ステンレス(SUS304/316/430/410/420 等)の買取価格はLME-Ni×ドル円×Ni含有率×鋼種×付着物の分離度×異種金属混入有無で日次変動。発生源は厨房機器・タンク・建材・配管・自動車排気系・工場端材。Ni含有のSUS304/316が高単価、NiなしのSUS430(マグネス)はSUS304の50〜60%水準が業界一般動向。古物営業法・廃棄物処理法・経産省・環境省・e-Stat・警察庁・福岡県警察等にもとづき中立整理。
結論:単価は「LME-Ni×為替×鋼種(Ni含有率)×付着物・異種金属の分離度」で決まり、SUS316>SUS304新切>SUS304並>SUS430(マグネス・SUS304の50〜60%)>付着物付きステン雑の順。磁石テストで304系(非磁性)と430系(磁性)を分け油脂・断熱材を除去するだけで上位区分に近づきます。当日建値はヤードへ電話確認が現実的です。
買取価格の全体像(LME-Ni連動)
ステンレス買取価格はLME-Ni×ドル円×鋼種(Ni含有率)×付着物・異種金属の分離度×ロット規模で形成され、Ni含有率の高いSUS316>SUS304>SUS430(マグネス)の順に単価が並ぶのが業界一般動向。SUS430はSUS304の50〜60%水準、付着物付きステン雑はさらに下位。当日建値はヤードへ電話確認が現実的です。
ステンレスは鉄にCr 10.5%以上を添加した合金鋼で、用途に応じNi・Moを加え耐食性・加工性を調整。単価形成で最も影響が大きいのはNi含有率(SUS304=8%/SUS316=10〜14%/SUS430=0%)。指標はLME-Niで、ドル円・国内マージン控除を経て円建てkg単価が日次〜週次で建値更新。経済産業省・e-Statでも継続集計。
| 要素 | 影響方向 |
|---|---|
| LME-Ni相場 | 上昇=SUS304/316単価上昇/日次変動 |
| LME-Cr相場 | 二次的影響/フェロクロム経由 |
| ドル円為替 | 円安=円建て単価上昇 |
| Ni含有率(鋼種別) | SUS316(10〜14%)>SUS304(8%)>SUS430(0%) |
| 鋼種混在度 | 304と430の混在は下位(430寄り)に引きずられる |
| 付着物・異種金属 | 残存多いとステン雑/鉄・アルミ・真鍮混入で下位化 |
| 形状(板・パイプ・タンク・粉) | 切削粉は別品目(ステン砕) |
| 酸化・焼け | 軽度は影響小/焼損品は雑品寄り |
| 量のロット | 大口ほど建値寄り/少量は持込前提 |
家庭発生は厨房機器交換・DIY廃材、事業発生は厨房設備業・解体業・タンク撤去・板金加工業・整備業が中心。非鉄は非鉄金属買取、銅は銅買取価格、真鍮は真鍮買取価格、砲金は砲金買取、アルミはアルミサッシ・アルミホイールを参照。
ステンレスとは(Cr10.5%以上の鋼・JIS規格)
ステンレス鋼(JIS呼称SUS)は鉄にCr 10.5%以上を添加した合金鋼で、表面の不動態被膜(Cr2O3)が耐食性を発揮します。主要規格はSUS304/316/430/410/420、組織はオーステナイト系(Ni添加・非磁性)、フェライト系(Niなし・磁性)、マルテンサイト系(高炭素・磁性・焼入れ可)の3系統。買取は磁石反応・付着物・形状で実務区分されるのが業界一般動向です。
JIS G 4304/4305等で規定、SUS300番台はNi含有のオーステナイト系(非磁性・耐食性高)、SUS400番台はNiなしフェライト系/マルテンサイト系(磁性・安価)。海外規格AISI 304/316はSUS304/316相当。
| JIS | 組織 | Cr/Ni% | 磁性 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| SUS304 | オーステナイト | 18/8 | 非磁性 | 厨房機器・建材・配管 |
| SUS304L | オーステナイト | 18/9 | 非磁性 | 溶接配管・タンク |
