結論から。銅の単価は「グレード(純度)×当日の銅建値×為替×取引条件」で決まり、2026年6月時点のヤード持込目安はピカ銅 約2,200〜2,250円/kg、上銅 約2,150〜2,200円/kg、並銅 約2,100〜2,190円/kg、混銅 約2,000〜2,110円/kg。同じ「銅」でも純度と付着物で1kgあたり数百円変わります。実際の単価は当日の建値と現地計量・査定で確定します。
銅の単価 早見表(2026年6月 目安レンジ)
まず「自分の銅がどのグレードで、いくらくらいか」を確認してください。下は国内ヤードへ持込んだ場合の目安レンジです(税込・1kgあたり・相場で日々変動)。
| グレード | 見分け方(中身) | kg単価の目安 |
|---|---|---|
| ピカ銅・ピカ線(1号) | 被覆を剥いた光沢のある純銅。錆・塗装・メッキ・付着物なし、線径1.3mm以上 | 約2,200〜2,250円 |
| 上銅(2号) | 銅管・銅板など。多少の酸化・変色はあるが付着物が少ない | 約2,150〜2,200円 |
| 並銅 | 酸化が進んだ銅、わずかな塗装・付着あり | 約2,100〜2,190円 |
| 混銅・込銅 | 真鍮・ハンダ・鉄ビスなど異物が混じる銅 | 約2,000〜2,110円 |
| 赤釜(給湯器など) | 給湯器内の銅。付着物が多い | 約1,850〜1,950円 |
| 白釜 | メッキ・付着物が多い低位グレード | 約1,550〜1,650円 |
※相場変動が大きい品目です。上記は2026年6月の国内ヤード持込目安。実際の単価は当日の建値・現地計量・査定で確定します。出張・大量・継続取引では条件が変わります。
3秒で分かる「自分の銅はどれ?」
難しい用語より、見た目で判断できます。
- 電線の中身がピカピカの赤い銅 → ピカ銅(最上位。被覆を剥いてあればさらに高い)
- 銅管・銅板で表面がくすんでいる → 上銅〜並銅
- ビスや真鍮、ハンダが付いたまま → 混銅(外せる異物は外すと上のグレードに上がる)
- 給湯器・エアコンの銅 → 赤釜/被覆銅線(中身の含有率で単価が変わる)
ポイントは付着物を外せるだけ外すこと。鉄ビス・ゴム・塗膜が混ざるとグレードが1段下がり、kgあたり数百円下がります。
なぜ「今日の固定単価」が出せないのか
銅は世界の相場(LME=ロンドン金属取引所)と為替で毎営業日動くため、どのヤードも「今日いくら」を前日に確定できません。流れはこうです。
| 段階 | 何で決まるか | 更新 |
|---|---|---|
| ① LME相場(国際) | USドル/トンで取引。世界の需給・景気・地政学で変動 | 常時 |
| ② 為替(USドル/円) | 円安=円換算で高く、円高=安くなる | 常時 |
| ③ 国内銅建値 | 製錬メーカーがLME+為替+諸経費から円/kgで発表 | 営業日ごと |
| ④ ヤードのkg単価 | 建値からグレード差・処理費・利益を差し引いた実買取額 | 当日 |
LME → kg単価のざっくり換算(自分で目安を出す)
「だいたいの相場感」は自分でも計算できます。基本式は次の1行です。
LME銅価格(USドル/トン)× 為替(円/ドル)÷ 1,000 ≒ 純銅1kgの円換算
例として、LMEが約9,700ドル/トン、為替が約148円/ドルのとき:
| 計算 | 結果 |
|---|---|
| 9,700ドル × 148円 | 1,435,600円/トン |
| ÷ 1,000 | 約2,140円/kg(純銅の理論値) |
この理論値(建値に近い水準)から、ヤードの処理費・利益・グレード差を引いた額が、実際に受け取れる単価です。だからピカ銅は建値に近く、混銅や付着物の多い銅は建値より低くなります。「建値=受取額」ではない点に注意してください。
