廃車を自分でやる方法|普通車・軽自動車のステップと業者比較




廃車を自分でやる手続きは、普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会が窓口で、書類が揃えば本人申請が可能。本ページは道路運送車両法・自動車リサイクル法と国土交通省・軽自動車検査協会・JARCの公的情報をもとに、普通車の永久抹消・一時抹消/軽自動車の検査証返納のステップ、必要書類、自賠責解約・税還付の同時並行手続き、業者依頼との費用比較、よくある失敗とリカバリーまで、福岡の実例を交えて整理しました。

結論:自分でやる場合は「解体業者へ引渡→リサイクル券で抹消登録申請→自賠責解約と税還付」の3ステップが基本。普通車は運輸支局、軽は軽自動車検査協会が窓口登録手数料は永久抹消350円・一時抹消350円・軽は無料で、解体費用(普通車1-3万円目安)と書類取得実費が別途必要。書類が揃っていれば申請は半日〜1日で完了しますが、解体業者の手配・引取日調整も含めて全体で1-2週間を見込んでください。所有権留保・ローン残債・相続発生・名義人不明のケースは自分での処理が難しく、業者依頼が現実的です。

※ 本ページは2026年5月時点の関係法令・公的情報・業界一般動向に基づきます(最終確認: 2026-05-23)。編集元は運営者情報、法令は道路運送車両法自動車リサイクル法自賠責法、登録手続きは国土交通省 自動車検査登録総合ポータル、軽自動車は軽自動車検査協会、リサイクル料金は自動車リサイクル促進センター、税還付は国税庁を参照。

廃車を自分でやる前に知っておくこと

廃車を自分でやる手続きは「登録上の廃車(抹消登録)」と「物理的な解体」の2段階に分かれます。道路運送車両法上、抹消登録は所有者本人または委任を受けた者しか申請できず、解体は自動車リサイクル法に基づき都道府県知事の許可業者にしか依頼できないため、車両処分を完全DIYで行うことはできません。「自分でやる」とは窓口申請を自分で行い、解体は登録業者へ依頼する運用を指します。

抹消申請の窓口は普通車=運輸支局、軽自動車=軽自動車検査協会で、書類様式・手数料・処理フローが別建てです。違いを以下に整理します。

表1:普通車と軽自動車の廃車手続き(窓口・根拠法)の違い
項目 普通車 軽自動車
窓口 運輸支局・自動車検査登録事務所 軽自動車検査協会 主管・支所
根拠法 道路運送車両法(国土交通省) 道路運送車両法(軽自動車検査協会が実施)
抹消方式の名称 永久抹消登録/一時抹消登録 解体届出/自動車検査証返納届(一時使用中止)
登録手数料 永久抹消350円・一時抹消350円 無料
印鑑証明書 原則必要(発行3ヶ月以内) 不要(住民票や認印で可)
還付対象税 自動車税種別割・自動車重量税・自賠責 軽自動車税種別割は原則還付なし/重量税・自賠責は対象
所要時間(窓口) 半日〜1日 半日

とくに軽自動車税の還付は原則ない点は誤解が多く、納税通知の到達前に廃車できれば翌年度課税は止まりますが、すでに納付済みの軽自動車税は還ってこないのが通例。一方、普通車の自動車税種別割は都道府県税の扱いで月割還付の対象です(国税庁の関連情報も参照)。詳細書類は廃車に必要な書類一覧、永久抹消と一時抹消の使い分けは永久抹消と一時抹消の違いを参照。

自分でやる vs 業者に依頼する — 費用と手間の比較

自分でやる最大のメリットは手数料・代行費用が浮くこと。デメリットは解体業者を探し、平日に窓口に出向き、書類不備の差戻しを自分で対処する手間。業者依頼の最大のメリットは引取〜抹消〜還付までワンストップで、解体・代行料が無料〜数千円で済むケースが大半。買取査定がつく車両なら買取売却で抹消まで業者側に進めてもらえば、自分の動きはほぼ書類記入・印鑑のみで完結します。

表2:自分でやる場合と業者依頼の費用・手間比較(業界一般)
項目 自分でやる 業者依頼(廃車・買取)
登録手数料 350円(普通車・軽は無料) 業者が代行(多くは無料〜数千円)
解体費用 業者へ実費1-3万円目安 引取無料〜の業者が多い
レッカー・引取費 自走不可なら別途1-3万円 引取無料の業者が多い
書類取得実費(印鑑証明等) 300円〜(自治体差) 同じ(自分で取る)
窓口への往復 平日に1-2回必要 不要(業者代行)
還付金の受取 後日自分で受取 業者が買取金額と相殺するケースあり
所要時間(合計) 1-2週間 最短即日〜1週間
差戻し・書類不備時 自分で対処 業者が対処