| SUS316/316L | オーステナイト(Mo) | 17/12 | 非磁性 | 化学プラント・医療 |
| SUS321 | オーステナイト(Ti) | 18/10 | 非磁性 | 耐熱配管・排気管 |
| SUS430/434 | フェライト | 17/0 | 磁性 | 建材・家電・自動車内装 |
| SUS410/420 | マルテンサイト | 13/0 | 磁性 | 刃物・医療器具 |
| SUS409/436 | フェライト | 11〜17/0 | 磁性 | マフラー・排気管 |
主要物性は比重7.7〜8.0・融点1370〜1450℃。SUS304汎用、SUS316はMo添加で塩害・化学薬品に強い、SUS430はNiなしで家電・自動車内装、SUS410/420は焼入れで刃物用途。古物商分類は古物商の13品目分類。
SUS304とSUS430の違い
SUS304とSUS430の最大の違いはNi含有。SUS304はNi約8%のオーステナイト系(非磁性)、SUS430はNi 0%のフェライト系(磁性)。Ni含有率がkg単価を押し上げるためSUS304はSUS430の約1.5〜2倍(SUS430はSUS304の50〜60%水準)が業界一般動向。混在持込は下位(SUS430寄り)に引きずられるため磁石テストでの事前分別が手取りに直結します。
実務の主役はSUS304(汎用)・SUS316(高耐食)・SUS430(安価フェライト)。SUS304は耐食・加工・溶接バランスが良く厨房機器・建材・サニタリー配管・タンク全般。SUS316はMo 2〜3%添加で塩素イオン耐性が高く化学プラント・食品工場・医療機器。SUS430はNiなしCr 17%で家電外装・自動車内装に多用。SUS410/420は焼入れ可・刃物用途、マフラー用SUS409/436は高温酸化耐性。買取は「磁石/形状/付着物」で実務区分、判別困難はXRF分析で確定。
磁石テストでの見分け方
最も実用的な見分け方は磁石テスト。SUS304/316(Ni含有・オーステナイト系)は磁石につかない、SUS430/410/420(Niなし)は磁石につく。家庭用磁石1個で判別可能。SUS304は加工硬化(曲げ・絞り・冷間圧延)で部分弱磁性化することがあり、判別困難はXRF分析で確定します。
| 素材 | 磁石反応 | 業界呼称 |
|---|---|---|
| SUS304/SUS316/SUS321 | つかない(304加工部は弱磁性) | ステン(304/316/321) |
| SUS430/SUS434 | 強く付く | マグネス/磁性ステン |
| SUS410/SUS420 | 強く付く | マグネス/刃物ステン |
| SUS409/SUS436 | 強く付く | マグネス(排気管系) |
| 普通鋼(炭素鋼・Fe) | 非常に強く付く | 鉄・鋼 |
| アルミ・銅・真鍮 | つかない | 非鉄 |
手順は(1)磁石を当て、(2)強く付く=鉄またはSUS430系、(3)つかない=304/316系か非鉄、(4)つかない場合は色味で確定、(5)判別困難はXRFの5ステップ。厨房シンクはSUS304(非磁性)、家電外装の冷蔵庫・洗濯機はSUS430で磁石が付き見分けやすい。SUS304の加工部(曲げR・深絞り)は弱磁性化するため知っておくと混乱を防げます。
鋼種別・グレード別の買取区分
ステンレススクラップは鋼種・付着物・新品/中古・形状でグレード分け。業界呼称は「SUS316」「SUS304新切(No.1)」「SUS304並(No.2)」「マグネス(SUS430系)」「ステン雑」「ステン砕」の6区分。混在持込は下位に引きずられるため別容器持込が手取り最大化の基本動作です。
| 呼称 | 典型状態 | 査定傾向 |
|---|---|---|
| SUS316 | 化学プラント・医療機器・食品工場端材 | 最上位 |
| SUS304新切(No.1) | プレス端材/無酸化/無付着物 | 上位 |
| SUS304並(No.2) | 中古厨房機器/タンク/軽度酸化 | 中上位 |
