ラジエーターの買取はLME銅・アルミ・真鍮の各相場×ドル円為替×素材構成(旧車真鍮+銅芯/現代車オールアルミ/エアコン室外機の銅管+アルミフィン/産業機械大型ラジ)×冷却水(LLC)の抜取り完了度×樹脂タンク・鉄サポート・取付金具の分離度で決まります。発生源は自動車整備工場・解体業・エアコン設備業・産業機械撤去現場・自動車DIY整備が中心で、素材別の仕分け精度が手取りを直接左右します。本ページは古物営業法・廃棄物処理法・自動車リサイクル法・経済産業省・環境省・警察庁・福岡県警察等の公的情報と業界一般動向にもとづき、種別・素材別の評価、銅含有率の見分け方、冷却水の適正処理、自動車リサイクル法上の取扱い、本人確認、福岡県内ヤード事情を中立に整理しました。
結論:ラジエーター買取は「LME相場×為替×素材構成×冷却水抜取り×鉄サポート・樹脂タンク・取付金具の分離度×ロット量」で決まります。旧車の真鍮タンク+銅芯ラジは銅芯を抜き出すと並銅〜上銅相当、現代車のオールアルミラジは樹脂タンク剥離後に上アルミ相当、エアコン室外機ラジは銅管とアルミフィン込みで銅雑品扱い、産業機械大型ラジは素材ごとに別精算になるのが基本。冷却水を完全に抜き取り、鉄製ステー・ファン・取付金具を分離するだけで雑品から上位区分に近づきます。具体相場は日次変動のため当日建値をヤードへ電話確認するのが現実的です。
※ 本ページは2026年5月時点の関係法令・公的情報・業界一般動向にもとづきます。
ラジエーター買取の全体像
ラジエーターは非鉄金属スクラップの中でも素材構成が多様な品目で、用途は自動車エンジン冷却・エアコン凝縮器・産業機械の油圧オイルクーラー・大型発電機・コンプレッサーの冷却部など。素材は時代と用途で分かれ、旧車(〜1990年代)は真鍮タンク+銅芯、現代車(2000年代〜)はアルミタンク(一部樹脂)+アルミコア、エアコン室外機は銅管+アルミフィン、産業機械は銅芯+真鍮または大型アルミが代表的構成。世界の指標価格はLME銅・LMEアルミの米ドル建て/tで、ドル円為替・国内マージンが反映され円建てkg単価として日次〜週次で建値が更新されます。経済産業省の非鉄金属統計でも銅・アルミは再生地金の主要原料です。
| 要素 | 影響方向 |
|---|---|
| LME銅相場(米ドル建て/t) | 上昇=銅芯ラジ単価上昇/日次変動 |
| LMEアルミ相場(米ドル建て/t) | 上昇=アルミラジ単価上昇/日次変動 |
| ドル円為替 | 円安=円建て単価上昇 |
| 素材構成(真鍮+銅芯/オールアルミ/銅管+アルミ) | 銅含有率が高いほど上位扱い |
| 冷却水(LLC)抜取り完了度 | 残水ありは雑品寄り/完全抜取りで上位寄り |
| 樹脂タンク残存 | 残存多いとアルミ雑品寄り |
| 鉄製ステー・ファン・取付金具の分離度 | 分離度合いで単価差/鉄混入は下位化 |
| 銅芯抜き処理の有無 | 真鍮タンク分離で銅芯は並銅〜上銅相当へ |
| 酸化・腐食の進行度 | 軽度は影響小/著しい腐食は雑品寄り |
| 量のロット | 大口ほど建値寄り/少量は持込前提 |
ラジエーターはkg単位で値がつき、銅含有比率と分離度で査定区分が動く品目。自動車整備工場・解体業・エアコン設備業・産業機械撤去現場からの持込が中心で、冷却水抜取り・素材分離の手間が単価に直結。銅は銅買取価格、配管系は銅管の買取価格、真鍮は真鍮買取価格、非鉄全体は非鉄金属の買取、エアコン関連はエアコンスクラップ買取を参照。
ラジエーターの種類(自動車・エアコン・産業機械)
ラジエーターは熱交換器の総称で、用途別に大きく(A)自動車用エンジン冷却ラジエーター、(B)エアコン用熱交換器(凝縮器・蒸発器)、(C)産業機械用大型ラジエーターの3系統に分かれます。発生源・素材構成・サイズ・取扱いがそれぞれ異なり、買取査定区分も別系統で運用されます。
| 種類 | 主な素材構成 | 典型的な発生源 |
|---|---|---|
| 旧車用ラジエーター(〜1990年代) | 真鍮タンク+銅芯(コア部) | 旧車レストア・廃車解体・整備工場 |