金額面では解体費用と引取費用がカギ。自走可能で家族に運転を頼めるなら自分でやるメリットは出やすく、自走不可・名義人不明・所有権留保ありなら業者依頼が現実的です。業界では抹消事務を肩代わりする「廃車代行」「業者代行」と呼ばれるサービスもあり、本ページでは中立的に紹介しています。福岡エリアの業者選びは福岡の廃車業者の選び方、買取相場は福岡の廃車買取を参照。

自分で廃車できるケース・できないケース

自分で廃車を完結できるかは名義・所有権・書類の揃い具合でほぼ決まります。車検証の所有者欄が自分名義で、車検証・印鑑証明・自賠責証券・リサイクル券が揃い、自走または家族協力で解体業者まで運べる状態なら完結可能。逆に所有権留保(ローン会社・ディーラー名義)残り・所有者死亡・車検証紛失で名義不明・自動車税長期滞納による職権抹消などのケースは、自分で進めると差戻しの連続になりがちです。

表3:自分で廃車できるケース・難しいケースの判定
状況 自分で可 備考・推奨対応
所有者本人・自走可能・書類完備 標準的なフロー
所有者本人・自走不可 条件付き可 レッカー手配または引取業者へ依頼
所有者本人・車検証紛失 可(再発行後) 車検証を紛失した場合を参照
所有権留保(ローン・ディーラー名義) 不可 所有権解除書類が必要 → 廃車とローン残債
所有者が死亡(相続) 条件付き可 遺産分割協議書等が必要 → 相続車両の廃車手続き
名義人不明(前所有者のまま) 不可 移転登録(名義変更)が先 → 移転登録
自賠責が大幅に切れている 可(解約還付なし) 抹消は可能だが還付は対象外
事故・水没・自然解体済み 条件付き可 解体業者の引取証明があれば永久抹消可
長期放置・所在不明(盗難) 不可 盗難届受理証明・職権抹消を経由

判定の第一関門は車検証の「所有者」欄。ローンで購入した車両は完済していても自動で名義変更されないことが多く、信販会社・ディーラーへ所有権解除依頼書を発行してもらう必要があります。所有者が死亡している場合は委任状の書き方や遺産分割協議書が必要で、戸籍収集を含めて1-2ヶ月見込んでください。

普通車・永久抹消のステップ

普通車の永久抹消登録は「車両を解体業者へ引渡→解体完了の通知(移動報告番号)→運輸支局で永久抹消登録申請」の順で進めます。解体が先・登録申請が後という流れが軽自動車との大きな違い。解体完了は自動車リサイクル促進センターシステムで業者が登録すると所有者側でも移動報告番号で確認可能。永久抹消完了で自動車重量税・自動車税種別割の還付対象になります。

ステップ1:解体業者の選定と引渡

都道府県知事の許可を受けた解体業者(または引取業者)へ車両を引き渡します。引渡時にはリサイクル券(自動車重量税・リサイクル料金預託証明書)の控えを渡し、解体業者の引取書(引取証明書)を必ず受領。リサイクル券紛失時はJARCのWEBから預託状況の照会・印刷で代替可能です。

ステップ2:移動報告番号の確認

解体業者が解体を完了すると、リサイクルシステム上に「移動報告番号」と「解体完了日」が登録されます。これらは永久抹消登録申請書(OCR申請書3号様式の3)への転記が必須。

ステップ3:運輸支局で永久抹消登録申請

所有者の住所地を管轄する運輸支局へ書類を持参して申請。福岡県内は福岡運輸支局(東区)・北九州自動車検査登録事務所・筑豊自動車検査登録事務所・久留米自動車検査登録事務所の4拠点で、ナンバー返納とセットで手続きします。詳細は陸運局(運輸支局)一覧を参照。