| マグネス(SUS430系) | 家電外装・建材/磁性/Niなし | 中位(SUS304の50〜60%) |
| ステン雑(込ステン) | 油脂・パッキン・鉄ボルト残存 | 下位 |
| ステン砕 | 切削粉・プレス打抜き粉 | 別品目(粉物単価) |
| 排気系ステン | マフラー・触媒外殻 | マグネス〜ステン雑 |
仕分けは「304/316系/430系/付着物付き/316識別品/切削粉」の5分離が基本。SUS304とSUS430の差はkg単価で数十円〜百円超、SUS316はSUS304よりさらに数十円上、ステン雑はSUS304の60〜80%、ステン砕は粉物単価でNo.2の70〜80%。厨房機器の鉄サポート・木製まな板・ゴム足・真鍮バルブを外すだけでステン雑→SUS304並に近づきます。SUS316は刻印またはXRFで識別可能。
身近なステンレス製品と発生源
身近なステンレス製品は厨房機器・タンク・建材・配管・自動車排気系・家電外装・工場端材が主軸。買取現場では厨房機器とステンレスタンクが最大の発生源で、レストラン解体・ホテル改装・食品工場閉鎖からの月次発生が中心。建材は店舗改装、自動車排気系は整備工場の定常発生が定着パターンです。
| カテゴリ | 主な製品 | 鋼種 | 発生源 |
|---|---|---|---|
| 厨房機器 | シンク・作業台・コールドテーブル | SUS304 | レストラン解体・ホテル改装 |
| 家電外装 | 冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ | SUS430 | 家電リサイクル |
| タンク・配管 | 食品タンク・醸造タンク・サニタリー配管 | SUS304/316L | 食品工場・醸造所・化学プラント |
| 建材 | 手摺・笠木・サッシ・看板枠 | SUS304/430 | 店舗解体・ビル改修 |
| 自動車排気系 | マフラー・エキマニ・触媒外殻 | SUS409/436/430 | 整備工場・廃車 |
| 厨房什器・医療 | 鍋・調理器具・手術器具・滅菌容器 | SUS304/316L/420 | 廃業店舗・病院更新 |
| 建築金物・工場端材 | SUSボルト・プレス端材 | SUS304/316/430 | 建設現場・板金工場 |
| ステン砕(切削粉) | プレス打抜き粉・切削粉 | 各種混在 | 切削加工業 |
家庭発生で多いのは厨房機器交換と古家電処分。シンク1基10〜30kg程度でSUS304標準、冷蔵庫外装はSUS430(マグネス)で判別可能。厨房機器は真鍮バルブ・止水栓・ゴム足・木製まな板付属のため別容器仕分けで上位区分に近づきます。事業発生はレストラン解体・食品工場閉鎖・整備工場のマフラー定常発生がまとまった案件で出張集荷・専用コンテナ運用が定着。配管材は銅買取価格と並ぶ設備工事業の主要発生材です。
ニッケル相場との連動
ステンレス買取単価はLME-Ni×ドル円×Ni含有率+LME-Cr-国内マージン控除で形成。最大の決定要因はLME-Niで、SUS304/316はNi相場と直接連動、SUS430はLME-Cr寄りでNi影響は小さい。LME-Niが10%上昇するとSUS304単価はおおむね5〜7%上昇、円安進行で円建て単価がさらに押し上げられます。
SUS304の単価形成は(1)LME-Ni(最大要因)、(2)LME-Cr(二次的)、(3)ドル円(円安=円建て上昇)、(4)鋼種Ni含有率(316>304>430)、(5)国内マージン・付着物・ロット規模。
LME-Niは中国・インドのステンレス需要・Ni鉱山生産・LME在庫・米ドル・インドネシア輸出規制・EVバッテリー需要で動き、短期は在庫・ドル・地政学リスクで振れが大きい。LME-Crは中国のフェロクロム動向で動くが影響度は小さく主役はNi。環境省の資源循環政策でも脱炭素戦略の柱。指標は銅買取価格・非鉄金属買取も参照。
高く売るコツ(分別・付着物除去・複数業者見積)