| 現代車用ラジエーター(2000年代〜) | アルミタンク(樹脂タンク併用)+アルミコア | 整備工場の交換廃棄・廃車解体 |
| 大型車・トラック用ラジエーター | 銅芯+真鍮タンク(ヘビーデューティ)/一部アルミ | トラック整備工場・大型車解体 |
| エアコン室外機コンデンサー | 銅管+アルミフィン | エアコン設備業・スクラップ持込 |
| エアコン室内機エバポレーター | アルミフィン主体(一部銅管) | エアコン設備業・解体現場 |
| 建設機械の油圧オイルクーラー | 銅芯+真鍮タンクまたはアルミ大型 | 油圧ショベル・ブルドーザー解体 |
| 工作機械・大型発電機の冷却装置 | 銅芯+真鍮またはアルミ大型 | 工場閉鎖・産業機械撤去現場 |
| 大型コンプレッサーの冷却部 | 銅管+アルミフィンまたはアルミ大型 | 設備撤去・更新工事 |
同じ「ラジエーター」でも素材構成は異なり、買取は「銅芯ラジ/オールアルミラジ/銅管+アルミラジ/産業機械大型ラジ」の系統別に評価。持込時に種別・年式・取り外し元を伝えると区分判定が短時間化。古物商の13品目分類を参照。
自動車用ラジエーター(旧車真鍮+銅芯/現代車アルミ)
自動車用ラジエーターは年式・車種で素材構成が分かれます。旧車(〜1990年代)は真鍮タンク+銅芯で銅含有率が高く、現代車(2000年代〜)は軽量化のためアルミタンク(一部樹脂)+アルミコアが主流。大型車・トラック・バス・建設機械はヘビーデューティ用途で銅芯+真鍮タンクが残存するケースが多いのが業界一般です。
| 区分 | 主構成 | 銅含有率の目安 | 査定傾向 |
|---|---|---|---|
| 旧車オール真鍮+銅芯ラジ(〜1990年代) | 真鍮タンク+銅コア | 全体で30〜50% | 銅雑品〜下銅/真鍮スクラップ寄り |
| 銅芯(真鍮タンク分離後のコア単体) | 銅(C1100相当) | 70〜85% | 並銅〜上銅相当 |
| 現代車アルミラジ(樹脂タンク残) | アルミコア+樹脂タンク | アルミ70%前後 | アルミ込(雑品アルミ) |
| 現代車オールアルミラジ(樹脂剥離後) | アルミ(A1050相当系) | アルミ95%以上 | 上アルミ寄り |
| 大型車・トラック用銅芯ラジ | 銅芯+真鍮タンク(厚物) | 30〜50%(厚物) | 銅雑品〜下銅/重量寄与大 |
| 事故車・腐食進行ラジ | 素材+腐食・残水 | 素材ごとに減点 | 雑品寄り/重量目減り |
旧車の真鍮+銅芯ラジは「銅芯抜き」で単価が動く品目。タンク一体は「銅雑品(込銅)」扱いで下位ですが、専用工具で真鍮タンクのカシメを開き銅芯を分離すると銅芯は並銅〜上銅相当、真鍮タンクは真鍮スクラップとして別精算可能。現代車アルミラジは樹脂タンク(PA66+GF等)が両端に圧着され、樹脂剥離でオールアルミとして上アルミ寄りに移行。量がまとまる解体業者は剥離せず雑品アルミで持込みヤード設備で処理する運用も一般的。詳細はアルミホイール買取と同様のアルミ評価ロジック。
エアコン用ラジエーター(凝縮器・蒸発器)
エアコンの熱交換器はラジエーターの一種で、室外機の凝縮器(コンデンサー)と室内機の蒸発器(エバポレーター)に分かれます。コンデンサーは銅管+アルミフィンで銅20〜30%・アルミ70%前後、エバポレーターはアルミフィン主体。買取は銅雑品(コンデンサー)/アルミ雑品(エバポレーター)の区分が業界一般です。
| 部位 | 構成 | 銅含有率の目安 | 査定区分 |
|---|---|---|---|
| 室外機コンデンサー(凝縮器) | 銅管+アルミフィン | 銅20〜30%/アルミ70% | 銅雑品(パイプアルミ込) |
| 室内機エバポレーター(蒸発器) | アルミフィン主体+一部銅管 | 銅5〜10%/アルミ85%以上 | アルミ雑品寄り |
| 室外機コンデンサー(銅管抜き処理後) | 銅管単体 | 銅99%以上 | 並銅〜上銅相当 |
| 室外機コンデンサー(アルミフィン残) | アルミフィン単体 | アルミ95%以上 | 上アルミ〜並アルミ相当 |