必要書類はOCR申請書3号様式の3・手数料納付書(350円)・所有者の印鑑証明書(発行3ヶ月以内)・実印・車検証・ナンバープレート前後・移動報告番号と解体完了日のメモが基本セット(フルセット表は必要書類チェックリスト)。窓口は平日のみ8:45〜11:45/13:00〜16:00で、受付後は登録→税申告(自動車税種別割の月割還付)→ナンバー返納の順に回り、混雑がなければ1-2時間で完了。完了後の登録事項等証明書(抹消証明)が自賠責・任意保険解約・税還付確認の証憑になります。

普通車・一時抹消のステップ

一時抹消登録は解体せずに登録だけ抹消する措置で、車検証は「登録識別情報等通知書」に切替わり、後日に解体届出または再登録が可能。長期保管・他県移送・売却検討・相続協議中などの「つなぎ」で使われ、自動車税は翌年度から課税停止になりますが自動車重量税は還付対象外。永久抹消より書類は1点少なく、解体業者を介在させずに完結できる点がメリットです。

ステップ1:書類準備

一時抹消には移動報告番号が不要なため、解体業者との連携を待つ必要がありません。OCR申請書3号様式の2(一時抹消用)、手数料納付書(350円)、所有者の印鑑証明書、車検証、ナンバープレート前後を揃えて運輸支局へ持参します。住所変更が反映されていない場合は住民票も必要。

ステップ2:運輸支局で一時抹消登録申請

運輸支局の登録窓口で申請し、ナンバープレートを返納、税申告窓口で自動車税種別割の月割還付申告を行います。完了後は登録識別情報等通知書が交付され、これが「車両は登録上抹消されたが車両自体は存続している」ことの証明になります。

表4:一時抹消後の選択肢(永久抹消との分岐)
その後の用途 必要な追加手続き 備考
解体する 解体届出(解体報告記録後) 重量税還付対象になる
再登録して乗る 新規登録(中古車登録) 車検取得が必要
名義変更して売却 移転登録 移転登録参照
輸出する 輸出抹消仮登録 輸出予定の場合の専用フロー
長期保管 —(そのまま保管) 登録識別情報等通知書を厳重保管

一時抹消は「いったん税を止めて時間を稼ぐ」用途に向きます。相続協議中・売却検討中・引越し直後で住民票変更が間に合わない状況で実用的で、解体予定が決まり次第解体届出に切替えれば重量税還付の対象になります。

軽自動車を自分で廃車するステップ

軽自動車の廃車は軽自動車検査協会が窓口で、解体する場合は「解体届出」、解体せずに登録だけ止める場合は「自動車検査証返納届(一時使用中止)」と呼びます。手数料は無料、印鑑証明書も原則不要で認印で可、所要時間は半日程度と普通車より負担は軽い設計。一方で軽自動車税の還付は原則ない点には注意が必要です。

ステップ1:解体業者へ引渡(解体する場合のみ)

普通車と同様、許可を受けた解体業者へ車両を引き渡し、解体完了後に移動報告番号と解体完了日の通知を受けます。一時使用中止のみの場合はこのステップは不要。

ステップ2:軽自動車検査協会で申請

所有者住所を管轄する軽自動車検査協会の事務所へ、自動車検査証・ナンバープレート前後・申請書・認印を持参。福岡県内は軽自動車検査協会 福岡主管事務所(福岡市東区)・北九州支所・筑豊支所・久留米支所の4拠点。窓口で「解体届出」か「自動車検査証返納届」かを選択し、必要書類を提出して完了です。手数料は無料。

軽自動車の持参物は車検証・ナンバープレート前後・認印・住民票(住所変更時のみ)と、解体届出の場合は解体業者からの移動報告番号と解体日。申請書は軽協窓口で受領(書類フルセットは必要書類チェックリスト)。書類が揃っていれば1-2時間で完了し、「自動車検査証返納証明書」が自賠責・任意保険解約の証憑になります。軽自動車税は4月1日時点の所有者に1年分課税される年税方式で月割還付がないため、廃車は3月末までに完了させると翌年度課税が止められるのが鉄則(軽自動車の名義変更と合わせて確認)。

必要書類チェックリスト(普通車・軽自動車)

廃車を自分でやる場合の必要書類は、所有者本人申請か委任申請か・普通車か軽自動車か・永久抹消か一時抹消かで組み合わせが変わります。書類不備で当日差戻しになると平日にもう1日窓口へ行く必要が出るため、事前にチェックリストで確認してから出向くのが鉄則。なお、本人申請でも住所変更が複数回ある場合は住民票の除票や戸籍附票を求められることがあります。