高く売る基本は(1)磁石テストで304/316系と430系を別容器、(2)油脂・断熱材・パッキン除去、(3)鉄ボルト・アルミ・真鍮バルブの異種金属を外す、(4)SUS316識別品を別容器、(5)複数業者の同日見積、(6)継続発生は月次集荷契約で平準化、(7)本人確認書類準備の7点。磁石テストと異種金属除去だけでステン雑→SUS304並区分に上がりkg単価で数十円〜百円超の改善が見込まれます。
| ステップ | 具体作業 | 効果 |
|---|---|---|
| 1. 磁石テスト | SUS304/316系(非磁性)とSUS430系(磁性)を別容器 | 下位引きずり回避(最重要) |
| 2. 付着物除去 | 油脂・断熱材・ゴムパッキン・木製パレット除去 | 込ステン→SUS304並に格上げ |
| 3. 異種金属除去 | 鉄ボルト・アルミハンドル・真鍮バルブ・止水栓除去 | 異種金属混入による下位化回避 |
| 4. SUS316識別 | 表面刻印(SUS316/316L)で別容器 | 上位単価精算 |
| 5. 形状区分 | 板・パイプ・タンク・粉を別容器 | 粉物は別品目(ステン砕) |
| 6. 計量準備 | 概算重量を量りヤードに事前連絡 | 当日建値確認 |
| 7. 書類準備 | 身分証・印鑑・法人は会社情報 | 本人確認の円滑化 |
| 8. 複数見積 | 同日複数ヤードの建値比較 | kg単価差の把握 |
優先順位は「磁石テスト>付着物除去>異種金属除去>SUS316識別」。磁石テストは家庭用磁石1個で数分・インパクト最大のため必ず実施。油脂・断熱材はスクレーパー・溶剤、木製まな板・ゴム足はネジ外しで分離。シンク下の真鍮止水栓・銅給湯配管は別品目で上位単価精算できるため必ず分離。複数業者見積で差が大きい場合は「内訳の見える化」を求めるのがポイント。継続発生は福岡のスクラップ買取と月次集荷契約が現実的。
鉄・アルミ・真鍮との見分け方
混同されやすいのは鉄・アルミ・真鍮・銅。判別は(1)色味、(2)磁石、(3)比重感、(4)切削くず色、(5)用途推定、(6)XRFの6ステップ。混在持込は下位に引きずられるため事前判別が手取り最大化の基本です。
| 項目 | SUS304 | 鉄(炭素鋼) | アルミ | 真鍮 |
|---|---|---|---|---|
| 色 | 銀白/光沢 | 灰黒/赤錆 | 淡白〜灰白 | 黄金〜淡黄 |
| 比重 | 7.7〜8.0 | 7.85 | 2.7 | 8.4〜8.7 |
| 磁性 | 304/316非磁性/430磁性 | 強磁性 | 非磁性 | 非磁性 |
| 錆び方 | ほぼ錆びない | 赤錆発生 | 白い酸化膜 | 緑青発生 |
| 代表用途 | 厨房・タンク・建材 | 建築構造・自動車 | サッシ・ホイール | 蛇口・装飾・楽器 |
| 買取単価傾向 | 中位(316は上位) | 最低位 | 中位 | 銅の60〜70% |
SUS304とアルミは色味が近い場合があるが磁石は両方つかず比重感で判別(ステンのほうが明らかに重い)。SUS430と鉄は両方磁石が付くがSUS430は錆びにくく光沢、鉄は赤錆発生が見分けポイント。判別困難品はヤード持込でXRF分析を依頼。アルミはアルミサッシ買取・アルミホイール買取、真鍮は真鍮買取価格、砲金は砲金買取。
自動車排気系(マフラー・触媒)の特殊事情
自動車排気系のステンレスはマフラー(SUS409/436/430)・エキマニ(SUS304/321)・触媒外殻(SUS409/436)で構成。マフラー・エキマニ・触媒外殻はステンレススクラップ(マグネス〜ステン雑)として買取対象。ただし触媒コンバータ内部のハニカム触媒担体は白金族金属(Pt/Pd/Rh)を含む別品目で専門業者ルート精算が業界一般。外殻のSUSは通常マグネス〜ステン雑扱いです。