| エアコン全体(室外機ユニット) | 銅+アルミ+鉄+樹脂+圧縮機+ガス | 素材混合 | エアコン込品扱い/フロン処理必須 |
エアコン室外機の解体は必ずフロンガス回収後が法令上の絶対条件で、フロン排出抑制法(HFC・HCFC対象)に基づき第一種フロン類充填回収業者が回収。フロン回収前の切断・解体は法令違反リスクで買取側もフロン回収証明の確認を運用するのが基本。コンデンサーは銅管とアルミフィンを分離すれば上位区分になりますが、業界一般では銅雑品の状態で持込みヤード側のシュレッダー・シェイカー設備で分離処理する運用が定着。エアコン全般はエアコンスクラップ買取を参照。
産業機械用ラジエーター(油圧オイルクーラー等)
産業機械用ラジエーターは工場閉鎖・設備撤去・建設機械解体・大型発電機更新等の現場で発生。1基あたり数十〜数百kgの重量で、素材は銅芯+真鍮タンク(旧型)またはアルミ大型ラジ(新型)が中心。出張集荷・専用コンテナ運用が基本です。
| 発生源 | 主な構成・サイズ | 1基あたり重量の目安 | 運用 |
|---|---|---|---|
| 油圧ショベルの油圧オイルクーラー | 銅芯+真鍮タンクまたはアルミ大型 | 20〜80kg | 解体業者からの出張集荷 |
| ブルドーザー・大型重機のラジ | 銅芯+真鍮タンク(厚物) | 30〜100kg超 | 解体現場の出張集荷 |
| 工作機械(マシニングセンタ等)の冷却装置 | アルミ大型ラジまたは銅管+アルミ | 10〜50kg | 工場閉鎖時の一括引取 |
| 大型発電機の冷却ラジ | 銅芯+真鍮タンク(厚物) | 50〜200kg超 | 設備更新時の出張集荷 |
| 大型コンプレッサー冷却部 | 銅管+アルミフィンまたはアルミ大型 | 20〜80kg | 設備更新・撤去で出張 |
| 船舶・列車用大型ラジ | 銅芯+真鍮(特注厚物) | 100〜500kg超 | 解体契約段階で施主引取設計 |
産業機械ラジは(1)油圧オイル・潤滑油抜取り、(2)冷却水抜取り、(3)鉄製サポート分離、(4)重量物の安全な吊り上げが基本動作。廃油は廃棄物処理法に基づき適正処理が必要で、解体契約段階で「廃棄物 vs 有価物の区分け」を明示するのがトラブル回避の基本。環境省の産業廃棄物管理票(マニフェスト)制度に従い許可業者経由でルートを確保します。
素材別買取単価の目安(銅芯・真鍮・アルミ・込品)
ラジエーター買取の単価は素材別に細かく区分。スクラップ買取の実務は「銅含有率・アルミ純度・付着物の状態・冷却水残存・鉄サポート分離度」で評価され、同じラジでも分離度合いで2〜3段階の単価差が出ます。
| 素材区分 | 典型的なラジエーター状態 | 査定傾向 |
|---|---|---|
| 並銅〜上銅相当 | 銅芯抜き処理後の銅コア単体(旧車・大型車) | 上位(建値寄り) |
| 真鍮スクラップ | 真鍮タンク単体(分離後) | 真鍮区分で別精算 |
| 銅雑品(込銅) | 真鍮タンク+銅芯一体/コンデンサー(銅管+アルミ) | 中位(再選別必要) |
| 上アルミ相当 | 樹脂剥離後のオールアルミラジ/アルミフィン単体 | 上位アルミ区分 |
| アルミ雑品(込アルミ) | 樹脂タンク付きアルミラジ/エバポレーター | 中位アルミ区分 |
| 雑品扱い | 冷却水残/鉄サポート一体/著しい腐食 | 下位(重量目減り含む) |
| エアコン込品 | 室外機ユニットそのまま(圧縮機・鉄板含む) | 下位/フロン処理必須 |
仕分けの基本は「旧車ラジ=銅芯抜きで銅+真鍮の2分離、現代車ラジ=樹脂剥離でオールアルミ、コンデンサー=雑品持込、エバポレーター=アルミ雑品持込」。鉄ステー・ファン・モーター・取付金具は鉄スクラップ・モーター類で別精算可能。具体単価は日次変動のため固定数値は提示せず、当日価格はヤードへ電話確認が現実的。銅は銅買取価格、真鍮は真鍮買取価格、銅管は銅管の買取価格を参照。
銅含有率の見分け方(磁石・色・重量・XRF)
