アルミ買取とは
アルミ買取とは、不要になったアルミ製品(アルミ缶・アルミホイール・アルミサッシ・アルミ鍋など)をスクラップ業者に持ち込み、種類と重量に応じた単価で現金化する取引です。アルミニウムのリサイクル率は約97%(アルミニウム協会統計)で、リサイクルに必要なエネルギーは新品製造の約3%と極めて効率的です。2026年4月時点の国内買取相場は、アルミ缶80〜120円/kg、アルミホイール130〜250円/kg、アルミサッシ150〜280円/kg、機械アルミ(A5052等)200〜300円/kgで、LME国際相場と為替に連動して変動します。
アルミニウムは鉄に次いで世界で2番目に多く使用される金属であり、軽量で耐食性に優れているため、飲料缶・自動車部品・建材・航空機など幅広い用途に使われています。家庭から出るアルミスクラップとしては、飲料缶(アルミ缶)、窓枠のサッシ、古いアルミ鍋・フライパン、自動車のアルミホイールなどが代表的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取引の仕組み | アルミスクラップを業者が買い取り、再溶解メーカーに卸す |
| 価格の決まり方 | LMEアルミ相場 x 為替 x 純度(合金種類) x 業者マージン |
| 最低買取量 | 1kg〜(業者による) |
| リサイクル率 | 約97%(日本アルミニウム協会統計) |
| リサイクルの効率 | 新品製造比で約97%のエネルギーを節約できる |
| 主な用途先 | 再溶解メーカー(自動車用鋳造合金・ダイカスト等) |
種類別テーブル(缶・ホイール・サッシ)
アルミスクラップの買取価格は種類(合金・用途)によって大きく異なります。2026年4月時点の主要種類の概算相場は、アルミ缶(UBC)80〜120円/kg、アルミホイール(自動車用)130〜250円/kg、アルミサッシ(窓枠)150〜280円/kg、新コロ(新品端材)200〜300円/kg、機械アルミ(A5052等)200〜300円/kg、鋳物アルミ(エンジンブロック等)100〜180円/kg、アルミガラ(付着物多い混合品)50〜100円/kgです。種類ごとの分別が買取額を大きく左右するため、混ぜずに持ち込むのが高額査定の基本です。
| 種類 | 特徴 | 買取単価(円/kg) | 身近な由来 |
|---|---|---|---|
| アルミ缶(UBC) | 飲料用アルミ缶(Used Beverage Can) | 80〜120 | ビール缶・ジュース缶 |
| アルミホイール | 自動車用アルミ合金ホイール | 130〜250 | 乗用車・軽自動車のホイール |
| アルミサッシ | 窓枠・ドア枠のアルミ建材 | 150〜280 | 住宅の窓枠・ベランダ手すり |
| 新コロ(新品端材) | 工場加工で出た新品のアルミ端材 | 200〜300 | アルミ加工工場の切り落とし |
| 機械アルミ(展伸材) | A5052・A6063等の展伸合金 | 200〜300 | 工業部品・構造材 |
| 鋳物アルミ(ADC) | ダイカスト・鋳造品 | 100〜180 | エンジンブロック・ミッションケース |
| アルミ鍋・フライパン | 調理用アルミ製品 | 80〜150 | 家庭用のアルミ鍋 |
| アルミガラ(混合品) | プラスチック・鉄等の付着物が多いアルミ | 50〜100 | 雑品から分離したアルミ |
上記の単価はLME国際相場・為替変動により日々変動します。アルミホイールはタイヤ付きかタイヤなしで単価が異なり、タイヤなし(アルミのみ)のほうが高値になります。サッシはビス・パッキン等の付着物を取り除くと高い単価になります。
アルミの見分け方
アルミを他の金属と見分ける方法は3つあります。(1)軽さ — アルミの比重は2.70g/cm3で、鉄(7.87)の約3分の1、銅(8.96)の約3分の1と圧倒的に軽いため、持った瞬間に「軽い」と感じれば高確率でアルミです。(2)磁石テスト — アルミは磁石に反応しません(つきません)。磁石がつかない+軽い=アルミの可能性が非常に高い。(3)色 — アルミは白銀色(銀色)で光沢があり、酸化しても白い粉(酸化アルミニウム)が出るだけで赤錆にはなりません。ステンレスとの違いは重さで判別します(ステンレスはアルミの約3倍重い)。
| 判別方法 | アルミ | 鉄 | ステンレス | 銅 |
|---|---|---|---|---|
| 重さ(比重) | 2.70(非常に軽い) | 7.87(重い) | 7.7〜8.0(重い) | 8.96(非常に重い) |
| 磁石 | つかない | つく | SUS304はつかない | つかない |
| 色 | 白銀色 | 灰色(錆びると赤茶) | 銀色(光沢あり) | 赤銅色 |
| 錆 | 白い粉(酸化膜) | 赤錆 | 錆びにくい | 緑青(緑色) |
| 叩いた音 | 軽い高い音 | 高い金属音 | 高い金属音 | 鈍い低い音 |
アルミとステンレスの判別 — 迷ったら「持ち上げる」