表5:自分で廃車する場合の必要書類フルセット(区分別)
書類 普通車・永久 普通車・一時 軽・解体届出 軽・返納届
OCR申請書(様式3号の3/3号の2)
自動車検査証返納届出書/解体届出書
手数料納付書 ○(350円) ○(350円) ○(無料) ○(無料)
印鑑証明書(発行3ヶ月以内)
実印
認印
車検証(自動車検査証)
ナンバープレート前後
移動報告番号・解体完了日
住民票(住所変更時) 必要時 必要時 必要時 必要時
委任状(代理申請時) 必要時 必要時 必要時 必要時
所有権解除書類(ローン残時) 必要時 必要時 必要時 必要時

代理申請(家族・友人に頼む場合)は委任状の書き方を参照。所有者本人の実印が必須です。所有権留保がある場合は信販会社・ディーラーから所有権解除書類(譲渡証明書・印鑑証明書)の取り寄せに1-2週間かかります。留保の有無は車検証「所有者」欄で一目で確認できます(使用者と所有者が違えば留保あり)。

申請窓口 — 福岡運輸支局・軽自動車検査協会

廃車申請の窓口は所有者の住所地を管轄する運輸支局/軽自動車検査協会が原則で、ナンバー管轄と異なる地域からの申請も可能。福岡県内は普通車4拠点・軽自動車4拠点が分散配置され、住所地で最寄りの拠点が変わります。

表6:福岡県内の廃車申請窓口(普通車・軽自動車)
区分 窓口名称 所在地 管轄エリア(目安)
普通車 福岡運輸支局 福岡市東区 福岡市・糟屋郡・筑紫地区ほか
普通車 北九州自動車検査登録事務所 北九州市小倉南区 北九州市・京築地区
普通車 筑豊自動車検査登録事務所 飯塚市 飯塚・直方・田川エリア
普通車 久留米自動車検査登録事務所 久留米市 久留米・八女・大牟田エリア
軽自動車 軽自動車検査協会 福岡主管事務所 福岡市東区 福岡市・糟屋郡・筑紫地区ほか
軽自動車 軽自動車検査協会 北九州支所 北九州市小倉南区 北九州市・京築地区
軽自動車 軽自動車検査協会 筑豊支所 飯塚市 飯塚・直方・田川エリア
軽自動車 軽自動車検査協会 久留米支所 久留米市 久留米・八女・大牟田エリア

受付時間は平日8:45〜11:45/13:00〜16:00で土日祝は休み。月末・年度末・3月下旬は混雑が激しいので午前中早めの来庁が安全。初めての方は事前に窓口へ電話確認して書類セットを最終チェックを推奨(陸運局一覧軽自動車検査協会一覧)。

費用・所要時間の目安

自分で廃車する費用は「登録手数料+印鑑証明取得料+解体業者支払(または引取料)+ナンバー脱着工具」の合計で、標準ケースは1-3万円の範囲。自走不可でレッカー手配・所有権解除書類の取り寄せ・車検証再交付などがあると上振れします。所要時間は書類が揃っていれば1-2週間、書類取り寄せから始めるなら3-4週間が目安。

表7:自分で廃車する場合の費用内訳(業界一般的な目安)
費目 普通車・永久 普通車・一時 軽・解体届出
登録手数料 350円 350円 無料
印鑑証明書取得 300円程度 300円程度
住民票取得(必要時) 300円程度 300円程度 300円程度
解体業者への支払 0-30,000円 0-20,000円
レッカー・引取(自走不可時) 10,000-30,000円 10,000-30,000円
ナンバー封印取外工具(普通車) 500-1,000円 500-1,000円
合計目安(標準ケース) 10,000-35,000円 1,000-2,000円 10,000-25,000円
還付対象(重量税) あり なし あり
還付対象(自動車税月割) あり あり 原則なし

還付は自動振込ではなく、登録抹消後に税事務所・運輸局・自賠責保険会社へ別途申請が必要。自動車税は運輸支局内の税申告窓口で同時申告でき、自賠責は契約保険会社へ別途電話・書類郵送で未経過月数分(数千円〜2万円程度)の還付があります(自賠責保険の解約手順)。

よくある失敗とリカバリー

自分で廃車を進める際の差戻し・失敗パターンは「書類の住所不一致」「ナンバープレート片方欠落」「リサイクル券紛失」「所有権留保の見落とし」「印鑑証明の有効期限切れ」「自動車税の滞納残」の6つに集中。当日差戻しになると平日にもう1度行く必要があるため、事前セルフチェックが重要。リカバリー方法を以下に整理します。