ラジエーターの素材は持込前の自家チェックで判別可能。家庭工具と目視で「鉄か非鉄か/銅か真鍮かアルミか/銅含有率の高低」を見極められれば素材別仕分けの精度が上がり、上位区分での精算につながります。
| 判別方法 | 銅の特徴 | 真鍮の特徴 | アルミの特徴 |
|---|---|---|---|
| 磁石テスト | 非磁性(付かない) | 非磁性(付かない) | 非磁性(付かない) |
| 色味(断面・新傷) | 赤銅色〜オレンジ系 | 金色〜黄色 | 銀白色 |
| 表面酸化色 | 緑青(緑色)/黒変 | くすんだ褐色 | 白色酸化皮膜 |
| 比重・重量感 | 8.96(重い) | 8.4前後(重い) | 2.7(軽い) |
| 音(軽く叩く) | 低く詰まった音 | 銅より高め | 軽く澄んだ音 |
| XRF分析(ヤード側) | 蛍光X線で銅含有率測定 | 銅+亜鉛で判別 | アルミ+合金成分判別 |
家庭判別は(a)磁石で鉄ステー・取付金具を分離、(b)赤銅色=銅芯/金色=真鍮/銀色=アルミの目視、(c)比重で銅・真鍮(重い)とアルミ(軽い)を区分の3段階。判別困難な場合はヤード側で蛍光X線(XRF)分析装置により銅含有率・アルミ純度を正確に測定し品目区分が決まります。
ラジエーターの取り外し方の一般注意
ラジエーターの取り外しは用途別に手順と安全注意が異なります。自動車ラジは整備工場での作業が基本、エアコン用は第一種フロン類充填回収業者によるフロン回収が前提、産業機械用は重量物のため吊り上げ機材と複数人作業が安全動作。素人DIYは事故リスクがあり推奨しません。
自動車ラジエーターの取り外し手順(業界一般)
- 完全冷却の確認:エンジン停止後数時間放置/キャップ開け時の蒸気火傷防止
- ドレンコックから冷却水抜取り:受け皿で全量回収/土壌・排水溝への直接排出は法令違反リスク
- アッパー・ロアホース外し→電動ファン・シュラウド外し→ラジサポート・取付金具外し
- ラジエーター本体取出し:水平を保ち残水こぼれ防止/鉄部品は別箱へ
冷却水(LLC=エチレングリコール系)は必ず回収しガソリンスタンド・整備工場・産廃業者へ廃液処理を依頼するのが原則。エチレングリコールは甘味があるためペット誤飲で致死性があり、放置・流出は重大事故につながります。
エアコン用ラジエーターの取り外し手順(業界一般)
- フロン回収(必須):第一種フロン類充填回収業者がフロンガス回収・回収証明書発行
- 電源遮断・配管切離し→室外機ユニット取出し→圧縮機・電装部から熱交換器分離
- 銅管とアルミフィン:分離は業界一般ではヤード側設備で処理
フロン回収前のコンデンサー切断・解体はフロン排出抑制法違反で罰則対象。設備業者経由での持込が基本動作です。
産業機械ラジエーターの取り外し手順(業界一般)
- 油圧オイル・潤滑油の事前抜取り:受けタンクで全量回収・廃油処理
- 冷却水抜取り→電源遮断・配管切離し:油圧ホース・冷却水ホース分離
- 吊り上げ機材で取出し:重量物のためクレーン・フォークリフト使用/鉄製サポート・取付金具はボルト外しまたはガス切断
冷却水(LLC)の抜き取り・廃液処理
ラジエーターの冷却水(LLC=ロングライフクーラント)は主成分がエチレングリコール系で、廃棄物処理法上の産業廃棄物(廃油類)に該当する場合があり、土壌・排水溝への直接排出は法令違反のリスク。買取時は冷却水の完全抜取りが基本動作で、残水ありは重量目減りと雑品扱いの両面で査定に響きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主成分 | エチレングリコール(30〜50%水溶液)/一部プロピレングリコール |
| 添加剤 | 防錆剤・消泡剤・着色剤(緑・赤・青等) |
| 毒性 | エチレングリコールは甘味があるため誤飲リスク/ペット・人体に有害 |
| 廃棄物分類 | 産業廃棄物(廃油類)/一部は特定有害産業廃棄物 |
| 適正処理ルート | 許可産廃業者経由/自動車整備工場経由/ガソリンスタンド一部対応 |
| 禁止行為 | 土壌・排水溝・河川への直接排出/野外放置 |
