結論から:ブルドーザーは、年式が古くてもエンジンがかからない不動機でも「売れる」ものがほとんどです。査定額はメーカー × 型式 × アワーメーター(稼働時間) × 足回りの状態 × 輸出需要の掛け合わせで決まり、同じ型式でも稼働時間や足回り次第で100万円以上動きます。損をしない売り方はシンプルで、銘板・アワーメーター・排土板・足回りの写真をそろえ、海外販路を持つ業者を含めて複数社に出して比較すること。確定額は現地査定で実機を見てからになります(買取保証ではありません)。
このページは、福岡で重機・スクラップの買取と引取りを行う立場から、「うちのブルはいくらか」「何を用意すれば高く売れるか」「不動機・古い機体・ローンが残っている機体はどう扱われるのか」を、迷わず次の行動に移れるように整理したものです。油圧ショベル(ユンボ)や他の建機ではなく、ブルドーザー特有の見られ方に絞っています。
ブルドーザー買取相場の目安(クラス別・型式別)
運転質量の小型(~4t級)でおおむね30万~300万円、4t~10t級で100万~400万円、20t超の大型で500万~1,500万円超が中古市場から見た目安です。ただしブルドーザーは「いつ・どのメーカー・足回りがどれだけ残っているか」で同クラス内でも大きくぶれます。下表はあくまで流通から見た目安レンジで、確定額は現地査定後です(2026年6月時点・買取保証ではありません)。
まず「自分のブルはだいたいどの帯か」を掴む早見表です。金額は中古流通から見た目安で、機体の個体差・為替・船賃で上下します。
| 運転質量クラス | 用途イメージ | 買取目安レンジ |
|---|---|---|
| 小型(~4t級・3t未満含む) | 造成・農地・狭所 | 30万~300万円 |
| 4t~10t級 | 一般土木・整地 | 100万~400万円 |
| 11t~19t級 | 本格土木・伐根 | 300万~800万円 |
| 20t以上の大型 | 大規模造成・採掘 | 500万~1,500万円超 |
※運転質量の数値はメーカー・仕様で前後します。最終金額は現地査定で確定。
同じクラスでも、コマツ・CAT(キャタピラー)の主流型式は実績が多く、相場の参考にしやすいです。中古流通で見られる代表型式の傾向は次のとおり。
| 機体イメージ | 年式の目安 | 流通価格の傾向 |
|---|---|---|
| 小型旧型(コマツ D21・D31クラス等) | 1980年代後半~90年代 | 50万~300万円前後 |
| 中型(CAT D6クラス等) | 2000年代前半 | 300万~500万円前後 |
| 中大型(コマツ D65PXクラス等) | 2000年代後半 | 550万~650万円前後 |
| 新しめの大型(CAT D6Tクラス等) | 2014~2015年 | 1,000万~1,600万円前後 |
※型式例は中古流通の参考値で、当社の確定査定額ではありません。コマツ D31クラスでもアワーメーターが少ない低稼働機は上振れし、同じ型式でも稼働時間・足回りで100万円以上変わります(出典:建機買取各社の公開実績の傾向)。
「今の相場でうちの機体はどうなるか」を早く知るには、写真を添えて海外販路を持つ業者を含む複数社に出すのが近道です。世界では「コマツを高く買う国」「CATを高く買う国」と仕向地の好みが分かれるため、相見積もりで差が出ます。建機・重機の一括査定サービスを使うと、専門業者の見積もりをまとめて比較できます。
査定の肝は「足回り(アンダーキャリッジ)」
ブルドーザーが他の建機と最も違うのは、足回り(アンダーキャリッジ)の摩耗が査定を大きく左右する点です。クローラ(履帯)で走るブルは足回りが消耗品の塊で、ここの残量で数十万~百万円単位で変わります。査定員はスプロケット・アイドラ・トラックローラー・リンク・ピンブッシュ・シューの摩耗や割れ、リンクの伸び、張り調整の状態を細かく見ます。外観より先に、ここをチェックすると自分の機体が高い側か安い側かの見当が付きます。