発生源は整備工場・自動車解体業・廃車処理の定常発生中心。マフラー1本2〜5kg、SUS409/436(磁性)標準でマグネス区分精算。エキマニはSUS304/321(非磁性)のケースもあり磁石テストで判別。触媒コンバータは外殻と内部担体を分離する必要があり、外殻はステン雑、触媒担体は専門業者ルートが手取り最大化の基本。触媒担体の切り出しは専門作業のため個人で分離せず専門業者へ相談が安全。整備工場の月次発生は専用コンテナ定期集荷が定着、廃車一括は福岡のスクラップ買取で車両単位精算。
業務用 vs 個人持ち込みの違い
運用は個人持込・個人事業者持込・法人月次契約・解体業出張集荷の4類型。個人は1〜30kg少量持込、個人事業者は30〜200kg中量都度持込、法人は月数百kg〜トン規模の専用コンテナ定期集荷、解体業は一過性大量発生の出張集荷が定着。区分で消費税課税の有無・書類様式が異なるため事前確認が円滑な取引のポイントです。
| 区分 | 主な発生源 | 運用 |
|---|---|---|
| 個人(家庭) | シンク・冷蔵庫・DIY廃材 | 都度持込(1〜30kg)/不課税 |
| 個人事業者 | 厨房設備・リフォーム・板金加工 | 都度持込(30〜200kg)/課税 |
| 中小法人 | レストラン解体・ホテル改装 | 月次集荷契約/建値連動 |
| 大手法人 | 食品工場・醸造所・化学プラント | 専用コンテナ定期集荷 |
| 解体業・改装業 | 店舗解体・工場閉鎖 | 出張集荷/都度精算 |
| 整備工場 | マフラー・エキマニ定常発生 | 月次集荷契約/持込 |
個人持込は運搬費が単価に乗らないのがメリット。30kg未満は持込・200kg超は持込/出張集荷・トン規模は出張集荷または専用コンテナが業界一般。法人は月次建値連動精算契約で相場リスクを平準化、計量伝票・契約書面・請求書・支払調書の4点セットが標準。食品工場のタンク撤去はトン規模で出張集荷必須、解体契約段階で「施主引取り(有価物)」を明示するのが定着。継続発生は福岡のスクラップ買取のヤード網契約が現実的。
古物営業法と本人確認
ステンレス買取は古物営業法「金属類」に該当し公安委員会の古物商営業許可が必要。許可業者は本人確認・取引記録作成保管・契約書面交付が法令義務で、警察庁・福岡県警察を中心に取締り強化。ステンレスは厨房機器・建材・屋外配管・神社仏閣金物等で盗難品流通リスクが指摘される品目で、公的身分証提示と取引記録作成を実施するヤード選定が大原則です。
| 義務 | 具体内容 |
|---|---|
| 古物商営業許可 | 公安委員会の許可(13品目「金属類」) |
| 本人確認 | 運転免許証・マイナンバーカード等の公的書類 |
| 取引記録の作成・保管 | 品目・数量・本人情報を3年間保管 |
| 許可標識の掲示 | 営業所に古物商標識を掲示 |
| 不正品申告 | 盗品の疑いある物品は警察へ申告 |
| 非対面取引 | 古物営業法施行規則に準拠 |
本人確認は運転免許証等の公的身分証が標準、取引記録は3年保管。シンク・厨房機器・建材・屋外配管・神社仏閣金物は盗難品流通リスクが指摘される品目で、大量持込時は入手経緯ヒアリング・現場写真・出庫証明・解体契約書提示を求める運用が定着。福岡県警察のヤード巡回方針に基づき、合法的な発生源を説明できる取引が基本です。
福岡県内のヤード事情
福岡県内のステンレス買取は福岡市・北九州市・久留米市の3大都市圏ヤード集積を軸に周辺工業団地・食品工場エリアに広がる構造。福岡市(厨房・建材)・北九州市(食品工場・板金)・久留米市(食品工場・醸造所)が対応の主軸で、レストラン解体・厨房機器は福岡市、食品工場閉鎖・大型タンク撤去は久留米市・北九州市が定着パターンです。
福岡市は東区箱崎・博多区・西区今宿の港湾型集積で博多港輸出網と接続、厨房設備業・リフォーム業・板金加工業の少量〜中量発生と家庭の厨房機器持込中心。北九州市は若松区・八幡西区の産業集積型で食品工場の大口継続発生に強く専用コンテナ・月次精算が多い。久留米市・筑後は内陸型で食品工場・醸造所のタンク撤去出張集荷が定着。糸島・宗像・福津・朝倉は中小工場・店舗解体現場中心で3都市圏ヤード網と連携。詳細は福岡のスクラップ買取・非鉄金属買取、廃車窓口はお問い合わせ。
