ラジエーターの買取単価は「中の管が銅かアルミか」で大きく変わります。同じ「ラジエーター」でも、銅・真鍮製の旧式やエアコン室外機の熱交換器(銅管入り)は高単価、管も羽もアルミの自動車用ラジエーターは中〜低単価になります。さらに樹脂タンク・鉄ステー・ファンが付いたままだと「雑品」として減額。つまり素材を見極め、付物を意識して出すだけで手取りが変わります。単価はいずれも2026年6月時点の目安で、相場変動と現地計量で確定します(買取を約束する金額ではありません)。
損しない手順は3つだけ。(1)上の表で自分のタイプを把握 → (2)管の地金の色で「銅か・銅アルミ混合か・オールアルミか」を確認 → (3)量に応じて付物を外すか決め、当日単価を聞いてから出す。まずはあなたのラジエーターが「銅系の高単価」か「アルミ系」かを知ることが、金額を最大化する分かれ目です。
なぜ素材で単価が変わる? ― 種類別の単価目安
ラジエーターの単価は「どれだけ銅を含むか」で決まります。銅は非鉄金属の中でも建値が高く(約1,900〜2,100円/kg・2026年6月時点の目安)、真鍮も約1,050〜1,200円/kg。一方アルミは約150〜500円/kg。だから銅・真鍮でできた旧式や、銅管を含むエアコンの熱交換器は高く、管も羽もアルミの自動車用は相対的に安くなります。ただしラジエーターは鉄・はんだ・樹脂が混ざる「からみ品」なので、素材そのものの建値からは目減りします。単価は現地計量と当日相場で確定します(買取保証ではありません)。
| 種類 | 主な素材 | 評価の考え方 |
|---|---|---|
| 銅・真鍮ラジエーター(旧車・農機・産業機械の旧式) | 銅管+真鍮タンク | 銅・真鍮建値をベースにした「銅ラジエーター(銅からみ)」建値。ラジエーターの中では最上位帯 |
| エアコン室外機の熱交換器 | アルミフィン+銅管 | 銅を含む「銅アルミ混合」。銅の量が多いほど上振れ。室外機ごとより熱交換器を分けた方が有利 |
| アルミラジエーター(オールアルミ) | アルミ管+アルミフィン | アルミ建値で評価。銅は含まないため銅系より下がる |
| 付物付き(樹脂・鉄が残る) | アルミ+樹脂+鉄 | 「雑品」扱い。異材混入分が差し引かれ、素材建値より大きく下がる |
※ 上表は非鉄金属の一般的な建値と分別の考え方から整理した参考で、特定業者の提示額ではありません。銅の相場そのものを詳しく知りたい方は銅の買取価格・相場、鉄・非鉄をまとめて見たい方は福岡のスクラップ相場一覧が参考になります。
銅かアルミか分からない ― 10秒でできる見分け方
「うちのは銅?アルミ?」が分からなくても、地金の色を出せば10秒で判別できます。表面は酸化や塗装で色が隠れているため、管の一部をマイナスドライバーで軽く擦り、地の色を確認します。赤茶=銅/金色=真鍮/銀色=アルミ。羽(フィン)がアルミでも、管の中が銅なら高単価のエアコン・銅系です。羽だけ見て「銅入り」と早合点しないこと ― ここが業者によって査定が割れる最大ポイント。金属全般の見分けは金属の見分け方も参考になります。
- 管の一部を軽く擦る ― マイナスドライバーやヤスリで酸化膜・塗装を落とし、地金を出す
- 色で判定 ― 赤茶なら銅/金色なら真鍮/銀色ならアルミ
- 羽ではなく「管」を見る ― 羽がアルミでも管が銅なら、銅を含む高単価タイプ
- 磁石を当てる ― 付いた部分(鉄ステー・ファンのブラケット等)は鉄。別計量・減額対象なので、外せるなら分ける
注意したいのは「オールアルミ」ラジエーターです。羽も管もアルミで、見た目が立派でも銅は1gも入っていません。逆に、古いラジエーターや大型機械のものは丸ごと銅・真鍮のことがあり、これは高評価。判別に迷う微妙な色や、複数種類が混ざっているときは、無理に決めつけずに現物を見せて素材を確認してもらうのが確実です。
アルミの羽に銅管…「銅アルミ混合ラジエーター」はどう出す?