具体的に見られる足回りの部位は次のとおりです。摩耗が進んでいても「値が付かない」わけではなく、足回りの残量を正直に伝えるほど査定がスムーズになります。
- シュー(履板) … 接地面の摩耗・割れ。グローサ(突起)が残っているほど良。
- トラックリンク/ピン・ブッシュ … 伸び・段付き摩耗。リンクの伸びは交換費用が大きく減額要因。
- スプロケット(起動輪)・アイドラ(遊動輪) … 歯の摩耗・欠け。
- トラックローラー/キャリアローラー … オイル漏れ・偏摩耗。
- 履帯の張り(テンション) … 調整が適正か。緩み・張りすぎは扱いの粗さの目安にされる。
足回りは交換すると高額なため、残量が多い機体は強い加点になります。逆に「もうすぐ足回り交換」という状態でも、その分を織り込んで値が付くのが普通です。売る前に泥を落として摩耗状態が見えるようにしておくと、机上査定の精度が上がります。
排土板(ブレード)とリッパー・湿地仕様の見られ方
排土板(ブレード)の形状と歪み・補修跡、リッパーなどアタッチメントの有無、そして湿地仕様か標準仕様かもブル特有の評価軸です。ブレードはストレート(S)・アングル(A)・U(Universal)・セミU(SU)などタイプがあり、需要地の用途に合う形状だと加点。リッパー付きは伐根・硬土向けで評価されやすく、湿地仕様(幅広シュー)は軟弱地の需要地で人気ですが、市場と合わないと逆に評価が伸びにくいこともあります。
| 項目 | 加点されやすい | 注意点 |
|---|---|---|
| ブレード形状 | 用途に合う形状(S/A/U/SU)・歪みなし | 変形・溶接補修跡・刃先の摩耗は減額要因 |
| リッパー等アタッチ | 同梱だと評価対象(伐根・硬土で需要) | 外して別売りより同時査定が無難 |
| 湿地/標準仕様 | 需要地に合えば加点(湿地は軟弱地で人気) | 市場と合わない仕様は伸びにくい |
| 排ガス規制対応 | 規制適合ラベルがあると仕向地が広い | 古い未対応機は仕向地・国内現場が限られる |
排ガス規制について補足すると、国内で動かす建機はオフロード法(特定特殊自動車排出ガス規制)の対象で、2011年規制(PM約9割削減)・2014年規制(NOx約9割削減)と段階的に強化されてきました(出典:国土交通省・環境省の排出ガス対策資料)。規制適合のラベルが付いているかで、国内の現場で使えるか・どの国へ輸出しやすいかが変わります。古い未対応機は国内では用途が限られますが、規制の緩い国向けに輸出ルートを持つ業者なら値が付くことが多く、ここが「国内では断られたのに海外で売れる」の分かれ目になります。
古い・不動・断られたブルでも売れる理由(C4)
「もう動かない」「他で断られた」「値段がつかないと言われた」ブルこそ、まず査定に出す価値があります。日本で使われたブルは丁寧に扱われた機体が多く、海外では「Used in Japan」として人気が高い一方、中古の供給が足りていません。国内では値が付きにくい旧型・不動機でも、輸出ルートや部品取りの販路を持つ業者なら買い取れるケースが多くあります。諦めて無料引取りに出す前に、まず概算だけでも取ってください。
特に次のような機体は、国内では敬遠されても海外・部品市場で評価されやすい傾向があります。
- 1970~1990年代のコンピューター制御がない旧型 … 構造が単純で現地修理がしやすく、輸出先で人気。
- エンジン不動・自走不可の機体 … 部品取り・レストア前提で取引される。引取り搬出は業者が手配。
- 事故機・損傷機 … 足回り・排土板・エンジンなど、使える部位単位で評価されることがある。
- 排ガス未対応で国内現場に出しにくい機体 … 規制の緩い仕向地向けに需要がある。
注意したいのは「無料回収」を急がないこと。鉄スクラップとしての価値しか見ない引取りだと、本来は機械として売れたはずの機体を安く手放すことになりかねません。逆に「直してから売ろう」と素人塗装や中途半端な修理をすると、かえって減額になることもあります。修理・再塗装・部品の取り外しは、実施前に必ず業者へ相談してください。スクラップ相場との比較で迷うときは、福岡のスクラップ相場一覧も判断材料になります。
