金属スクラップの分別方法|鉄・銅・アルミ・ステンレスを正確に仕分ける手順と単価差

結論:金属の分別は「磁石」と「色」の2つで9割が判別できます。磁石につけば鉄つかなければ非鉄(銅・真鍮・アルミ・ステンレス)。非鉄は色と重さで仕分けます。混ざったまま出すより種類ごとに分けるだけで、買取単価は2〜3倍変わることもあります。迷う複合品(モーター・基板・配線付き家電など)は無理に分解せず、そのまま査定に出すのが正解です。

30秒で分かる:金属の見分けフロー

道具は100均の磁石1個だけ。上から順にたどれば、ほとんどの金属はその場で仕分けできます。

1

磁石を当てる
つく → 鉄系(鉄・鋳物・一部のステンレス)
つかない → 次へ
2

色を見る
赤茶〜黒っぽい → /金〜黄色 → 真鍮(しんちゅう)/白銀でピカピカ → 次へ
3

重さを比べる
持って軽い → アルミ/ずっしり重い → ステンレス

この3ステップで、鉄・銅・真鍮・アルミ・ステンレスの5種類はほぼ判別できます。以下で各判別軸を具体的に見ていきます。

判別の軸は「磁石・色・重さ・硬さ」の4つ

金属ごとの特徴を一覧にしました。スマホでは横にスクロールできます。

金属 磁石 色・見た目 重さ(比重) かんたん判別ポイント
つく 赤茶色にサビる 重い(7.8) 磁石につけばほぼ鉄
ステンレス つかない(一部つく) 鏡のような銀色・サビにくい 重い(7.8) 銀色で重く、サビていない
アルミ つかない 白っぽい銀色・くすむ 軽い(2.7) 同じ大きさで明らかに軽い
つかない 赤茶→黒→緑青(ろくしょう) 重い(8.9) 10円玉の色。古いと緑青
真鍮 つかない 金色〜黄色 重い(8.5前後) 蛇口・金具に多い金色
つかない 鈍い灰色 とても重い(11.3) 軟らかくカッターで削れる

比重は鉄=7.8を基準にした目安。実際の判別は「磁石→色→重さ」の順で十分です。
出典:エコ・マテリアル「金属を見分ける特徴まとめ」篠原商店「鉄・ステンレス・真鍮の見分け方」

迷いやすい3パターンの見分け方

ステンレス vs アルミ(どちらも銀色)

見た目が似ていますが重さが全然違います。同じくらいの大きさで持ち比べて、明らかに軽い方がアルミ。ずっしり重く、表面が鏡のように光って手の脂もよくつく方がステンレスです。

銅 vs 真鍮(どちらも金属光沢)

色で分けます。赤茶色(10円玉の色)なら銅金色〜黄色なら真鍮。蛇口・ドアノブ・楽器の金具は真鍮が多く、電線の中身やパイプは銅が多いです。真鍮は古くなると銅と同じく緑青が出るので、削って下地の色を見ると確実です。

磁石につくステンレス(SUS430)

ステンレスは基本「磁石につかない」ですが、SUS430という種類は磁石につきます。鉄と間違えやすいですが、サビていない・銀色がきれいならステンレスの可能性。SUS304(磁石につかない)とSUS430(つく)は買取で区分が分かれることがあるため、判断に迷えば分けずにそのまま見せるのが安全です。

分別すると、なぜ単価が上がるのか

買取業者は、金属が混ざっていると選別の手間ぶん単価を下げます。逆に種類ごとにきれいに分かれていれば、その金属本来の相場で買えるため高くなります。一般的な単価の高さの順は次のとおりです。

順位 金属 相対的な価値の目安
銅・真鍮 非鉄の中でも高単価。混ぜると最も損
ステンレス・アルミ 中位。鉄と混ざると鉄扱いに下がりやすい
量がまとまる。サビ・付着物で減額

順位は一般的な傾向。具体的な金額は日々の相場変動現地での計量・査定で確定します。金属相場は世界市況で動くため、固定額は提示できません。

ポイントは「混ぜない」こと。とくに銅・真鍮といった高単価の非鉄が鉄やゴミと混ざると、まとめて安い区分で買われてしまいます。逆に言えば、磁石で鉄と非鉄を分けるだけでも価値の取りこぼしを大きく減らせます。

どこまで自分で分ける?「やる・やらない」の線引き

分別は単価に直結しますが、無理な分解は危険でコスパも悪いです。次の線引きを目安にしてください。

状況 おすすめ
磁石で鉄と非鉄を分ける やる。道具不要・効果大
銅・真鍮など高単価品を分けて集める やる。一番得をする
電線の被覆をはがして銅だけにする 量が多い時のみ。少量なら割に合わない
モーター・基板・配線付き家電を分解 やらない。中に銅などが入った「複合品」のまま査定が安全
鉛・古い塗料付きの金属を素手で扱う やらない。鉛は有害。手袋・換気を

モーターや基板は中に銅が含まれるため、業者は「複合品」として正しく評価できます。素人が無理にこじ開けると、ケガのリスクがあるうえ、かえって価値が分かりにくくなることもあります。迷ったら分けずに、そのまま見せてください。

分別が不安・量が多いときは現地で確定するのが確実

「これは何の金属か分からない」「量が多くて自分では運べない」――そんなときは、種類の判別から計量・査定まで現場で完結させるのが一番速くて確実です。金属の最終的な価値は、現地での計量と相場で確定します。写真や種類のメモを用意しておくと、当日の判断がスムーズです。

金属スクラップの種類・量の相談から

「これは売れる金属?」「どこまで分ければいい?」といった分別の疑問も、まとめてご相談いただけます。種類の見極め・計量・査定まで対応します。

ご相談・お問い合わせはこちら

※買取金額は相場変動・現地計量で確定します。あらかじめおおよその種類と量をお知らせいただくとご案内がスムーズです。

よくある質問

磁石は何を使えばいい?

100円ショップのフェライト磁石で十分です。より確実に判別したい場合は、強力なネオジム磁石だと弱い磁性も拾えます。

ステンレスなのに磁石についたら?

SUS430という磁性のあるステンレスの可能性があります。サビていない・きれいな銀色なら鉄ではなくステンレスかもしれません。区分が分かれることがあるので、判断に迷えば分けずに査定で確認するのが安全です。

サビた鉄は買い取ってもらえる?

買取自体は可能ですが、サビや付着物(土・塗料・コンクリ等)が多いと減額の対象になります。落とせる範囲で除いておくと有利です。

少量でも持ち込めますか?

量や品目によって対応が異なります。種類とおおよその量をお問い合わせでお知らせいただければご案内します。

分別が面倒です。混ぜたまま出すと損?

はい、混ざっていると安い区分にまとめられ損をしやすいです。せめて磁石で鉄と非鉄を分けるだけでも価値の取りこぼしを減らせます。難しければそのまま相談してください。

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