ステンレスを高単価で売却するタイミング判断
高単価タイミングはLME-Ni上昇局面・円安局面・国内需給逼迫期の3要素が重なる時期。中国・インドのステンレス需要拡大期・EVバッテリー用Ni需要拡大期・インドネシアのNi輸出規制発動時・円安進行期に単価上昇しやすい。逆に世界景気減速期・在庫増加期・円高局面は下降圧力。発生したら早めに集荷するか月次集荷契約で平準化が基本。
相場の見方は経産省の非鉄金属統計・e-Statのステンレス出荷統計を参照。個人発生は「処分が必要になったら早めに売却」が基本。事業者継続発生は月次集荷契約・建値連動精算で相場リスクを平準化するのがキャッシュフロー安定上有利。一過性大量発生は解体契約段階で「施主引取り(有価物)」処理+出張集荷が業界一般。短期相場の振れより磁石テスト・付着物除去・異種金属除去・本人確認書類の準備のほうが手取りインパクト大きく分別徹底が優先です。
取材ノート — 当社対応事例
取材ノート1:福岡市 レストラン解体の厨房機器一式 出張集荷事例
2026年3月、福岡市博多区のレストラン解体から「シンク・作業台・コールドテーブル(約480kg/SUS304主体/SUS430家電外装混在)」のご相談。現場で磁石テストで304系/430系を別コンテナ、真鍮止水栓・銅給湯配管を別容器抽出、木製まな板・ゴム足・鉄ボルトを除去。SUS304並/マグネス/真鍮/銅/鉄の5品目で精算。古物営業法に基づく法人本人確認・取引記録・計量伝票/契約書面を交付し完了。
取材ノート2:久留米市 食品工場閉鎖のステンレスタンク撤去事例
2026年2月、久留米市の食品工場閉鎖から「貯蔵タンク・サニタリー配管・バルブ(約1.8トン/SUS304L/316L識別品混在)」のご相談。タンク内部の油脂・残留食品・断熱材(グラスウール)を除去し316L識別品を別コンテナ、出張集荷でSUS304並・SUS316の2品目精算、月次建値連動で平準化。廃棄物処理法に基づく断熱材処理は産業廃棄物業者ルートで別途分離。
取材ノート3:北九州市 板金加工業のSUSプレス端材 月次集荷事例
2026年4月、北九州市八幡西区の板金加工業者から「SUS304/316プレス端材・切削粉(月約320kg/無酸化/鋼種別分別済)」のご相談。SUS304用・SUS316用・ステン砕用ドラム缶を別設置し満杯時集荷で対応。プレス端材は304新切・SUS316区分、切削粉は粉物単価で精算、月次建値連動で平準化。鋼種別分別徹底メーカーは上位単価精算がしやすい好例。
取材ノート4:古物商としてのステンレス買取・盗難防止運用
当社は運営者情報で公示の通り福岡県公安委員会の古物商営業許可を受けており、古物営業法に基づく本人確認・古物台帳の作成保管を実施。屋外給湯器・配管材・神社仏閣金物の大量持込時は入手経緯ヒアリング・出庫証明・現場写真提示を求め、福岡県警察の金属盗難対策方針に準拠。
よくある質問(FAQ)
- Q1. ステンレスの買取価格は今いくらですか?
- 単価はLME-Ni×為替×Ni含有率×鋼種×付着物・異種金属の分離度で日次変動するため固定単価は提示せず。SUS316が上位、SUS304が中位、SUS430はSUS304の50〜60%水準が業界一般。当日価格はヤードへ電話確認。詳細はグレード区分。
- Q2. SUS304とSUS430の見分け方は?
- 最も実用的なのは磁石テスト。SUS304は磁石につかない(非磁性)、SUS430は磁石につく(磁性)。家庭用磁石1個で判別可能。SUS304は加工硬化部で弱磁性化することあり、判別困難はXRF分析。詳細は磁石テスト。
- Q3. SUS316はSUS304よりどれくらい高く売れますか?
- Ni含有率+Mo添加でSUS304よりkg単価で数十円〜百円超上位が業界一般。表面刻印(SUS316/316L)で識別、ヤードによってはXRF確認で別品目運用されます。
- Q4. 厨房機器のシンクは何のステンレスですか?