査定額を左右するポイント早見
査定員が見るのは、重要度の高い順に足回りの残量 → アワーメーター(稼働時間) → メーカー・型式 → 排土板/アタッチ → 年式 → 仕様 → 稼働状態 → 記録 → 輸出可否です。年式が古くても足回りが残り、人気メーカーで輸出需要があれば挽回できます。アワーメーターは正常か・交換していないかも確認されるため、不正のない正直な情報がいちばん高く売れる近道です。
| 評価ポイント | 高評価になる状態 | 減額になりやすい状態 |
|---|---|---|
| 足回り(アンダーキャリッジ) | シュー・リンク・ローラーの摩耗少・張り適正 | シュー摩耗・リンク伸び・割れ |
| アワーメーター(稼働時間) | 低稼働(目安3,000h以下) | 10,000h超で解体寄り/改ざん疑い |
| メーカー・型式 | コマツ・CAT などの主流機 | 部品供給が細い希少機 |
| 排土板・アタッチメント | 用途に合う形状・リッパー同梱 | 変形・溶接補修跡・付属欠品 |
| 年式 | 新しいほど有利 | ※旧型でも輸出需要で挽回あり |
| 湿地/標準仕様 | 需要地に合えば加点 | 市場に合わない仕様 |
| 稼働状態 | 自走・実働可 | 不動(※それでも値が付く場合あり) |
| 点検・整備記録 | 記録あり・特定自主検査記録表あり | 記録なし |
| 輸出・排ガス規制 | 需要のある機種・規制適合 | 排ガス・サイズで仕向地が限られる |
高く売るための準備チェックリスト
やることはシンプルです。「足回りの泥を落とす・記録をそろえる・写真を撮る・複数社で比較する・タイミングを選ぶ」。特にブルは足回りが査定の肝なので、泥を落として摩耗状態を見えるようにするだけでも机上査定が正確になり、結果として高い側の見積もりを引き出しやすくなります。
- 足回りの泥を落とし、外観を清掃する … 摩耗状態が見え、第一印象も上がる。ひどい泥・油汚れの除去で数万円のプラスになることも。輸出時は土付きNGの国もあり洗浄は必須。
- 点検・整備記録をそろえる … 特定自主検査記録表やメンテナンス記録があると加点されやすい。
- アタッチメント・付属品を一緒に出す … リッパーや予備パーツは同時査定で評価対象。外して別売りより同梱が無難。
- 銘板・アワーメーター・排土板・足回りの写真を撮る … この4点があれば複数社が同条件で見積もりでき、比較が正確になる。
- 複数台あればまとめて出す … ユンボやホイールローダーと一緒だと1台あたりの単価が上がる傾向。
- 売却タイミングを意識する … 業者の決算期(多くは1~3月)は在庫確保で査定が動きやすい。
- 海外販路のある業者を含め複数社で比較する … 仕向地の好みで差が出る。1社即決は避ける。
必要書類と建設機械抵当法(ローン・抵当の確認)
ブルドーザーに車検証はありませんが、自重3t以上のブルは建設機械抵当法の対象で、機体に打刻・所有権保存登記がされていることがあります。ローン残債・リース・抵当が付いたままだと売却手続きが進まないため、まずここを確認してください。登記の有無は機体ごとに違い、抵当が付いている場合は抹消・解除が先になります。不明なときは査定時に状況を伝えれば、必要な手続きを案内します。
| 書類・確認事項 | 役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| 本人確認書類 | 古物営業法上の本人確認 | 法人は登記事項・担当者の確認 |
| 譲渡証明書/販売証明書 | 所有・取得の証明 | 譲渡の経緯が確認できるもの |
| 印鑑証明書 | 取引の真正性確認 | 発行から一定期間内を求められる場合あり |
| 抵当権・所有権の解除書類 | 残債・抵当の抹消確認 | ローン/リース中は必須確認 |
| 点検・整備記録 | 加点材料 | 必須ではないが有利 |