| 関連法令 | 廃棄物処理法・水質汚濁防止法・土壌汚染対策法 |
個人DIY整備で出る冷却水は密閉容器に保管→ガソリンスタンド・整備工場・産廃業者のいずれかへ廃油処理を依頼するのが原則。事業者は環境省のマニフェスト制度に従い許可業者経由で処理。冷却水処理を怠った持込は「重量目減り+雑品扱い」のダブル減点。鉄サポート等の併発品は非鉄金属の買取と組み合わせて別精算可能です。
持込・出張の選び方
ラジエーター買取は発生量・素材構成・冷却水処理状態で持込と出張集荷を使い分け。少量〜中量は持込、解体現場や産業機械撤去の大量発生は出張集荷、整備工場の継続発生は定期集荷契約が業界一般です。
持込は運搬費が単価に乗らないのがメリット。整備工場・エアコン設備業の現場発生材を月1回程度まとめて持込めば建値に近い単価で精算されやすく、50〜300kgが持込メリットゾーンの目安。これを超える場合や産業機械の大型ラジ(1基100kg超)は出張集荷のほうが総コストで有利。継続発生の事業者は専用コンテナ定期集荷契約が省力。福岡県内の集荷網は福岡のスクラップ買取を参照。
産廃 vs 有価物の判断
ラジエーターは有価物(買取対象)と産業廃棄物(処分料金発生)の境界が状態で動く品目。素材構成・冷却水残存・腐食進行度・量によって有価物と産廃が逆転することがあります。
判断軸の業界一般は(a)銅・アルミ含有率高い→有価物、(b)冷却水・廃油残存・著しい腐食→産廃寄り、(c)鉄・樹脂主体で非鉄少ない→産廃寄り、(d)ロット量小で運搬費下回る→産廃寄りの4観点。事業者間取引では前処理の手間と有価物精算額のバランスで判断。個人DIY整備で出る1〜2個は「素材分離+冷却水抜取り+まとめて持込」で有価物精算が現実的です。
自動車リサイクル法上の取扱い
使用済自動車(廃車)から発生するラジエーターは自動車リサイクル法の枠組内で扱われます。同法ではフロン類・エアバッグ類・シュレッダーダストの3品目が指定3品目(メーカー処理義務品)で、これら以外(ラジエーター・エンジン・トランスミッション・触媒等)は解体業者の任意で有価物として再資源化される構造。
| 項目 | 取扱い |
|---|---|
| 指定3品目 | フロン類・エアバッグ類・シュレッダーダスト(リサイクル料金で処理) |
| ラジエーター | 指定3品目外/解体業者の任意で有価物として再資源化 |
| リサイクル料金 | 車種ごと数千〜2万円程度/3品目処理に充当(ラジには関係しない) |
| 解体業者の許可 | 都道府県知事の登録(解体業)/引取業者登録も必要 |
| ラジエーター回収フロー | 解体業者→スクラップヤード→電炉/精錬所 |
| 個人持込 | 自家整備で外したラジは古物商経由で買取可能(リサイクル料金不要) |
| 廃車そのものの処分 | 引取業者→フロン回収→解体→破砕の流れで適正処理 |
個人が自家整備でラジエーターを単体で外した場合は自動車リサイクル法の枠外で、古物商を持つスクラップヤードで通常のスクラップ買取として精算可能。廃車本体ごと処分する場合は引取業者経由のリサイクル法ルートで、ラジエーターは廃車料金(解体費用+リサイクル料金)の中で実質的に相殺される構造。廃車手続きの選択肢は自分で廃車手続きを参照。
高く売るコツ(素材別仕分け・銅芯抜き)
ラジエーターを高く売る基本動作は「素材別仕分け×冷却水抜取り×量のまとめ×当日相場確認」の4本柱。発生時点で素材ごとに別容器に分け、ラジ単体になるまで前処理を済ませて持込めば込品扱いから上位区分への移行が実現します。
- 素材別5分離:銅芯/真鍮タンク/アルミ/樹脂タンク/鉄サポートの5系統
- 銅芯抜き(旧車):真鍮タンクのカシメを開き銅芯分離→銅芯は並銅〜上銅相当、真鍮タンクは真鍮スクラップへ
- 樹脂タンク剥離(現代車):両端の樹脂タンク剥離→オールアルミで上アルミ寄りへ(手間と効果のバランスで判断)
- 冷却水完全抜取り:チューブ内残水まで除去→重量目減り防止+雑品判定回避
- 鉄製ステー・ファン・取付金具の分離:磁石で確認しながら別容器→鉄スクラップで別精算
