納屋で眠っているトラクター、代替わりで使わなくなった1台――「うちのはいくらになるのか」の当たりを、メーカーを問わず1分でつかむための総合ページです。トラクターの買取相場は「馬力」を出発点に、年式・アワーメーター(稼働時間)・メーカー・装備の4つで上下します。目安は20馬力以下で数万〜60万円台、40〜50馬力で100万〜150万円前後、60馬力超で180万円以上、100馬力級の大型は300万円以上まで。古い年式・不動機でも、日本製トラクターは海外需要に支えられ値が付くことが珍しくありません。以下はすべて2026年時点の目安で、買取を保証するものではなく、確定額は実機の現地査定で決まります。
馬力別・買取相場の早見表【目安】
トラクターの相場は、まず「馬力」でおおよその出発点が決まります。目安は〜20馬力(小型)で数万〜60万円台、20〜30馬力で40万〜140万円、40〜50馬力で100万〜150万円前後、60〜70馬力で180万〜210万円前後、80〜100馬力で240万〜300万円、100馬力超で300万円以上。ここに年式・アワーメーター・メーカー・装備の加減点が乗って最終額が決まります。いずれも2026年時点の中古・輸出市場をふまえた目安レンジで、買取を保証するものではありません。確定額は型式と現物を見た現地査定です。
まず、お手元の機体の馬力から、下表でおおよその出発点を確認してください。年式が新しく状態が良いほど上限寄り、年式が古く稼働が多いほど下限寄りに動きます。
| 馬力の目安 | クラス | 買取目安レンジ | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 〜20馬力 | 小型 | 数万円 〜 60万円台 | 家庭・小規模向け。中古需要は安定 |
| 20〜30馬力 | 小〜中型 | 40万 〜 140万円 | 国内で最も流通が多い人気帯 |
| 40〜50馬力 | 中型 | 100万 〜 150万円 | 中核帯。海外需要も強い |
| 60〜70馬力 | 中〜大型 | 180万 〜 210万円 | 状態・装備次第で大きく伸びる |
| 80〜100馬力 | 大型 | 240万 〜 300万円 | キャビン・4WDで加点 |
| 100馬力超 | 大型 | 300万円以上 | 装備標準・高年式で高値 |
※馬力はあくまで出発点です。同じ馬力でも、この後の年式・アワー・メーカー・装備で数十万円単位で変わります。乗用型でない歩行型の耕運機・管理機は価格帯が別なので耕運機の買取相場を参照してください。
相場を動かす4つの軸(自分の機体に当てはめる)
馬力で出した出発点に、①メーカー②年式③アワーメーター(稼働時間)④装備の4つが掛かって最終額が決まります。影響が大きいのはメーカーと年式で、次いでアワーメーター。装備(キャビン・4WD・前ローダー)は中程度の加点要因です。たとえば同じ50馬力でも、人気メーカーの高年式・低アワー・キャビン付きなら上限寄り、製造10年超・2,000時間超・装備なしなら下限寄りに振れます。4軸を順に当てはめると、早見表のどこに位置するかが見えてきます。数値はいずれも目安で、確定は現地査定です。
| 調整軸 | 上がる条件 | 下がる条件 | 影響の目安 |
|---|---|---|---|
| メーカー | 国内シェア上位・海外人気の主要メーカー | 部品入手が難しいマイナー機種 | 大 |
| 年式 | 新しい・人気の現行/準現行型 | 製造10年超・部品供給終了が近い | 大 |
| アワーメーター | 300〜800時間など少なめ | 2,000時間超え | 中〜大 |
| 装備 | キャビン付・4WD・前ローダー・作業機付 | 装備なし・2WD | 中 |
※作業機(ロータリー等のアタッチメント)が付くと評価が上がることがあります。着脱式の作業機だけを別に売る選択肢もあり、詳しくはトラクターのアタッチメント買取を参照してください。
年式・アワーメーター別の目安(総合の見方)
馬力の次に効くのが年式とアワーメーターです。年式は目安として、製造5年以内なら高水準を維持、6〜10年で新車比おおむね2〜4割減、11年以上で4〜6割減が一つの目安。アワーメーターは、同じ年式でも1,000時間を境に評価が分かれ、2,000時間を超えると消耗評価で大きく減額されます。ただし日本製トラクターは古い・稼働が多い機体でも輸出向けに需要があるため「0円」になりにくいのが特徴です。下表は自分の機体が上限・下限どちら寄りかを判断するための目安で、確定は現地査定です。
| 区分 | 状態 | 評価の目安 |
|---|---|---|
| 年式 | 〜5年 | 高水準を維持しやすい |
| 6〜10年 | おおむね −20〜40% | |