※建設機械抵当法では、ブルドーザーは「トラクター類(自重3t以上)」として打刻・検認・所有権保存登記の対象になります。打刻・検認は機体が所在する都道府県(国土交通大臣許可業者は国土交通省)の窓口が所管し、手続きの可否は機体ごとに異なります(出典:国土交通省「建設機械抵当法」)。詳細は管轄窓口に確認を。手続きが不安な場合は手続きガイドもあわせてご覧ください。
査定から入金までの流れ(福岡の現場運用)
「いつ来てくれて、いつお金になるか」が見えると動きやすくなります。福岡近郊での標準的な流れは、写真で概算 → 日程調整 → 実機査定で金額確定 → 契約・搬出・お支払い。不動機・大型機も搬出手配込みで対応します。設置場所・搬出経路がわかる写真があるほど、当日の段取りが早まります。
- 写真・機体情報で概算査定 … 銘板・アワーメーター・排土板・足回りの写真をフォームで送付。机上で概算。
- 現地査定の日程調整 … 設置場所・搬出経路(クレーン/低床トレーラーの進入可否)を確認。
- 実機査定で金額確定 … 自走可否・足回り・各部を実機で確認し、最終金額を提示。
- 契約・搬出・お支払い … 不動機・大型機も搬出手配込み。条件が整えば短期間での成約も可能。
福岡市7区(博多・東・南・中央・城南・早良・西)から春日・大野城・那珂川・筑紫野・太宰府・糸島・久留米、朝倉エリアまでの回廊は、引取り・搬出の段取りがしやすい地域です。福岡エリアの対応一覧もご確認ください。
よくある質問
- Q. 動かないブルドーザーでも買い取ってもらえますか?
- 多くの場合で可能です。エンジン不動・自走不可でも、部品取りや海外レストア需要で値が付くことがあります。スクラップとして安く手放す前に、まず写真を添えて査定に出してください。
- Q. 「値段がつかない」「買い取れない」と他社で断られました。
- 輸出ルートや部品販路を持つ業者なら評価が変わることがあります。国内基準では値が付かなくても、規制の緩い仕向地・部品市場では需要が残っているためです。断られた機体ほど、販路の違う業者に相見積もりを取る価値があります。
- Q. 30年以上前の古いブルでも売れますか?
- 売れる可能性は十分あります。コンピューター制御がない旧型は現地修理がしやすく、輸出先で評価されます。「古いから無理」と決める前に査定をおすすめします。
- Q. ローン・リースが残っていても売れますか?
- 残債・抵当がある場合は、抹消・解除の手続きが先に必要です。自重3t以上のブルは建設機械抵当法による打刻・登記がされていることがあるため、査定時に状況をお伝えください。手続きを案内します。
- Q. 査定で特に重要なのはどこですか?
- ブルは足回り(アンダーキャリッジ)の摩耗が最重要です。シュー・リンク・ローラーの残量、アワーメーター、メーカー・型式、排土板・アタッチ、年式、輸出需要が続きます。
- Q. 売る前に修理や塗装をしたほうがいいですか?
- 原則そのままで構いません。中途半端な修理や素人塗装はかえって減額になることがあります。足回りの清掃(泥落とし)は有効ですが、修理・再塗装・部品取り外しは実施前に必ず業者へ相談してください。
- Q. 福岡県外でも対応できますか?
- 機体や条件によります。まずは設置場所と機体情報をお問い合わせください。搬出経路を含めて対応可否をお答えします。
関連ページ・内部リンク
- 福岡のスクラップ相場一覧 … 機械として売るか、鉄スクラップとして手放すかの比較に。
- 福岡エリアの対応一覧 … 引取り・搬出の対応エリア。
- 手続きガイド … 売却に必要な書類・名義・抵当の確認。
- 運営者情報・お問い合わせ … 機体写真と設置場所を添えてご相談ください。
ブルドーザーの買取で損をしないコツは難しくありません。足回りの泥を落とし、銘板・アワーメーター・排土板・足回りの写真をそろえ、海外販路を持つ業者を含めて複数社で比較する。古い機体・不動機・他社で断られた機体でも、まずは概算を取ってから判断しましょう。福岡近郊のご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。