- 量をまとめる:50kg超で建値寄り/300kg超で出張集荷検討
- 当日相場確認:LME銅・アルミの日次変動を電話確認してから持込タイミング決定
素材別仕分けの効果は同じ100kg持込でも分離なし雑品と分離後上位区分で総精算額が1.5〜2倍以上差がつくのが業界一般動向。事業者は月次集荷契約・建値連動精算で日次変動リスクを平準化するのも有効。詳細は福岡のスクラップ買取・古物商の13品目分類を参照。
福岡市内のラジエーター買取動向
福岡県内のラジエーター買取は福岡市・北九州市・久留米市の3大都市圏のヤード集積を軸に周辺地域へ広がる構造。都心型・港湾型・産業集積型の3類型で得意領域が分かれます。
| エリア | 立地・ラジエーター買取の傾向 |
|---|---|
| 福岡市 | 博多区・東区箱崎・西区今宿/自動車整備工場・エアコン設備業の少量〜中量発生/博多港輸出網接続 |
| 北九州市 | 若松区・八幡西区・小倉北区/製鉄関連・産業機械・大型工場ラジの大口継続発生/北九州港ハブ |
| 久留米市・筑後 | 久留米市内・小郡・八女・大牟田/自動車整備工場・農機具修理工場発生材を巡回集荷 |
| 糸島市 | 糸島市内/福岡市西区ヤードと連携/自動車整備・エアコン設備業の発生材 |
| 宗像・福津 | 宗像市・福津市・古賀市/福岡圏と北九州圏の中間で両側から集荷/工業団地の発生材 |
| 朝倉・うきは | 朝倉市・うきは市/自動車整備・農機具修理の出張対応/久留米市と接続 |
福岡市は都心+港湾型で整備工場・エアコン設備業の少量〜中量。北九州市は製鉄・大型工場・産業機械集積で大口継続発生に強く専用コンテナ運用が多い。久留米市・筑後は内陸型で整備工場・農機具修理・解体現場の発生材中心。糸島・宗像・朝倉は中小事業者発生材中心で他都市と連携。自動車解体業者は古物商+自動車解体業の二重免許が必要で、廃車本体取扱いは登録解体業のみ対応可能。福岡のスクラップ買取・自分で廃車手続き参照。
古物営業法と本人確認
ラジエーター買取は古物営業法上の「金属類」(13品目区分)に該当し、買取事業には公安委員会の古物商営業許可が必要。許可業者は本人確認・取引記録の作成保管・契約書面交付が法令義務で、警察庁・福岡県警察の金属盗難対策の取締対象品目です。
| 義務 | 具体内容 |
|---|---|
| 古物商営業許可 | 公安委員会の許可(13品目「金属類」) |
| 本人確認 | 運転免許証等の公的書類で確認/法人取引は法人確認 |
| 取引記録の作成 | 品目・数量・特徴・年月日・本人情報を記録 |
| 帳簿保管 | 3年間(書面/電磁的記録) |
| 許可標識の掲示 | 営業所に古物商標識を掲示 |
| 不正品申告 | 盗品の疑いある物品は警察へ申告 |
| 追加(自動車解体業) | 廃車本体の取扱いは都道府県知事の自動車解体業登録が必要 |
本人確認は運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等の公的身分証が標準。法人取引は会社名・登記情報・担当者本人確認がセットで、取引記録(古物台帳)は3年間保管。新品状態のラジや大量持込には入手経緯ヒアリング・整備記録・解体契約書の提示を求める運用が定着。事業者は名刺・整備記録・解体契約書・出庫伝票等を準備し発生経緯を説明できるようにするのが基本動作。詳細は古物商の13品目分類参照。
取材ノート — 当社対応事例
取材ノート1:福岡市 自動車整備工場 旧車レストアの真鍮+銅芯ラジ持込事例
2026年3月、福岡市東区箱崎の整備工場から「旧車(1980年代車)レストアで外した真鍮タンク+銅芯ラジ複数基」のご相談。事前に冷却水完全抜取り・鉄製ステー/ファンモーター/取付金具を分離してから持込。現場で銅芯抜きを実施し、銅芯は並銅〜上銅相当、真鍮タンクは真鍮スクラップで別精算。鉄ステー・モーターは鉄/モーター類で別精算。法人本人確認・取引記録・計量伝票/契約書面を交付し有価物として消費税課税対象で処理しました。
