古物マイスター(GOAL PROJECT)は現在、査定・買取・回収の受付を停止しています。
取り外したエアコンの銅管(配管)は、金属スクラップとして買い取ってもらえます。単価は銅の相場と、保温材が付いているか・異物が混ざっているかで決まります(目安は下の表)。室外機の中にも銅は入っていますが、室外機・室内機の本体は家電リサイクル法の対象品目で、処分は正規の回収ルートを通す仕組みになっています(環境省の案内より)。この記事では、売れる部分と売れない部分の線引き、単価が変わる条件、自分で外すときの冷媒の扱い、無料回収の注意を順に説明します。
売れるのは配管と工事部材、本体は家電リサイクルのルート
エアコン一式のうちスクラップとして売れるのは、取り外して出た銅管・ドレン以外の金属部材・渡り線などの工事部材です。室外機・室内機の本体は家電リサイクル法の対象品目で、処分は正規の回収ルートを通す仕組みです(環境省の案内より)。銅管の銅は非鉄金属のなかでも単価が高く、家庭用1台分の配管に含まれる銅はおおむね1〜3kg(設置階数・配管長で変動)。まず「自分の手元にあるのは配管か、本体ごとか」で進む道が分かれます。
| あなたの状況 | 結論 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 取り外し済みの配管が手元にある | 金属スクラップとして売れる。銅の状態で単価が変わる | 「銅管の買取価格の目安」 |
| これから自分で外したい | 冷媒回収(ポンプダウン)が前提。失敗すると冷媒が噴き出して危険 | 「自分で外すなら」 |
| 室外機・本体ごと処分したい | 家電リサイクル法の対象。正規の回収ルートで処分する | 「室外機の中の銅と、本体の扱い」 |
| 「無料回収」に室外機ごと出そうか迷う | 無許可回収はトラブルの元。出す前に確認を | 「無料回収に出す前に」 |
銅管の買取価格の目安と、単価が変わる条件
エアコン配管の中身は銅パイプです。買取単価は銅の国際相場(毎日変動)と状態(保温材の有無・異物の混入)で決まります。目安として、保温材を剥いたきれいな銅で約1,900〜2,100円/kg、保温材が付いたままの配管はその歩留まり分が差し引かれて単価が下がります(目安・2026年6月時点/現地計量で確定・買取保証ではありません)。家庭用1台分の配管の銅はおおむね1〜3kgなので、1台あたり数百円〜数千円が現実的なレンジです。相場そのものの動きは銅相場のページで確認できます。
| 品目 | 単価の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 銅(保温材を剥いたきれいな配管) | 約 1,900〜2,100 | 純度が高いほど高評価。異物は外しておく |
| 銅(保温材・カバー付きのまま) | 上記から歩留まり分を控除 | そのまま持ち込みは可。手間ゼロだが単価は下がる |
| アルミ(室外機の熱交換器・フィン等) | 約 150〜500 | 鉄・銅と混在。分別で評価が安定 |
| 鉄(室外機の外装・ブラケット等) | 約 40〜55 | 量の割に単価は低い |
上の金額は一定時点の目安で、業者・状態・時期により変わります。金額を保証するものではありません。
※銅は国際相場で日々動くため、上表は一定時点の一般的な目安です。最終金額は現地計量・当日の相場で確定し、金額を保証するものではありません。より細かな銅相場は銅の買取価格・相場の見方を、鉄・非鉄をまとめた地域相場は福岡のスクラップ相場一覧を参照してください。
配管がまとまったら、重さ(kg)と保温材の有無をメモして、金属スクラップを扱う業者2〜3社に同じ条件で単価を聞いてください。銅の単価は日ごとに動くので、聞いた日付も一緒に控えておくと、比べたときに差の理由が分かります。
室外機の中の銅と、本体の扱い(家電リサイクル法)
室外機の中には、モーターやコイルの銅、熱交換器のアルミ、外装の鉄が入っていて、資源としての価値はあります。ただし家庭用エアコンの室外機・室内機の本体は家電リサイクル法の対象品目で、リサイクル料金を負担して正規の回収ルートで処分する仕組みです(環境省の案内より)。本体の中の銅・アルミ・鉄は、この正規ルートの中で分別・回収されます。一方、取り外して切り離した配管・渡り線・ドレン以外の金属部材は対象外で、金属スクラップとして買取に出せます。「中に銅があるなら本体ごと金属として売れる」と考えがちですが、そこが分かれ道です。
| 対象 | 家電リサイクル法 | 金属スクラップとして売れる? |
|---|---|---|
| 配管(銅管)・渡り線・工事部材 | 対象外 | 売れる(銅・金属として買取) |
| 室外機・室内機の本体 | 対象(リサイクル料金+収集運搬料) | 原則売れない。正規ルートで処分 |