アルミの羽の中に銅管が通った「銅アルミ混合」ラジエーターは、エアコン室外機の熱交換器に典型的です。銅を含むぶんオールアルミより高く評価されますが、そのままだとアルミと銅がまとめて中間単価になりがち。量が多ければ銅管を抜き出してアルミと分別すると、それぞれの建値に近づき合計が上がります。ただし分別には手間がかかるため、1〜2個なら無理に分けず、そのまま持ち込んで出し方を確認するのが現実的。分別の可否と損得は量しだいです。金属の分け方は金属の分別方法が参考になります。
| 出し方 | 評価区分 | 単価への影響 |
|---|---|---|
| 混合のまま(銅管+アルミフィン) | 銅アルミ混合 | アルミ単体より高い中間帯 |
| 銅管を抜き出して分別 | 銅/アルミを別建て | それぞれの建値に近づき合計が上がりやすい |
| 樹脂・鉄が付いたまま | 雑品 | 異材混入で減額 |
分別の手間と上がる金額が見合うかが判断軸です。目安として、数十kg以上まとまるなら銅とアルミを分ける価値があり、少量なら混合のまま持ち込んで「どう出せば一番高いか」をその場で聞くのが確実。銅の含有量が多い熱交換器ほど、分別の効果は大きくなります。
車から外したまま・クーラントが入ったままでも売れる?
売れますが、クーラント(LLC・不凍液)は抜いてから持ち込むのが基本です。LLCはエチレングリコールを含み、地面・側溝・下水に流すと廃棄物処理法などに触れるおそれがあります。ドレンから容器に受け、整備工場や産廃ルートで適正処理してください。液漏れは現場で敬遠され、重量目減りの原因にもなります。エアコン室外機の場合はフロン回収が先。冷媒が残った室外機・コンプレッサーは、第一種フロン類充塡回収業者による回収を済ませてから熱交換器を取り外します(フロンの大気放出はフロン排出抑制法違反)。
- クーラントを抜く ― 下部ドレンから容器に受ける。地面・側溝・下水に流さない
- 付物を外す(量しだい) ― 鉄ステー・冷却ファン・樹脂タンクを分けるとアルミ主体に近づく
- 抜いたLLCは適正処理 ― 整備工場・産廃ルートへ。少量でも下水に流さない
- エアコン由来はフロン回収を先に ― 冷媒を抜いてから熱交換器を取り外す
「車から外したばかりで手が回らない」という場合でも、液が残っている旨を先に伝えておけば受入可否をその場で確認できます。ラジエーター以外にも、車から外した銅・アルミ・鉄部品や配線が一緒に出ることが多く、まとめて出すと1回あたりの手取りが上がりやすいのも実務上のポイントです。
1個・少量でも買い取ってもらえる?
少量でも持ち込み歓迎の業者が一般的です。福岡近郊の金属スクラップ業者は、予約・事前連絡なしの持ち込み計量に対応するところが多く、その場で計量 → 検収 → 現金化が基本。数kg〜の少量でも受け付けます。ただし1個だけなら付物を無理に外さず、現地で「一番高い出し方」を確認する方が現実的。逆に重量物・大量(300kg超や産業用)は出張回収・コンテナ回収の相談が向きます。当日の単価を来店前に確認しておくと、金額の読みが立ちます。
| 量 | 向いている売り方 | ポイント |
|---|---|---|
| 1個〜少量(〜50kg程度) | 自分で持ち込み | 計量してその場精算。付物は無理に外さず現地で確認 |
| 中量(数十〜数百kg) | 持ち込み or 出張相談 | 銅とアルミを分けると効果が出やすい |
| 大量・重量物(300kg超・産業用) | 出張・コンテナ回収 | 運搬込みで相談。継続排出は条件交渉も |
「少ないと相手にされないのでは」と遠慮する必要はありません。銅を含むラジエーターは少量でも有価物です。非鉄金属をまとめて売りたい場合の考え方は非鉄金属の買取も参考になります。
「雑品」で安く買い叩かれない ― 損しない出し方
ラジエーターで一番もったいないのは、銅を含むものを「雑品」ひとまとめで安く出してしまうことです。樹脂タンク・鉄ステー・ファンが付いたままだと異材混入で減額され、本来の銅・アルミ建値から目減りします。防ぐコツは①素材を先に見極める(銅系かアルミか) ②量に応じて付物を外す ③当日の単価を根拠つきで示せる業者を選ぶの3点。まともな業者なら、銅・アルミの当日kg単価を即答でき、なぜその評価になるか(からみ・雑品の理由)を説明できます。1社だけで決めず、根拠を示せるかで選ぶのが安全です。
- 素材を先に見極める ― 銅系(高)かオールアルミ(中〜低)かで、そもそも狙う単価帯が違う