| 11年以上 | おおむね −40〜60%(それでも需要あり) | |
| アワー メーター |
〜1,000時間 | 低稼働として上限寄りに評価されやすい |
| 1,000〜2,000時間 | 標準的な稼働。年式・状態で判断 | |
| 2,000時間超 | 消耗評価で減額。ただし輸出で救われることも |
「年式は古いがアワーが少ない」「年式は新しいがアワーが多い」というちぐはぐな機体は、業者によって評価が割れやすいポイントです。こうした機体こそ、複数社で見比べると差が出ます。
メーカー別の相場感と、各社の詳しい相場
同じ馬力でもメーカーで差が出ます。国内シェア上位で海外人気も高いメーカーは、古い型でも値が付きやすい傾向。一方でマイナー機種や部品供給が細い機種は評価が伸びにくくなります。ただしメーカー差は「馬力・年式・アワー」より小さいことが多く、まず馬力帯を押さえ、次にメーカーで微調整するのが実際に近い見方です。ここでは各社の傾向だけをまとめ、型式別の詳しい相場はメーカーごとの専用ページに分けています。金額は目安で、確定は現地査定です。
| メーカー | 相場傾向 | 詳しい相場 |
|---|---|---|
| クボタ | 国内シェア上位・海外需要が強く、古い型でも値が付きやすい傾向 | クボタ トラクター買取相場 |
| ヤンマー | 海外評価が高く、中〜大型で伸びやすい傾向 | ヤンマー トラクター買取相場 |
| 三菱(三菱マヒンドラ農機) | 中位帯。型式・装備・状態で振れ幅が大きい | 三菱トラクター買取相場 |
| イセキ | 中〜高。人気型は堅調、状態評価が効きやすい | ――(メーカー別は上記を参照) |
| 輸入系(マッセイ等) | 装備・状態次第で大きく振れる | ――(現地査定で確認) |
※「クボタだから必ず高い」わけではなく、あくまで同条件で比べたときの傾向です。自分の型式の目安を知りたい場合は、上表のメーカー別ページで確認するのが近道です。農機具全般の横断相場は農機具の買取相場まとめにあります。
古い・不動・アワー多い――自分のトラクターは売れる?
「10年以上前の古い機体」「エンジンがかからない不動機」「アワーが2,000時間を超えている」――このどれでも、多くのケースで値は付きます。日本製トラクターは発展途上国向けに古い型でも需要があり、不動でも部品取り・再整備・資源としてのルートがあるためです。減額はされますが「0円」とは限りません。むしろ一番もったいないのは、自己判断で「もう値が付かない」と決めて処分費を払って廃棄してしまうこと。まずは値が付くかどうかを査定で確認してから判断するのが損をしない進め方です。金額は目安で、確定は現地査定です。
下の3つは減額要因として明確に効きますが、いずれも「売れない」を意味しません。
- 製造10年超:部品供給の終了が始まり評価が落ちやすい。迷っているなら早めの売却が有利です。
- 不動・エンジンがかからない:動作確認ができず大きく減額。ただし部品取り・輸出ルートで値が付くことが多く、0円とは限りません。
- アワー2,000時間超:消耗評価で減点。それでも輸出向けなら引き合いがあります。
「他店で断られた」「値段がつかないと言われた」場合でも、部品・輸出・資源のどのルートで見るかで評価は変わります。判断に迷うときは、農機具の買取・無料査定の窓口に、メーカー・型式・おおよその年式・アワー・始動する/しないをお知らせいただければ、対応可否の目安をお返しできます。「これは値が付くのか」の確認だけでも構いません。
「自分の型式・アワーだと、動かなくてもいくら?」を最短で知るなら、まずは無料の農機具一括査定で当たりを付けるのが確実です。複数業者の見積もりが一度に揃い、輸出ルートを持つ業者の評価も含めて相場感がつかめます。
なぜ海外需要が相場を支えているのか
トラクターの相場、とくに古い機体でも値が崩れにくい背景には、海外(東南アジア・アフリカ・北米など)への中古輸出需要があります。日本製トラクターは「壊れにくく、部品流通が豊富」という評価が定着しており、現地で再整備して長く使われます。このため、国内では現役を退いた古い型・不動機でも、輸出前提のルートを持つ業者なら値を付けられます。逆に言えば、輸出ルートを持たない業者に出すと、同じ機体でも「国内再販できないので安い」と評価されがちです。どこに売るかで差が出る最大の理由がここにあります。
この構造を知っておくと、「古いから」「動かないから」と諦める前に、輸出ルートを持つ業者に当たる価値があると判断できます。相場を支えているのは国内だけの需要ではない、というのが総合的な見方です。
どこで売るのが一番高いのか