取材ノート2:北九州市 自動車解体業者 現代車ラジ大量出張集荷事例
2026年2月、北九州市若松区の自動車解体業者から「廃車解体で月間100基以上発生する現代車オールアルミラジ(樹脂タンク残)」のご相談。専用コンテナ設置で月次集荷運用で対応。ヤード側のシュレッダー・シェイカー設備で樹脂とアルミを分離処理し、剥離後のアルミは上アルミ相当区分で査定。月次精算・建値連動の継続契約で平準化。古物商+自動車解体業の二重登録を確認のうえ取引開始しました。
取材ノート3:久留米市 エアコン設備業者 室外機コンデンサー持込事例
2026年4月、久留米市内のエアコン設備業者から「ビル空調更新工事で出た室外機コンデンサー(銅管+アルミフィン)多数」のご相談。第一種フロン類充填回収業者のもとフロン回収完了をフロン回収証明書で確認のうえ、室外機ユニットから熱交換器を分離して持込。銅雑品区分で精算、圧縮機・鉄板は鉄/モーター類で別精算しました。
取材ノート4:糸島市 個人DIY整備の小ロットラジ持込事例
2026年4月、糸島市の個人ユーザーから「自家整備で外した現代車オールアルミラジ1基(樹脂タンク残)」のご相談。冷却水完全抜取り・密閉容器保管のうえラジ本体を持込。アルミ雑品区分で計量精算、冷却水は整備工場経由での廃液処理を案内。運転免許証で本人確認・取引記録・計量伝票交付を運用して対応完了しました。
取材ノート5:古物商として銅含有ラジ買取の取引記録・盗難防止の運用
当社は運営者情報で公示の通り福岡県公安委員会の古物商営業許可を受け、古物営業法に基づく本人確認・古物台帳作成保管を実施。新品状態のラジや大量持込時は入手経緯ヒアリング・整備記録・解体契約書の提示を求め、警察庁・福岡県警察の金属盗難対策方針に準拠しています。
よくある質問(FAQ)
- Q1. ラジエーターの買取価格は今いくらですか?
- ラジエーター買取価格はLME銅・アルミ相場×ドル円為替×素材構成×冷却水抜取り×鉄サポート分離度で日次変動するため、本ページでは固定単価を提示していません。当日価格はヤードへ電話確認が現実的。素材別区分は素材別買取単価の目安を参照。
- Q2. 旧車ラジ(真鍮+銅芯)と現代車ラジ(アルミ)はどちらが高く売れますか?
- 素材別単価はLME相場で日々変動しますが、一般に銅単価がアルミ単価の3〜5倍程度で推移するため、銅含有率が高い旧車ラジは重量あたりの単価が高くなる傾向。ただし旧車ラジは真鍮タンク一体だと込品扱いで、銅芯抜き処理をして初めて並銅〜上銅相当に移行します。
- Q3. 現代車のラジは樹脂タンクを剥がしてから持込んだほうが高く売れますか?
- 樹脂剥離でオールアルミにすれば上アルミ寄りに移行しますが、家庭工具での剥離は手間が大きく効果バランスで判断。量がまとまる解体業者は樹脂付きのまま持込みヤード側設備で処理する運用が業界一般。少量持込なら剥離せず雑品アルミでも実用十分です。
- Q4. エアコン室外機からコンデンサーだけ取り出して買取できますか?
- 可能ですが必ずフロンガス回収後が法令上の絶対条件。フロン排出抑制法に基づき第一種フロン類充填回収業者がフロン回収・証明書発行を完了してから熱交換器を分離します。回収前の解体は法令違反リスクで、買取側もフロン回収証明確認を運用します。
- Q5. ラジエーターの冷却水(LLC)が残ったままでも買取できますか?
- 買取可能ですが雑品扱い・重量目減り査定のダブル減点。冷却水は廃棄物処理法上の産業廃棄物(廃油類)に該当する場合があり、土壌・排水溝への直接排出は法令違反。事前に完全抜取り→密閉容器保管→整備工場・産廃業者経由で適正処理が原則です。
- Q6. 銅芯ラジ(旧車)から銅芯だけを抜き出すにはどうすればよいですか?
- 真鍮タンクと銅芯の接合部はカシメまたはハンダ固定。カシメ部を専用工具で開く・ハンダを溶融等で分離可能ですが家庭工具では困難なため、整備工場・板金加工所・ヤード側の分離処理に委ねるのが現実的。詳細は高く売るコツ参照。
- Q7. 自動車を廃車にする場合、ラジエーターだけ外して別途売ったほうが得ですか?