- 量に応じて付物を外す ― 数十kg以上なら樹脂・鉄を外し、銅とアルミを分けると建値に近づく
- 単価の根拠を確認する ― 当日のkg単価と計量結果を示せる業者は、金額がブレにくい
- 「なんでも雑品」の業者に注意 ― 銅入りまで一律の安値でまとめる提示は、別業者に当てて比較
「銅が入っているのに安く言われた気がする」と感じたら、その場で即決せず、素材と量を伝えて別の見積もりを取るのが鉄則です。判断に迷うときは、素材の内訳(銅系か混合かアルミか)と概算重量という同じ条件をそろえて2〜3社に当日単価を尋ねると、相場の幅と自分のラジエーターの位置が把握できます。
査定の流れと、用意するもの
流れはシンプルです。持ち込み(または出張依頼) → 計量 → 素材・状態の検収 → 金額提示・合意 → 本人確認 → 現金化。車のような名義変更はありませんが、古物営業法にもとづき本人確認書類(免許証等)の提示を求められる場合があります。クーラントを抜いておく、付物を量に応じて外しておく、当日の単価を事前に確認しておくと、査定が円滑で金額の読みも立ちます。銅系かアルミかが分からない段階でも、現物を見せれば判別してもらえます。
| もの・準備 | 必要度 | メモ |
|---|---|---|
| 本人確認書類(免許証等) | 求められる場合あり | 古物営業法にもとづく確認 |
| クーラントの抜き取り | 基本 | 下水に流さず適正処理。エアコン由来はフロン回収を先に |
| 付物の取り外し(量しだい) | あると加点 | 樹脂・鉄を外しアルミ・銅主体に |
| 当日単価の事前確認 | あると安心 | 金額の根拠を示せる業者だと安全 |
本人確認や取引記録は古物営業法、クーラントやフロンの扱いは廃棄物処理法・フロン排出抑制法にもとづきます(具体的な扱いは所管の公的窓口に確認してください)。
よくある質問
ラジエーター買取で多い疑問をまとめました。単価は素材で変わり、銅・真鍮製やエアコンの熱交換器(銅管入り)は高く、オールアルミは中〜低。クーラントは抜いてから、付物は量に応じて外すのが基本で、1個・少量でも持ち込み歓迎の業者が一般的です。単価はすべて2026年6月時点の目安で、相場変動と現地計量で確定します(買取保証ではありません)。
- Q. アルミラジエーターはなぜ安いのですか?
- 管も羽もアルミで、単価の高い銅を含まないためです。アルミの建値は約150〜500円/kg(2026年6月時点の目安)。高いのは銅管を含むエアコンの熱交換器や、銅・真鍮でできた旧式です。素材を見極めれば適正に評価されます。
- Q. 銅かアルミか自分で見分けられますか?
- できます。管の一部をマイナスドライバーで軽く擦って地金を出し、赤茶なら銅・金色なら真鍮・銀色ならアルミで判別します。羽ではなく「管」の色を見るのがコツ。迷う場合は、擦った面を明るい場所で見比べると判断しやすくなります。
- Q. クーラントは抜かないと買い取ってもらえませんか?
- 業者により対応は分かれますが、抜いてから持ち込むのが基本です。漏れ・こぼれは現場で敬遠され、重量目減りの原因にもなります。抜いたLLCは下水に流さず、整備工場や産廃ルートで適正処理してください。
- Q. 樹脂タンクや鉄ステーは外した方がいいですか?
- 量しだいです。数十kg以上まとまるなら、樹脂・鉄を外し銅とアルミを分けると建値に近づきます。1〜2個なら無理に外さず、そのまま持ち込んで一番高い出し方を確認する方が現実的です。
- Q. エアコンの室外機ごと持って行っても大丈夫ですか?
- まず冷媒(フロン)の回収が必要です。第一種フロン類充塡回収業者による回収を済ませてから熱交換器を取り外してください。フロンの大気放出はフロン排出抑制法違反になります。回収済みなら熱交換器を分けた方が銅アルミ混合として有利です。
- Q. 1個だけ・少量でも買い取ってもらえますか?
- 少量でも持ち込み歓迎の業者が一般的で、数kg〜でもその場で計量・精算されます。銅を含むラジエーターは少量でも有価物です。1個なら付物を無理に外さず、現地で出し方を確認するのが確実です。
- Q. 福岡のどこまで対応していますか?
- 福岡市7区(博多・中央・東・南・西・城南・早良)を中心に、春日・大野城・那珂川・筑紫野・太宰府・糸島・久留米など近郊で対応する事業者が一般的です。受入品目・持ち込み可能時間・出張範囲は業者ごとに異なるため、動く前に確認しておくと空振りを避けられます。