アルミとステンレス(SUS304)は色が似ていて、どちらも磁石に反応しないため、見た目だけでは判別が難しいケースがあります。最も確実な判別方法は「重さ」です。同じ大きさならステンレスはアルミの約3倍重い。流し台のシンクなどは持ち上げて「重い」と感じればステンレス、「軽い」と感じればアルミです。
持ち込みで最も多い判別ミスは「アルミサッシを鉄だと思っている」ケースです。古くなったサッシは表面が曇って銀色を失い、鉄と見間違えることがあります。磁石を当ててつかなければアルミです。アルミサッシは鉄くず(30〜55円/kg)の4〜8倍の単価(150〜280円/kg)で売れるため、この判別ミスは大きな損失です。
高く売るコツ
アルミを高く売るための5つのコツは、(1)種類ごとに分別する(缶・ホイール・サッシ・鋳物を混ぜない)、(2)付着物を取り除く(ビス・パッキン・プラスチック部品)、(3)アルミ缶はプレスまたは潰して量をまとめる、(4)LME相場が高い時に売る、(5)複数業者で相見積もりを取る、です。最も効果が大きいのは種類別分別で、アルミサッシとアルミ缶を混ぜると「アルミガラ(混合品)」として最低ランクの単価になります。分けるだけで単価が2〜3倍変わることがあります。
コツ1: 種類ごとに分別する
アルミは合金の種類によって再利用先が異なるため、業者は種類別に買い取ります。缶は缶、サッシはサッシ、ホイールはホイールと分けて持ち込むことが高額査定の第一歩です。
コツ2: 付着物を取り除く
アルミサッシのビス(鉄)、パッキン(ゴム)、アルミホイールのタイヤ、アルミ鍋のプラスチック取っ手など、アルミ以外の付着物を取り除くと単価が上がります。特にホイールはタイヤ付きとタイヤなしで50〜100円/kgの差が出ることがあります。
コツ3: アルミ缶は量をまとめる
アルミ缶1個の重量は約15g(350ml缶)で、100個集めても約1.5kgです。1.5kg x 100円/kg = 150円と少額ですので、ある程度の量(500個=約7.5kg=約750円)までまとめてから売るのが効率的です。缶は潰してかさを減らしておくと保管しやすくなります。
| アルミ缶の数 | 重量(概算) | 買取額(概算) | 貯める期間の目安(1日1缶) |
|---|---|---|---|
| 100個 | 約1.5kg | 約150円 | 約3か月 |
| 500個 | 約7.5kg | 約750円 | 約1年半 |
| 1,000個 | 約15kg | 約1,500円 | 約3年 |
| 3,000個(大袋3つ分) | 約45kg | 約4,500円 | 集団回収・地域活動向け |
リフォーム業者の方がアルミサッシ10枚(合計約30kg)を持ち込むケースがよくあります。分別済みの状態で持ち込めば4,500〜8,400円になりますが、鉄枠のビスやパッキンが付いたまま持ち込むと「混合品」扱いで1,500〜3,000円に落ちることがあります。ビスを外してパッキンを剥がす手間は5〜10分程度で、その作業だけで3,000〜5,000円の差が出ます。
「アルミは二束三文」への反論
「アルミは二束三文で売る意味がない」という印象は、アルミ缶1個(約15g=約1.5円)の単価感覚がそのままアルミ全体のイメージになっていることが原因です。しかし、アルミサッシ(150〜280円/kg)やアルミホイール(130〜250円/kg)は銅に次いで高単価の非鉄金属であり、リフォームで出るサッシ10枚(約30kg)は4,500〜8,400円、ホイール4本(約40kg)は5,200〜10,000円と十分にまとまった金額になります。アルミ缶だけを見て「安い」と判断するのはアルミ全体の価値を見誤っています。
反論1: アルミサッシ・ホイールは高単価
アルミ缶(80〜120円/kg)は確かに少量では少額ですが、アルミサッシやアルミホイールは150〜280円/kgと高単価です。鉄くず(30〜55円/kg)の3〜8倍の単価であり、「二束三文」どころか十分に価値のある金属です。
反論2: アルミは軽いからこそ量が出やすい
アルミは鉄の3分の1の重さしかないため、「持っていくのが楽」という利点があります。同じ体積なら鉄の3分の1の重量ですが、住宅のサッシ全部を交換すれば50〜100kgのアルミが出ることは珍しくありません。量がまとまれば1万円以上の金額になります。
反論3: リサイクルの環境価値が高い
アルミのリサイクルは新品製造の約3%のエネルギーで済むため、環境負荷の削減効果が全金属の中で最も大きい。アルミを売ることは経済的メリットだけでなく、CO2排出量の大幅な削減に直接貢献する行為です。
よくある質問
アルミ缶はどこで売れますか?
アルミ缶はスクラップ業者(金属くず買取所)に持ち込めば買い取ってもらえます。ただし、1〜2kgの少量ではほとんどの業者が対応しているものの金額は100〜200円程度です。町内会や自治体の集団回収に出すか、ある程度の量(50〜100kg)までまとめてからスクラップ業者に持ち込むのが効率的です。一部のスーパー(イオン等)にアルミ缶回収ボックスがありますが、これは買取ではなくリサイクル回収(無料)です。
アルミホイールはタイヤ付きでも売れますか?