同じ銅でも業者で単価が違う理由
複数のヤードで見積りが分かれるのは、ボッタクリではなく業者ごとに得意な取引が違うからです。自分の量に合う業者を選ぶのが、単価を上げる一番の近道です。
| 業者タイプ | 強い取引 | 弱い取引 |
|---|---|---|
| 地域密着ヤード | 少量持込・即日現金 | 大口・特殊品は対応外のことも |
| 大手・港湾型リサイクラー | 大口・継続契約で建値寄りの高単価 | 少量持込は採算外のことも |
| 輸出視野の港湾型 | 海外需給が良いと高くなる | 船便・海外相場で振れやすい |
少しでも高く売る5つのコツ
- 付着物を外す:鉄ビス・ゴム・塗膜・ハンダを外すとグレードが上がる。
- 種類ごとに分ける:ピカ銅と混銅を混ぜると、まとめて低い単価で計量されがち。
- 量をまとめて出す:少量より一定量の方が単価条件が良くなりやすい。
- 相場が上がっている時に出す:建値が上向きの局面を狙う。急ぎでなければ数日の差も効く。
- 当日価格を確認してから持ち込む:建値は毎営業日変わるため、出す日の単価を先に確認する。
「自分で売る」か「まとめて頼む」かの判断
少量で分別済みなら、近くのヤードに持ち込めば十分です。一方で次のような場合は、まとめて相談した方が結果的に手取りが増えることが多いです。
- 解体・設備更新などで銅の量が多い/運搬手段がない
- 電線・配管・基板など種類が混在していて分別が難しい
- 銅以外の金属(鉄・アルミ・真鍮など)も一緒に処分したい
福岡県内で量が多い場合や品目が混ざっている場合は、グレード分別・計量込みで査定する方が手間なく適正単価になります。当社では銅を含むスクラップの買取・査定に対応しています。具体的な品目・数量をもとにした査定や相談は、こちらの案内ページからお問い合わせください。
よくある質問
Q. 銅の今日の単価はいくらですか?
銅は毎営業日、建値と為替で変動するため固定額は提示できません。2026年6月の目安はピカ銅で約2,200〜2,250円/kg。正確な額は出す日の建値と現地査定で確定します。
Q. ピカ銅と並銅でどのくらい違いますか?
純度と付着物の差で、kgあたりおおむね100〜200円ほど変わります。被覆を剥いて付着物を外すほど上位グレードになり、単価が上がります。
Q. 建値と実際の買取単価が違うのはなぜ?
建値は製錬向けの基準価格で、ここから処理費・利益・グレード差が引かれた額がヤードの買取単価になるためです。ピカ銅は建値に近く、混銅は低くなります。
Q. 円安だと銅は高く売れますか?
はい。LMEはドル建てのため、円安では円換算が上がり単価も上がりやすくなります。逆に円高では下がりやすくなります。
Q. 少量でも買い取ってもらえますか?
地域密着ヤードは少量持込に対応しています。量が多い・種類が混在する場合は、まとめて査定する方が単価条件が良くなりやすいです。
まとめ
- 銅の単価はグレード×建値×為替×取引条件で決まる。
- 2026年6月の目安はピカ銅 約2,200〜2,250円/kg、混銅 約2,000〜2,110円/kg。
- 付着物を外し、種類で分け、量をまとめ、相場の良い日に出すのが高く売るコツ。
- 正確な額は当日の建値・現地計量・査定で確定。量が多い・混在する場合は、まとめて査定する方が有利。
参考:国内銅建値・LME相場の動向は製錬メーカーや相場情報サイト(世界経済のネタ帳・橋本興産 銅建値推移など)で確認できます。本ページの単価は2026年6月時点の目安であり、相場変動・現地計量・査定で確定します。