自分で外すなら、冷媒の回収(ポンプダウン)が先
銅が売れると聞くと自分で外したくなりますが、取り外しには3つの壁があります。(1)冷媒(フロン)=配管を切る前に「ポンプダウン」で冷媒を室外機に回収する必要があり、これをせずに切ると冷媒が大気放出されます。(2)高所=2階・3階やベランダの室外機は転落リスク。(3)電気=渡り線・電源の扱いは感電の危険があり、配線の内容によっては電気工事の知識・資格が要ります。数百円〜数千円の銅のために事故や冷媒の放出のリスクを負うのは割に合いません。不安があれば取り外しはプロに任せるのが安全です。
取り外すときは、運転させながら室外機に冷媒を戻す「ポンプダウン」で冷媒を回収してから配管を外すのが正しい手順です。ポンプダウンをせずに配管を切ると、その場で冷媒が噴き出します。家庭用エアコンは家電リサイクル法の対象です。取り外しや処分は、購入店や自治体の案内に従ってください(冷媒のフロンは回収して処理されます)。手順やバルブ操作に自信がない場合は、冷媒を安全に扱える取り外し業者に依頼してください。
家庭用エアコンの適正な処分・リサイクルの考え方は、環境省の家電リサイクル法の案内で確認できます。冷媒の扱いや本体の処分に迷ったら、まず公的情報で正しい流れを押さえてから動くのが安全です。
| 条件 | 目安の判断 |
|---|---|
| 1階・専用工具あり・ポンプダウンの手順を理解している | 自分で外して配管を売るのも選択肢 |
| 2階以上/工具がない/冷媒の扱いに自信がない | 取り外しはプロに依頼(安全・法令順守を優先) |
| 複数台・解体・引越しでまとまった量が出る | 取り外しと金属の引き取りを両方扱える業者に依頼するのが合理的 |
「無料回収」に室外機ごと出す前に確かめること
室外機ごと引き取る「無料回収」には注意が必要です。家電リサイクル法の対象品を無許可で回収・解体する業者に渡すと、後から高額請求されたり、不法投棄・不適正処理につながるおそれがあります。無料をうたいながら「積み込み後に費用を請求する」ケースもあります。正規のリサイクルルートか、古物商・スクラップの許可を持つ事業者かを確認してから出すのが安全です。トラブルに遭った・不安なときは、お住まいの消費生活センターや国民生活センターに相談できます。
保温材は、1〜2台分なら剥かずに出してよい
量しだいです。保温材を剥くと銅の純度が上がって単価は上がりますが、1本ずつカッターで切る手間がかかります。1〜2台分の少量なら剥かずに持ち込んで問題なし、引越し・解体でまとまった量(十数台分〜)が出るなら剥く価値あり、が現実的な線引きです。剥くときはパイプに沿って切れ目を入れると剥がしやすく、鉄など他の金属は必ず外して銅だけにすると評価が安定します。少量のために無理に剥いて手を切るより、そのまま計量してもらうほうが合理的なこともあります。
よくある質問
- Q. 少量(1〜2台分)でも買い取ってもらえますか?
- 業者により最低量の設定が異なります。少量は他の金属とまとめて持ち込むと扱いやすくなります。持ち込み先の受入条件(最低量・取扱品目)を事前に確認しておくと確実です。
- Q. 保温材(皮)が付いたままでも売れますか?
- 売れます。保温材付きの配管として計量されますが、剥いたきれいな銅より単価は下がります。少量なら無理に剥く必要はありません。
- Q. 室外機ごと持ち込めば高く売れますか?
- いいえ。室外機・本体は家電リサイクル法の対象で、金属としての売却は原則できません。売れるのは取り外した配管などの工事部材です。本体は正規ルートで処分してください。
- Q. 冷媒(フロン)を抜かずに配管を切ってもいいですか?
- いけません。ポンプダウンで冷媒を回収してから外すのが正しい手順です。家庭用エアコンの取り外しや処分は、購入店や自治体の案内に従ってください(家電リサイクル法の対象)。不安があれば取り外し業者に依頼してください。
- Q. なぜ買取単価が日によって違うのですか?
- 銅は国際相場で毎日価格が動くためです。買取単価もこれに連動し、提示額は計量時点の相場で決まります。
- Q. 取り外しから売却までまとめて頼めますか?
- 取り外しと金属の引き取りを両方扱う業者であれば、まとめて依頼できる場合があります。とくに複数台・解体・引越しのケースでは効率的です。対応範囲は業者ごとに異なるため、取り外し・運搬・計量のどこまでを含むかを事前に確認しておくと判断しやすくなります。
関連ページ
- 銅の買取価格・相場の見方(銅管の単価は銅相場に連動)
- 福岡のスクラップ相場一覧(鉄・非鉄をまとめて確認)
- アルミの処分と1kg単価の目安(室外機のアルミ・フィンの資源化)
- 運営者情報(記事の編集方針と運営者について)