タイヤ付きのアルミホイールも買取可能ですが、タイヤの重量分だけ実質的なアルミ単価が下がります(タイヤはゴムでありアルミとしての価値はゼロ)。タイヤを外してアルミホイール単体で持ち込むほうが高値になります。タイヤの取り外しはガソリンスタンドやタイヤショップに依頼できます(1本500〜1,000円程度)。タイヤ処分費を差し引いても、分離したほうが得になるケースが多いです。
アルミサッシのガラスやビスは取り除く必要がありますか?
ガラスは必ず取り除いてください(ガラスの混入は業者が嫌う最大の付着物です)。ビス(鉄製)は取り除くと単価が上がりますが、完全に除去しなくても「ビス付きサッシ」として減額査定で買い取る業者が多いです。パッキン(ゴム)も取り除くのが理想ですが、量が多い場合は業者と相談してください。
アルミとスチール缶の見分け方は?
最も簡単な方法は磁石です。磁石がつかなければアルミ缶、つけばスチール(鉄)缶です。缶の側面にも「アルミ」「スチール」のマークが印刷されています。アルミ缶は潰すと簡単にぺしゃんこになりますが、スチール缶は硬くて潰しにくいという違いもあります。混ぜて持ち込むと「混合品」として安い単価になるため、分けておくことが重要です。
アルミ鍋やフライパンも買い取ってもらえますか?
はい、アルミ製の鍋・フライパン・やかんは「アルミ鍋」として買取可能です(80〜150円/kg)。ただし、テフロンコーティングやプラスチックの取っ手が付いたままだと「アルミガラ(混合品)」扱いになり単価が下がります。取っ手を外してアルミ部分だけにすると高い単価で買い取ってもらえます。IH対応のフライパンは底面に鉄板が貼られていることがあるため、磁石で確認してください。
アルミの買取価格はなぜ変動するのですか?
アルミの買取価格はLME(ロンドン金属取引所)のアルミニウム先物相場と為替(USD/JPY)に連動しています。世界的な需要(自動車の軽量化・建設需要・飲料缶需要)と供給(ボーキサイト鉱山の生産量・中国の精錬量)のバランスで価格が決まります。為替が円安になるとドル建てのLME価格が円換算で高くなるため、国内買取単価も上がる傾向があります。
少量(数kg)のアルミでも持ち込めますか?
はい、ほとんどのスクラップ業者は1kgからアルミの買取に対応しています。アルミサッシ1枚(約3kg)なら450〜840円、アルミホイール1本(約10kg)なら1,300〜2,500円と、少量でもまとまった金額になります。アルミ缶の場合は1kgで80〜120円と少額になるため、ある程度の量をまとめてから持ち込むのが効率的です。
アルミは長期間保管しても品質が劣化しませんか?
アルミは耐食性に優れた金属で、表面に酸化アルミニウム(酸化膜)が自然に形成されるため、長期間保管しても品質はほとんど劣化しません。鉄のように錆びてボロボロになることはないため、相場が安い時期に売らずに貯めておき、高値の時に売る「待ち売り」戦略が有効です。ただし屋外保管の場合は、雨水で汚れが蓄積して減額されることがあるため、できれば屋根の下で保管してください。
まとめ
アルミの買取価格は種類によって大きく異なり、アルミ缶80〜120円/kg、アルミホイール130〜250円/kg、アルミサッシ150〜280円/kgが2026年4月時点の相場です。高く売るには種類ごとの分別と付着物の除去が最も効果的で、混合状態で持ち込むのと分別済みで持ち込むのでは単価が2〜3倍変わります。「アルミは二束三文」はアルミ缶だけの印象であり、サッシやホイールは十分な価値がある非鉄金属です。
- アルミ買取価格は種類で大きく異なる(サッシ150〜280円/kg vs 缶80〜120円/kg)
- 種類ごとの分別+付着物除去が単価を2〜3倍上げる最重要テクニック
- アルミホイールはタイヤを外すだけで単価が大幅アップ
- アルミは耐食性が高く長期保管可能 — 相場が高い時に売る「待ち売り」が有効
- リサイクル効率が全金属中最高(新品製造の約3%のエネルギーで再利用可能)
アルミ買取に関する詳しい情報は、以下の関連記事をご確認ください。
| テーマ | 内容 | リンク |
|---|---|---|
| アルミ缶の買取 | アルミ缶の相場と効率的な売り方 | アルミ缶の買取価格 |
| アルミホイールの買取 | ホイールの相場とタイヤ取り外しのメリット | アルミホイールの買取価格 |
| アルミサッシの買取 | サッシの相場と付着物除去のコツ | アルミサッシの買取価格 |
| アルミの処分方法 | 種類別のアルミ処分ガイド | アルミの処分方法 |
本記事のアルミ買取価格はLME国際相場・為替レートに基づく参考値であり、月次で最新相場を確認し更新しています。最終更新日は記事冒頭の「LAST UPDATED」に記載しています。
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