- 業務用・家庭用ともSUS304が標準(非磁性)。配管接続部は真鍮止水栓・銅給湯配管が標準付属のため別容器分離でSUS304並+真鍮+銅の品目別精算が可能。詳細は発生源カタログ。
- Q5. 冷蔵庫や洗濯機の外装ステンレスは何ですか?
- 家電外装は安価なSUS430(磁性)多用。磁石で見分け可能、マグネス区分でSUS304の50〜60%水準。家電本体は家電リサイクル法対象。
- Q6. ステンレスの切削粉も買取できますか?
- 買取可能。ステン砕として粉物単価で精算、kg単価はNo.2の70〜80%水準。継続発生は専用ドラム缶+月次集荷契約が定着。
- Q7. SUS304新切とSUS304並でどのくらい単価が違いますか?
- kg単価で数十円程度の差。新切はプレス端材の無酸化・無付着物、並は中古軽度酸化・取付穴のみ。混在持込は下位に引きずられるため別容器持込が手取り最大化の基本。
- Q8. 自動車のマフラーはステンレスとして買取できますか?
- 買取可能。マフラーはSUS409/436/430(磁性)標準でマグネス〜ステン雑での精算。触媒コンバータ内部の触媒担体は別品目(白金族)で専門業者ルート。詳細は排気系。
- Q9. ステンレス買取に本人確認は必要ですか?
- 必要。古物営業法に基づき運転免許証等で本人確認・取引記録作成が義務。本人確認なしは法違反リスク。
- Q10. 個人が少量のステンレス(シンク1基)を売ることはできますか?
- 可能。福岡市・北九州市・久留米市のヤードは家庭の少量持込受付が多数。シンク1基(10〜30kg)でも対応可、身分証持参・概算重量の事前確認でスムーズ。
- Q11. ステンレス買取に消費税はかかりますか?
- 個人売却は不課税、事業者間取引は有価物として消費税課税対象で仕入税額控除対象。
- Q12. 食品工場のステンレスタンクは買取できますか?
- 買取可能。SUS304L/316Lサニタリー仕様でトン規模が一般的。タンク内部の油脂・断熱材除去と切断・運搬が前提のため撤去業者連携の出張集荷が現実的。
- Q13. SUS304が磁石につくのですが本物ですか?
- SUS304も加工硬化で部分弱磁性化することあり。弱く付く程度ならSUS304加工部、強く付く場合はSUS430系の疑い。判別困難はXRF分析で確定が確実。
- Q14. ステンレスを高く売るベストなタイミングは?
- LME-Ni上昇・円安・国内需給逼迫の3要素が重なる時期。個人は早めに売却、事業者は月次集荷契約で平準化が基本。詳細はタイミング判断。
- Q15. 屋外給湯器や配管は買取できますか?
- 買取可能ですが屋外給湯器・室外機・サニタリー配管は深夜帯盗難の警戒品目のため、入手経緯ヒアリング・出庫証明・現場写真提示を求められるのが業界一般。福岡県警察の金属盗難対策方針準拠ヤードを選択。
まとめ — ステンレス買取で手取りを最大化する基本動作
ステンレス買取価格は「LME-Ni×為替×鋼種(Ni含有率)×付着物・異種金属の分離度」で決まり、磁石テスト・付着物除去・異種金属除去・本人確認書類・計量伝票/契約書面の確認の5点が手取り最大化の基本。シーン別の最短ルートは以下。
- 家庭のシンク交換:磁石テスト→真鍮止水栓と銅給湯配管を分離→近隣ヤード持込
- 厨房設備業の現場発生材:磁石テストで304/430分別→月1回まとめ持込
- 板金加工業のSUS端材:304用・316用・ステン砕用ドラム缶→月次集荷契約で平準化
- 食品工場・醸造所のタンク撤去:解体契約段階で「施主引取り(有価物)」明示→出張集荷
- レストラン解体一式:磁石テスト+異種金属除去→出張集荷で品目別精算
- 整備工場のマフラー:マグネス区分の月次集荷契約
- 家電外装の処分:本体は家電業者→外装SUS430のみマグネス区分
どの量・品目でも古物商営業許可・本人確認・計量伝票/契約書面の交付・3年間の取引記録保管を運用するヤード選定が大原則。お問合せはお問い合わせ、運営者情報は運営者情報を参照。