- 廃車本体ごと引取業者に渡すとラジは解体業者の任意で有価物回収され廃車料金の中で実質相殺される構造。ラジだけ自分で外して売る場合は整備技術と冷却水処理の手間がかかるため、手間vs精算額のバランスで判断。詳細は自分で廃車手続き参照。
- Q8. 個人DIY整備で外した1基だけのラジでも買取できますか?
- 少量持込でも対応可能なヤードはあります。冷却水完全抜取り・密閉容器保管・素材分離のうえ持込めば計量精算可能。アルミ雑品区分・銅雑品区分で精算されますが、廃棄処分料金を払わずに済むため経済合理性は十分。古物営業法に基づく本人確認(運転免許証等)が必要。
- Q9. 産業機械の大型ラジ(数百kg)はどう運用すれば手取りを最大化できますか?
- 現場で(1)油圧オイル・潤滑油の事前抜取り、(2)冷却水抜取り、(3)鉄製サポート分離、(4)重量物の安全な吊り上げを実施し、出張集荷または解体契約段階で施主引取り(有価物)を明示するのが現実的。100kg超は出張集荷が総コストで有利になることが多い。
- Q10. ラジエーター買取に消費税はかかりますか?
- 事業者間取引は有価物として消費税課税対象で仕入税額控除の対象。計量伝票・契約書面・請求書・支払調書の4点セットが運用標準。個人売却の場合は事業者側で取引記録を作成し精算します。
- Q11. ラジ買取に本人確認は必要ですか?
- 必要です。古物営業法に基づき古物商営業許可を持つヤードは運転免許証等で本人確認・取引記録作成が義務。本人確認なしの買取業者は古物営業法違反リスクで疑義あり。
- Q12. 銅とアルミと真鍮の見分け方を簡単に教えてください
- 家庭工具で判別可能。磁石で鉄ステー分離→赤銅色=銅/金色=真鍮/銀白色=アルミの目視→比重で銅・真鍮(重い)とアルミ(軽い)を区分の3段階。詳細は銅含有率の見分け方参照。判別困難な場合はヤード側のXRF分析で正確判定されます。
- Q13. 福岡県内でラジ買取に強いエリアはどこですか?
- 福岡市・北九州市・久留米市に集積。北九州市は製鉄・産業機械の大口継続発生に強く専用コンテナ運用が多い、福岡市は整備工場・エアコン設備業の少量〜中量、久留米市は出張集荷との組合せが定着。詳細は福岡のスクラップ買取参照。
- Q14. 事故車・腐食進行ラジでも買取できますか?
- 買取可能ですが雑品扱いで下位区分。表面腐食・冷却水残・著しい変形等で再選別工賃が単価控除されますが、銅・アルミ・真鍮の素材本体の重量分は精算対象。冷却水抜取りだけは完了させてから持込むのが基本動作です。
まとめ — ラジエーター買取で手取りを最大化する基本動作
ラジエーターの買取価格は「LME銅・アルミ×為替×素材構成×冷却水抜取り×鉄サポート・樹脂タンク・取付金具の分離度×ロット量」で決まり、素材別仕分け・冷却水完全抜取り・本人確認書類・計量伝票/契約書面の確認の4点が手取り最大化と取引透明性の基本動作です。シーン別の最短ルートは以下。
- 整備工場の旧車ラジ:冷却水抜取り→鉄ステー分離→銅芯抜き→銅・真鍮・鉄で別精算
- 整備工場の現代車ラジ:冷却水抜取り→鉄ステー分離→アルミ雑品でまとめて持込
- 解体業の大量ラジ:専用コンテナ月次集荷・建値連動精算で平準化
- エアコン設備業のコンデンサー:フロン回収完了→熱交換器分離→銅雑品で持込
- 産業機械撤去の大型ラジ:油圧オイル・冷却水抜取り→鉄サポート分離→出張集荷
- 個人DIY整備の小ロット:冷却水抜取り→素材分離→近隣ヤードへ持込
どの量・品目でも古物商営業許可・本人確認・計量伝票/契約書面の交付・3年間の取引記録保管を運用するヤードを選ぶのが大原則。冷却水の適正処理、エアコンのフロン回収、産業機械の廃油処理は法令遵守の基本動作で、これらを怠った持込は雑品扱い・取引拒否のリスクがあります。銅は銅買取価格、真鍮は真鍮買取価格、非鉄全体は非鉄金属の買取、エアコンはエアコンスクラップ買取、福岡県内は福岡のスクラップ買取を参照。