トラクターを高く売るコツは、①海外輸出ルートを持つ業者を選ぶ②複数社で相見積もりを取る③出張査定に対応する農機具専門業者に絞る、の3点です。古い型・不動機は輸出ルートの有無で数十万円単位の差が出ることがあり、専門知識のない総合リサイクル店より、農機具・輸出に強い業者のほうが高値になりやすい傾向。一方でJAや近隣農家への直接売却は手数料がかからない反面、買い手が限られます。まず専門業者数社で相場の上限を把握してから、他の売り方と比べるのが失敗しない順序です。
| 売り先 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 農機具買取・輸出専門業者 | 古い・不動・大型・急ぎ。高値を狙いたい | 輸出ルートの有無で差が大きい。複数社比較を |
| JA・下取り | 買い替えと同時に手放したい | 下取り額は控えめになりやすい |
| 近隣農家への直接売却 | 買い手のあてがある | 相手が限られ、トラブル時の保証が弱い |
| ネットオークション等 | 自分で運搬・やり取りができる小型機 | 大型・不動は運搬と手間の負担が大きい |
大型機や不動機は運搬・積み込みの手間とけがのリスクが大きいため、出張査定・引き取りに対応する業者に任せたほうが結果的に得になりやすい品目です。
売り時はいつ?(1〜3月が狙い目)
トラクターは作付けシーズンに向けて需要が動くため、農繁期前のおおむね1〜3月に売却すると有利とされます。買い手が次のシーズンに向けて動く時期だからです。あわせて、年式が古くなるほど・アワーが増えるほど価値は下がり続けるため、「使わなくなった」と決めたら、シーズンを待ちすぎず早めに動くのが基本。「来年こそ使うかも」と置いておくと、その間に相場も年式も下がっていきます。迷っているなら、まず今の値を査定で知るのが損をしない判断です。
| 時期 | 売却の向き | 理由 |
|---|---|---|
| 1〜3月 | ◎ 高値が狙える | 春の作付け前に買い手が動く |
| 4〜6月 | ○ まだ需要あり | 植え付けシーズンで動きやすい |
| 7〜12月 | △ 需要が落ち着く | 使い終わりで買い手が減りやすい |
査定前にやる3つ(修理はしない)
査定前に高額な修理をするのは逆効果です。修理費が買取額の上乗せを上回ることが多いため、「直す」より「整える・揃える」がコツ。費用対効果が高いのは、①燃料を入れて始動・動作確認ができる状態にする②泥・土・草を落として外観を整える③作業機・取扱説明書・整備記録などの付属品と、メーカー・型式・年式・アワーの情報をまとめる、の3つだけ。これだけで数万円単位で印象が変わることがあります。サビや傷は無理に補修せず、実態どおりに見てもらうのが輸出評価では有利です。
| 順 | やること | なぜ効くか |
|---|---|---|
| 1 | 燃料を入れ、始動できる状態にする | 動作確認ができないと信頼性が下がり減額されやすい |
| 2 | 泥・土・草を落として外観を整える | 不調原因の誤判定を防ぎ、印象も改善する |
| 3 | 付属品・書類と型式/年式/アワーをまとめる | 作業機・整備記録は加点材料。査定が早く正確になる |
※取引時は本人確認書類が必要です(古物営業法に基づく売主確認)。メーカー・型式・年式・アワーがわかると、査定も引き取りもスムーズになります。
よくある質問
- Q. エンジンがかからないトラクターでも売れますか?
- 売れるケースが多いです。部品取り・再整備・海外輸出のルートがあるため、不動でも値が付くことがあります(減額はされますが0円とは限りません)。処分費を払う前に、まず査定を受けるのがおすすめです。
- Q. 何馬力から「高く売れる」目安ですか?
- 40馬力前後から中核需要帯に入り、100万円以上が見えてきます。ただし20馬力台でも人気メーカーの機体は安定して値が付きます。まずは馬力帯で当たりを付けてください。
- Q. 査定額を一番動かすのは何ですか?
- メーカーと年式の影響が大きく、次いでアワーメーター(稼働時間)です。装備(キャビン・4WD・ローダー)も加点されます。馬力で出発点を出し、この4軸で調整するイメージです。
- Q. 古くても本当に値が付くのはなぜですか?
- 日本製トラクターは海外での中古需要が高く、古い型・不動機でも再整備して使われるためです。輸出ルートを持つ業者かどうかで評価が変わるため、複数社で比べると差が出ます。
- Q. メーカー別・型式別の相場も知りたいのですが?
- メーカーごとに専用ページを用意しています。クボタ/ヤンマー/三菱の各相場をご覧ください。農機具全般は農機具の買取相場まとめにあります。
- Q. いつ売るのが一番高いですか?
- 春の作付け前、1〜3月が狙い目です。買い手の需要が高まる時期に出すと、同じ機体でも高くなりやすい傾向があります。