表8:よくある失敗とリカバリー手順
失敗・差戻し原因 リカバリー手順 追加時間の目安
車検証の住所と印鑑証明の住所が違う 住民票・戸籍附票で経歴を補完 1-3日
ナンバープレート前後の片方を紛失 遺失届を出してから不所持理由書で対応 1日
リサイクル券(預託証明書)紛失 JARC WEBで照会・解体業者で代替対応 当日〜1日
所有権留保があった(ローン名義) 信販会社へ所有権解除依頼書を請求 1-2週間
印鑑証明の有効期限切れ(発行3ヶ月超) 市区町村で再発行 当日
自動車税の滞納残あり 納税後・分納誓約後に廃車申請 3日-2週間
車検証紛失 運輸支局で再交付申請 当日〜1日
所有者が死亡している 戸籍収集+遺産分割協議書作成 1-2ヶ月

リサイクル券紛失自動車リサイクル促進センターWEBで預託状況を照会・印刷すれば代替可能で致命的ではありません。所有権留保は車検証「所有者」欄で事前確認を。ローン完済済みでも自動で名義変更されないケースが多いため要注意(廃車とローン残債)。

取材ノート — 当社対応事例

取材ノート1:福岡市内 普通車・永久抹消を自分でやった事例

福岡市東区の50代男性のケース。20年落ちの普通車を自分で永久抹消した。動線は、平日午前に解体業者へ自走で引渡→3日後に移動報告番号の連絡→翌週の平日午後に福岡運輸支局へ持参→税申告窓口で月割還付申告→ナンバー返納まで2時間で完了。本人いわく「ナンバー封印を外す工具がなく解体業者が貸してくれた」「印鑑証明発行から2週間以内に窓口へ行った」のが時短ポイント。

取材ノート2:軽自動車・自動車検査証返納届の事例

福岡県筑紫野市の30代女性のケース。使わなくなった軽自動車を解体せずに一時使用中止(自動車検査証返納届)で対応。3月末までに完了させたかったため3月中旬に軽協 福岡主管事務所へ持参。書類は車検証・ナンバー前後・認印・申請書のみで、手数料無料・所要1時間で完了。「軽は印鑑証明が要らないので楽だった」「3月末ギリギリだと混むので中旬に動いた」のが本人の振り返り。後日、自賠責保険会社へ電話で解約手続きを行い約8,000円が還付された(自賠責解約と整合)。

取材ノート3:リサイクル券紛失時の対応事例

北九州市小倉南区の60代男性のケース。10年以上前のリサイクル券(預託証明書)を紛失していて廃車手続きで詰まったため当社へ相談。自動車リサイクル促進センターWEBで車台番号と所有者情報を入力して預託状況を照会・印刷し、北九州自動車検査登録事務所へ申請したところ「照会結果プリント」で受理された。リサイクル券は完全紛失でも自分で完結できる典型例です。

取材ノート4:古物商として書類管理の重要性

当社は古物商許可のもと、買取・廃車・リサイクル事業を運営しており、廃車書類は古物商許可申請と整合する管理体制が必要。具体的には、車検証の写し・所有者本人確認書類・自賠責証券・リサイクル券・廃車前画像をすべて電子保管し、移転登録・抹消登録の都度ファイルに紐付ける運用を採用。書類管理は廃車に必要な書類一覧と整合させ、買取時のクーリングオフ(買取のクーリングオフ)にも対応できる体制を整えている。

よくある質問(FAQ)

