交付・3年間の取引記録保管を運用するヤードを選ぶのが大原則。基板は精錬経済(含有貴金属加算)、モーターは銅含有率(LME相場連動)で動くため当日建値の電話確認と分別徹底が手取り最大化への近道。銅全体は銅買取価格、非鉄金属は非鉄金属の買取、解体はモーター解体、電線は電線の買取価格を参照。

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