Q1. 廃車を自分でやると本当に安く済みますか?
登録手数料は350円(軽は無料)ですが解体業者支払(無料〜1-3万円)・自走不可時のレッカー代(1-3万円)が別途必要で、合計1-3万円の範囲が一般的。買取査定がつく車両なら業者売却の方が手取りで上回るケースも珍しくありません。
Q2. 車検証を紛失していても自分で廃車できますか?
可能。先に運輸支局(普通車)または軽協(軽自動車)で車検証の再交付を受けてから廃車申請に進みます。再交付は当日〜翌営業日(車検証を紛失した場合)。
Q3. ナンバープレートの前後どちらかを紛失していますがどうすればよいですか?
所轄警察署に遺失届を出して受理番号を受領し、運輸支局/軽協で「ナンバー不所持理由書」を提出して廃車申請に進みます。
Q4. ローンが残っている車両を自分で廃車できますか?
原則不可。車検証「所有者」欄が信販会社・ディーラー名義の場合、所有権解除書類の取得が必要。完済済みでも自動で名義変更されないケースが多く、信販会社へ依頼書を出すと1-2週間(廃車とローン残債)。
Q5. 名義人(前所有者)が分からない車両を自分で廃車できますか?
原則不可。移転登録(名義変更)を先に行う必要があり、前所有者と連絡が取れない場合は実務上ほぼ業者対応が現実的(移転登録)。
Q6. リサイクル券(預託証明書)を紛失しました。再発行は可能ですか?
再発行不可ですが、自動車リサイクル促進センターWEBで車台番号と所有者情報を入力すれば預託状況の照会結果を印刷でき、それで代替可能です。
Q7. 自動車税の還付はいつ・いくら戻りますか?
普通車の自動車税種別割は抹消登録月の翌月から年度末までの月割還付。運輸支局内の税申告窓口で同時申告し、1-2ヶ月後に都道府県税事務所から振込連絡。軽自動車税種別割は原則還付なし。自賠責解約還付は別途保険会社へ。
Q8. 永久抹消と一時抹消、どちらが自分でやりやすいですか?
一時抹消の方が手間は少なめ(解体業者との連携不要・書類1点少)。ただし重量税還付の対象外のため、解体予定が決まっているなら永久抹消が金額面で有利(永久抹消と一時抹消の違い)。
Q9. 委任状で家族に廃車申請を頼めますか?
可能です。所有者本人の実印を押した委任状+印鑑証明書(発行3ヶ月以内)+受任者の本人確認書類を持参(委任状の書き方)。軽自動車は印鑑証明・実印が原則不要のため柔軟に対応可。
Q10. 申請窓口は土日に開いていますか?
運輸支局・軽自動車検査協会ともに土日祝は休み、平日のみ8:45〜11:45/13:00〜16:00が標準。月末・年度末は混雑が激しいため午前中早めの来庁を推奨。
Q11. 解体業者は誰でも選べますか?
自動車リサイクル法に基づく都道府県知事の許可を受けた業者に限られます。無許可業者へ引き渡すと違法投棄リスク・書類不発行で抹消申請不能のトラブルになります。
Q12. 事故で動かない車も自分で廃車できますか?
可能。自走不可ならレッカーまたは解体業者の引取で対応。事故車・水没車は解体届出で永久抹消へ進めるのが一般的で、書類自体は通常の永久抹消と同じです。
Q13. 自賠責保険の解約は廃車申請と同時にできますか?
別手続きです。抹消登録完了後に契約している自賠責保険会社へ電話・書類郵送で解約。未経過月数に応じて還付があり、申請から振込まで1-2ヶ月が目安(自賠責解約)。
Q14. 福岡で初めて自分でやる場合、何から手をつければよいですか?
まず車検証「所有者」欄を確認→印鑑証明書を取得(発行3ヶ月以内)→解体業者を選定して引渡日を予約→引渡後に移動報告番号を確認→運輸支局/軽協へ平日に出向く、の順序が標準(廃車に必要な書類一覧)。

まとめ — 自分でやるべきか業者かの判断軸

自分でやるか業者依頼かは、「書類が揃っている」「自走可能または家族の協力で運べる」「平日に窓口へ行ける」「所有権留保・相続・名義不明がない」の4条件で判断するのが確実。4つすべてYESなら自分でやる選択肢が現実的、1つでもNOなら業者依頼の方が手取り・時間効率で上回るケースが多くなります。買取査定がつく車両なら買取依頼を優先し、査定ゼロ・解体確実なケースで自分で動くのが合理的。

最終チェックリスト

  • 車検証の「所有者」欄が自分または家族の名義になっている
  • 印鑑証明書(発行3ヶ月以内)が用意できる/軽は認印で可
  • ナンバープレート前後が揃っている/揃わない場合は不所持理由書で対応
  • リサイクル券の控えがある/なければJARCで照会可能と理解している
  • 自動車税の滞納がない、または納付・分納誓約ができる
  • 所有権留保(ローン名義)が解除されている
  • 解体業者(許可業者)の選定と引渡日が決まっている
  • 平日に運輸支局/軽協へ出向ける時間が確保できる
  • 抹消後の自賠責解約・税還付申告までフォローできる

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